防災備蓄の例
先週、所属する句会が開かれた。結社としても140人程度だし句会は10人なのでそれなりに意見交換もできると思っている。もちろん句会の仲間が増えてほしいのだが、20代30代などの若い世代はどうなのだろう?テレビで「プレバト」という番組があり、視聴率は関西13%、関東11%で同時間帯では第一位だそうである。年代別はよく分からないが、俳句に興味が持たれているのだろうから、ぜひ句会に若い人が増えて欲しい。ただ・・・私は俳句「甲子園」なるものは好きではないが・・・
ところで、元日に能登半島地震が起きた。現地の状況全てに胸が潰れるような思いだ。地域の自主防災や福祉の仕事を引き受けているので、遠くの被災地を眺めているなどという状況ではない。自分の地元の問題である。公式の会議はないが行事の都度、町会長や他の役員と備品や不足物の点検などを行っている。やはり備蓄にもトイレが足りない。下水マンホールに直接設置できるトイレはゼロ!
その様な状況の中、句会が開かれた。能登半島地震を詠った句が3句あった。時事俳句は余り好きではないし、地震を簡単に詠めるものではないと思ったので、私は「選」も「特選」も点けなかった。
が、指導者の方は2句を特選、1句を選としていたのには少々驚いたが、まあ、戦争などの句もそうだが地震も当事者では到底俳句は読めないかもしれない。「写生」ではないが、客観的、冷静に観察できるような状況にある俳人でなければ秀句も生まれないのだろうか。
私はこの地震はまだ詠めない。
もう一つは、相変わらず「季語」の問題。
実は年末に障子を張り替えて、真っ白になった障子に日が当たり「お正月が来た」と感じたので『季重なり』をものともせずに作句した。
案の定、正月の季語と、冬の季語である障子は「季重なり」と指摘された。承知の上なのだから良いようなものだが、どうも句の美しさや響きなどはさておき、最初にメンバーへ「この句の問題点は分かりますね?」と発言されたのは残念だった・・・ま、むしろ私の方が意地の悪い性格だ!と言えなくもない、と反省したが。