義弟の話では、昨日の午前中緩和ケア病棟に移ったとのこと。緩和ケア担当の医師は以前から回診していたことは前回書いたとおり。この病棟に入ったからといって病状が良くなる訳ではないだろうが、付き添いの宿泊が可能であるので義弟は泊りがけで看病し、そのことが妹に良い変化をもたらすことになれば嬉しい。妹は義弟との結婚で本当に幸せであり続けた、たとえ自分の母親や私との不幸な巡り合わせへの反動だったとしても、幸せであればそれ以上望むことはない。
私自身も癌を患い死が具体的な形をとってきたことを感じるとともに、生きることに真剣さが足りなかったかもしれないと思った。
とはいえ、自分が望むことが実現できないこともまたこの世であれば、今にだけ集中するのではなく在りうべき自分に常に向かい続けるのは相当の努力が必要である。私に与えられた時間はどれほか、分からぬからこそ努力もできるのだろうか。