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ラヂオ惑星モルファス

バルバラ・・・L'homme en habit rouge(赤い燕尾服の男)

ユーグ・オーフレの「Jolie Fanny」を紹介した後、何故か途切れてしまった蘆原英了さんの『午後のシャンソン』1974年12月22日の放送から、バルバラを取り上げます。
1967年のボビノ座でのライブレコードを買ったあたりから一時期バルバラに夢中になった時期がありました。ただ、若くて結構ミーハーな遊びを楽しんでいた私には次第に重くなりすぎた・・・のかもしれません。
シャンソンをお好きな方ならバルバラを知らない方はいらっしゃらないと思いますが、1930年生まれ、1997年に亡くなりました。様々な下積み生活の後1960年4月にジョルジュ・ブラッサンスの前座でボビノ座に出演して注目を集め、以後ディープなシャンソン好きに愛されていた歌手ですね。

今回ご紹介する裏ですが、辞書を引くと『être en habit』で《燕尾服を着ている》という訳が出ています。je suis en habitのような教科書文なら迷わないのですが・・・普通名詞としては《服、上着》なので単に《赤い服の男》とも解されるのです。また、昔の軍服の色から「赤服=英国兵」という意味もあります。ここは碩学の蘆原英了さんのおっしゃるとおり、『赤い燕尾服を着た男』と理解することにします、なんかその方がバルバラの歌らしいですしね~

で、紛らわしいのですが、バルバラには「L'homme en habit rouge」という表題の歌の他に、「L'homme en habit」という全く別の歌もあり、こちらは《上着を着た男》では意味をなしませんから、やはり《燕尾服の男》とすべきでしょう。
「~rouge」が付くかかどうかで全然別の歌なのでせっかくですから一緒に紹介しましょう。

「赤い燕尾服の男」


「燕尾服の男」

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