【半休中】Beyond talk to oneself

子どもや日常、スポーツ回顧、時事の疑問に世の声の1人として触れていきます。競馬予想はあくまで履歴と仲間向けです。

シンボリックなもの撤去

2011年05月11日 22時27分44秒 | ニュース
シンボルというと何か怒られてしまいそうだが、
それでも大震災後の津波のすさまじさは瓦礫と化してしまった
住人たちの家などの家財や生活道具のそれらが破壊されて
一瞬でそれに化けてしまったものが、太平洋岸に超ロングベルトとして
延々と並んでいることが一番のそれかと思われるが、
その中でピンポイントに異彩を放っていたのが、大槌町のこの船だ。

これは震災翌日の各報道の映像で見た瞬間にすさまじく驚いたのだが、
そのひとつは当然津波の高さがこんなところまで及んだのかと
思い知らされた証のようなものだったことだが、
もうひとつには、こんなに見事に誰かの意思で置かれるように
こういうことになるかね!?と思ったからだった。



その船は意外と新しいことに、1997年からの就航で、
釜石湾内の遊覧船として使われていたらしい。
ここまでにはその船長もテレビに何度と無く出演して語っていた。
画像はその在りし日の姿だが、こんな感じで当たり前だが
船として普通に海に浮き、人を乗せて航海していた。

それがついに本日撤去となったらしい。
大震災の爪あとの典型的なものとしてとか、
大震災のシンボルとしてとか、時の流れとともに忘却されるのを避け、
逆に観光のひとつの目玉という意味もあろうかと思うが、
多角的にこれはこのまま残したいという声も結構多かったらしいが、
これが徐々に前のめりになってきていて危険だということで、
新たなる被害を作り上げることは不幸すぎるとして、
何がどうあっても危険なものは撤去という、
そのひとつしかない結論に至った。
そして今日クレーンにつられてここから下ろされたのだ。

実際津波の高さや強さや水の力(浮力や浸水力など)を
むざむざと思い知らされたので、その典型的なものだから
確かに自然に作り上げられた人工的なこの様子は
偶然というにはある意味奇跡だし、やはり残せるなら…と思った。
でも危険なのだったら仕方が無い。

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