ラヂオ惑星モルファス

音楽活動と公民館


フェイスブックにこんな投稿があった。『・・・近所の公民館に楽器(サックス)の練習の可否を相談したら、ピアノだけOKとのこと。理由聞いたら決まりだからですって・・・(中略)・・・ お役所って住民の利益のために有るのではないのですね(爆) 』練習場所の確保は、多くのアマチュア音楽愛好家共通の悩みではないだろうか?(プロを目指すような方は、多分自宅に防音室などを設置しているかもしれない。)
多くの公民館には防音室などの設備は決して充実していない。公共施設などは高度経済成長時代からバブルの初期にかけて多数建設されており、「音楽室」「視聴覚室」などと銘打ちピアノを置いてあっても防音効果は不十分だ。
投稿者はごく近くにある別の市の公民館は「音だしフリー」だと言っているが、その様な対応の施設の多くは・・・近隣住民が市議会議員を押し立てて苦情に来なければ、何事であれ特段の対応はしない・・・程度の消極的なものだろう。そして・・・ピアノは良いがサックスはダメ・・・という公民館は、過去に近隣住民から金管楽器の音に大変な苦情が寄せられて、「金管楽器の音出しは特別な場合や特別な部屋以外はできるだけ遠慮してもらうように対応します・・・」というような対応をしたのだろう。(サックスは木管楽器だという音楽界の常識は楽器を知らない人には通用しない。)

実は、私が利用していた公民館は、特段の制限もなく金管楽器のパート練習をしていた。しかし、利用する側も練習時間など遠慮しながらだったので、市議会に超党派の応援団を作ったり、市の音楽行事を支援する一方要望書を出したり、最後は直接の要望活動を実現して完全防音の部屋を作ってもらった。数百万円をかけてようやく一室!でも、打楽器!!!!!やトランペット、トロンボーン3~5人のパート練習が気兼ねなくできるようにはなった。
しかし、土曜日の夜の5~60人程度のオーケストラの全体練習は、使用料も高く予約も取れないホールではなく、防音設備の無い一般室をぶち抜いて使用せざるを得なかった。従って、公民館も我々も、少しでも苦情があるようだったら(根本的には無理だが)いつでも対応する、という姿勢で臨み、楽器の向きを内側に、外側の窓の二重カーテンをひくなど(あまり効果はなさそうだが・・・)努力はした。
一方、近所の公民館(名称は異なるが)は、視聴覚室とホール兼体育室にピアノがある。さすがにピアノは設置されている以上禁止はできない。それ以外は原則として木管楽器まで。試しにオーボエは良いですか?と聞いたら、オーボエを知らない職員は「トランペットはダメ。フルートやクラリネットはまあまあ良いことにしている。これまでのご近所からの苦情の結果なので、もしオーボエの音に苦情が来たら止めてもらう。」と言った。
大方はこんな所だろう。想像力もないし楽器の種類や音も知らない多くの人にそれ以上のことを求める方が無理というもの。

さて、今回目についた投稿だったが、私はこの文章を「自分のことだけを主張し、様々な他者に関する「想像力」に欠ける表現」と感じたからであった。勿論、あくまで「私が感じた」ということだったが、その後のやり取りを見るとそれほど間違ってはいないような気がする。
自分も100%出来る訳ではないが、相手の立場で自分を見つめてみることが欠かせないと感じた。嫌いな相手、苦手な相手でも・・・難しいか?

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