前回はピノ・ドナッジオの「Una casa in cima al mondo」(邦題:青空に住もう)をご紹介しました。この曲が第4位でした。
ですので、その上位第3位に入賞したのは、ウイルマ・ゴイクの「In un fiore」(邦題:花のささやき)でした。一緒に歌ったのはフランスで人気のあったマダガスカル出身のグループLes Surfsでした。
ウイルマ・ゴイクは前年のサンレモで「 Le colline sono in fiore (amore ritorna)」(邦題:花咲く丘に涙して)で入賞し、日本でも大ヒット、カンツォーネブームの一角を支えることになりました。
1966年にも3位に入賞と順風満帆の船出、このころは日本でもラジオからカンツオーネがほぼ毎日聞けましたね!今とは隔世の感。それはとりもなおさず、日本の歌謡曲・ポップスが当時の若者には古臭いもの、もしくは欧米のポップスに比べて「カッコ良く」感じられなかったからでしょう。まあ、ビートルズなどと比べての話ですから、当時の日本の歌謡界を背負っていた人たちも必死の思いだったのではないでしょうか?
でも、文化というものは大衆の好みや進み具合と共に歩むものですから、創作活動はいわゆる「流行歌」からいきなりビートルズには行かれないのは当たり前でしょう。ただ、当時の若者たちは欧米と日本のギャップを埋める「ポップス」をアメリカやイギリスやフランスやイタリアの様々な「歌」にも求めていったのだと思います。
では、私と同年代の人々には懐かしい「In un fiore」(邦題:花のささやき)をどうぞ。
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