ラヂオ惑星モルファス

ジョルジェット・ルメール①・・・「Et si c'était vrai」(いつわりの恋唄)

一般的に日本ではいわゆるフレンチポップスとシャンソンを区分けして取り扱っているようですが、その境目はどの辺なんでしょうか。
フレンチ・ポップスとは、シルヴィ・ヴァルタンやフランス・ギャルなど「イエ・イエ」に属する60年代や70年代の楽曲を称することが多いと思います。本来はそれらも含めて「歌」(シャンソン)なんでしょうけれどシルヴィ・ヴァルタンの歌を「シャンソン」と言うとやはり少し違和感を感じます。
我が国では、シャンソンというとジャック・プレヴェールの詩、ジョゼフ・コスマ作曲の「枯葉」みたいなもの・・・つまりはフレンチポップス以前の楽曲を指すような感じですね。(中世の吟遊詩人の歌もシャンソンですけれど。)

ですから、グローバル化した現在では「シャンソン」とか「カンツォーネ」といった地域的な言い方は意味がなく、誰が歌ったどのようなスタイルの歌かというだけでしかなくなったのでしょうか?

もちろん、日本にも「演歌」と称する日本人にフィットする楽曲の分野があるように、フランスやイタリアでもグローバル化した(ある意味ではアメリカナイズした)ヒップホップ・・・などの楽曲の分野とは別に、ごく地域的に受け入れられている「歌」が沢山あるのだろうと思います。


さて、今回取り上げるのはジョルジェット・ルメール(Georgette Lemaire) です。
LPのジャケットや解説をしてくださっている方もいらっしゃいますので、私は歌だけを取り上げます。
このジョルジェット・ルメールも、「午後のシャンソン」でエディット・ピアフの再来といわれて人気があります・・・と蘆原英了さんが解説しておりました。
素人の歌番組に出たのが1965年でその後デビューしていますから年代的には「フレンチポップス」の時代ですが、「エディット・ピアフの再来」という触れ込みでは「フレンチポップス」とは言いにくいですね。
彼女が出た番組はピアフの歌を歌う勝ち抜き戦で、彼女を負かせて優勝したのがミレイユ・マチユーだそうです。ミレイユ・マチューもやはりちょっとシャンソンともフレンチポップスとも言い切るのは微妙かなと。


「Et si c'était vrai」(邦題:いつわりの恋唄)です・・・


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