おはようございます。
エルです。
つい先ほど読み終わった本は
サラ・ウォーターズ『荊の城』上下巻。
前に、ミステリは上巻をやっとこさ読んだところから面白くなると書きましたが、
こちらは上巻の2/3から怒濤の展開です。
とはいえ、なんだろう昔の大映ドラマのようなというか、ジェットコースターみたいな凄い話でした。
この作家の本はこれで3冊目ですが、今回は冗長に感じられる部分が少なく(失礼)ドラマの脚本みたいに読み手を飽きさせないようになっていると思います。
読み手は謀略の片棒を一緒に担いでいる気持ちにさせられ、
なんとなく登場人物に同情したりもするのですが、
そこでいつものように突然のサラ・マジックに会い、
物語はどんでん返しに。
2人の主人公がそれぞれを語るところに驚かされます。
同じ場面が語り手を変えた事で全く違う意味を持ってくるのです。
そしてどんでん返しが一度で終わらないのもこの作家の特徴。
精神病院の閉鎖病棟のような所に閉じ込められたり、泥棒の巣窟に幽閉されたり、
もう後半はどちらの主人公も幸せになってくれと思いました。
何が幸せなんだろう?と考えるとハッピーとは言えず、バッドとも言えない結末。
是非読んでみてください。
今日の良いこと・何かの調整でまた有給になりました。というより、前回の有給が無効になったかもですが(笑)。
ちょっと自分も気持ちが安定していない(多分)のでゆっくり休みます。
皆様に幸運を!