様々な話題に満ち溢れた都知事選が終わった。
現職の小池知事が三選を決めたことについて特に言うこともない。誠につまらない結果だ・・・というのが我が感想。
だが、恐れ入ったのが石丸の得票結果。伝説の藤川晋之助氏が選挙参謀を務めたからなのかどうか?少なくともネットでの選挙、既存の政治家ではない(石丸も既存の政治家だがちょっと若くて知らない人だから・・・) 人物に、主義主張は関係なく集まった「選挙を面白いと思うネット住民」が運動を支える。そして、手垢に塗れていない人物だというだけで投票するネット志向の選挙民。これからの時代を反映しているだろう。
しかし、安芸高田市長としての石丸の行動やそれらに関する様々な報道などについて、選挙支援をしたネット民はもとより、投票をした東京都民もどれほど理解しているだろうか?所詮は「何か新しい」「知らない人だから何かやるのかも」「小池も蓮舫も嫌だね」「若い人にやらせたら」・・・など、現在の政治状況の塞がって突破口が見えない状況を、『まるで知らないけれど、今までよりいいかも』程度で決めようとしたという人が165万人も居たということだろう。(少なくともこの人に関するウイキペディアの記事くらいは読んでほしいですね。)だが、ことの危険性は、あたかもナチスが政権を取った総選挙の状況にも共通するものがあるのではないだろうか?危惧している。
特に、立憲民主党は、これまでのナチスの反省や現在のイギリスの状況をよく学ぶべきだと思う。
自分たちが政権を取った時にどのような日本を作ろうとしているのかをもっともっと具体的に分かるような「図式~動画的に~」示し、「日本人の誇り」「アメリカ従属ではない日本の矜持」「アジアに冠たる日本への道筋」そして「日本の幸福」をはっきりと描く必要がある。
自民党の様な「アメリカ追随」「新自由主義的無秩序な規制緩和という幻想」「皇国史観や帝国主義を反省もしない右翼的な無知」などとは別の未来を示せなければ、ただただリベラリズムが地に落ちてゆくのではないだろうか?それは現在政治家たる人々の責任ではないかと思うのだが・・・。