今日は、表題のとおりドヴォルザークの交響曲第3番変ホ長調作品10、結構好きな曲です。
1874年3月29日にスメタナの指揮で初演されたそうですね。3楽章の構成ですが、緩徐楽章の第2楽章は大きく2部に分かれているしこの楽章だけで17分近い長さですので、予備知識もなく初めて聞いたときは4楽章の普通の構成だと思っていました。
最初に聞いたのは、ノイマンとチェコフィルによるCDでした。ドヴォルザークらしいなと感じた美しい旋律にすっかり魅了されました。ただ、第2楽章は長いし生真面目に整った演奏なのですが少々面白みに欠けるような気もしていたのです。
以前、どなたかのブログに「ドヴォルザークの6番より前の交響曲は駄作・・・」という記事を見たような気がするのですが(記憶違いでしたらごめんなさい)、やっぱり私は旋律重視の万年初心者ってことなのかなと思っていました。
しかしです、青弓社から出ている松本大輔さん著の「まだまだクラシックは死なない!」を見たら『聴きごたえあり―ドヴォルザーク「交響曲第3番」』という小見出しの下、「一度は体験してほしい1枚」とスメターチェク指揮プラハ交響楽団のCDが紹介されていました。3番を評価しているのは僕だけではないと嬉しくなりました。
早速スメターチェクのCDを買ってきて聞いたら、これがノイマンとは大違い。
いささか打楽器が激しすぎるような気もしますが、激演です。第1楽章は嵐のようだ(ちょっとやりすぎ)し、第2楽章がトロくないんですね~確かに松本さんが書いているとおり、なんだか壮大な交響曲を聞いているような気がしてきます。第3楽章もとても賑やかに盛り上がっています。
ノイマンの演奏は美しく紳士的ではありますが平板なものに聞こえてしまいました。
こんなに違うと、どっちがドヴォルザークなのか分かりませんが、年表を見るとドヴォルザークが幸せな時期なんですね。しかも、この曲でオーストリア政府の奨学金を得たのだそうですから、穏やかな気分よりもスメターチェクが演奏してくれているような意気揚々とした気分だったのかもしれません。
という訳で、是非この曲を・・・というか第1番から第7番までも良い曲だと思いますが・・・どうでしょうね。
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