雲の向こうの空

立ち上る雲の向こうの空 いかん
見上げしもののあわれとぞ思ふ

海がきこえる

2008年06月04日 | 作品紹介

氷室冴子の小説に「海がきこえる」という作品がある。彼女のほかの作品とはちょっとやそっとちがう雰囲気をかもし出している。小生の意見としては、垢抜けた作品と表現してしまうが、それで作品の雰囲気が正確に伝わるのかは自信がない。もともとこの作品は月刊アニメージュで連載されていた作品で、そんな縁もあってか、徳間書店からジブリ作品としてアニメ化された。拓と武藤里伽子の高校から大学時代に体験する社会を画いた作品であるが、「白い少女たち」とはちがった近藤勝也の淡い挿絵のイメージにぴったりとあった作品となっている(といっていいのか?)。


この作品を読んでいたのが小生が中学生のときで、高校や大学時代というのはこういう気持ちで過ぎていくのかもしれないと思っていたのだが、過ぎ去ってみると勉強々々で過ぎ去り、後に残った仕事の方がよっぽど人間関係というものに関わっている気がする。書いてみて気が付いたが、氷室冴子の作品というのは、人間関係で表せるのかもしれない。


そんなこんなで、軽く18年ほどすぎている自分を振り返って、ありえないとひとこと


18年前の絵は、ちょっと折り目がついて、今も健在である


過ぎ去った時間を思うときって、こころが○○○である


○に当てはまる言葉は、絵が表している気がする・・・


色あせても写真のようにとどまって欲しい