昨日は昭和の日でした。江戸時代末期の文明開化からはじまる激動の時代を担った昭和という元号を象徴する日といえるのでしょうか。昭和の日は、天皇誕生日からみどりの日を経て、昨年の2007年に新たに加わった国民の祝日です。
宮崎あおいがヒロイン・篤姫を演じるNHKの大河ドラマ「篤姫」を一昨年の「風林火山」とともに楽しく見ています。「風林火山」が戦国時代の動乱期から江戸時代初期を画いた物語であるのにたいして、「篤姫」は江戸時代末期のペリー来航の動乱時期が画かれた物語です。
瑛太が演じる肝付尚五郎は、篤姫(於一)とは幼なじみで一緒に囲碁を楽しむ間がら・・・。でも、ふたりの間にはちょっと男と女の感情もあるのやら、ないのやら・・・。見ていてはらはらする場面もありますが、篤姫は第13代将軍 家定の正室となり、尚五郎さんは師である小松清猷の死をうけて、小松家の養子となります。さてさて、時代を翻弄したこの騒動、歴史にもしはなしと申しますが、もしも江戸の大地震がなかったらな、今週の「篤姫」はどのような物語になっていたでしょう!?
「篤姫」の見所のひとつに囲碁があります。画面に映るのはほんの一瞬ですが、指導が梅沢由香里さんだけあって、はっとさせられるものになっています。梅沢由香里さんは「ヒカルの碁」でも活躍されていた女流棋士です。
「風林火山」が戦国時代の陣取り合戦だったのにたいして、「篤姫」は文明開化へと続くさまざまなひとびとがおりなす色模様、もしあの一打がなければ、このつちめはどうなっていたのだろうかと想像するだけで、もっと幸せな世の中もあったのではないかとへこんでしまったりもしますが、今の時代から華麗に画かれる「篤姫」を楽しむのもよいではないでしょうか。