【半休中】Beyond talk to oneself

子どもや日常、スポーツ回顧、時事の疑問に世の声の1人として触れていきます。競馬予想はあくまで履歴と仲間向けです。

全仏 錦織vsベルッチなど

2015年05月27日 23時52分43秒 | テニス
まず初戦のマチュー戦から簡単に振り返りたいが、
WOWOWつけたらもうやってて2セット目から見た。
後に録画の他局で1セット目を見たのだが、
3ゲーム目をブレークしてリードするが、
序盤からそれ以外は互いにキープで、
元12位なのは事実だけど、現125位の相手にこれでは物足りない。
やはり地元であることに後押しされている部分が大きいか。
第7ゲームなどもブレークチャンスがあったが決め切れなかった。
それでもブレークバックを一切許さず第9ゲームをブレークし、
ほぼほぼ互角だったが最終的には6-3で1セット目を取った。

第2セットは第2ゲームで押し込まれながら
ブロック的なショットが凄いウィナーになってブレイクしたのに
すかさず第3ゲームでブレークバックされてダメだったが、
それどころか第5ゲームもミスからブレークを許し先行される。
最悪にならなかったのは第6ゲームですかさずブレークバック。
これが後々効いて、タイになった状況でキープが続き、
第12ゲームでこのセット2本目のコードボールでブレークし、
相手には申し訳ないほどツキも活かして7-5で取った。
5位と125位で7-5とはちょっと思いやられるが事実。
それでも綺麗事抜きに固さが出る初戦で2セット連取は
相当に精神的に楽になり、いい意味で力が抜け伸び伸び出来そう。

第3セットはコードボールでのセット奪取が響いているのか
第2ゲームもいきなりブレークで、第3ゲームはまたしても
コードボールでサービスをキープしたためか、
第4ゲームもブレークに成功した。
マチューは拍子抜けしたようになり、
1stサービスが相変わらず決まらない錦織は
本人も言っていたように2ndサービスがなかなか良く凌げた。
そんな日だったが、この第3セットはマチューがガス欠で
終わってみれば6-1と圧勝したのだった。

悪いなりにも要所を締めて勝った。これが上位の力。

でももっとその典型的な試合があった。
ジョコビッチの初戦だったニエミネン戦。
第1セットは圧巻の勝利だったのに第2セットはミス連発。
第4ゲームにブレークされ、第5ゲームキープされて1-4!
その後キープが続いたが、第7ゲーム終了で2-5だけに
第8ゲームブレークならセットを失う状況。
それでも悪いなりにどうにかこうにか変に力も入らずキープ。
第9ゲームはニエミネンのサービスだからブレークしなければ
セットを失うワケだが、後がないここでようやくブレークバック。
これが現在のポイントダントツの王者なのだと言わしめんばかり。
それなりに必死だが、パッと見は飄々とやってのけた。
でもこれで4-5だからブレークを許せばそこで終わり。
なのに緊張もすることなくキープしてついに5-5に戻す。
11ゲームはどう考えてもニエミネンがキープだと思った。
だって40-0だったからね。なのにニエミネンはブレークされた。
ジョコビッチは3連続で取ってデュースにすると、
再びデュースになることは無く、さらに2連続で取り、
40-0から怒涛の5連続ポイントでブレークしたのだった。
これはありえないよ。恐ろしいよ。鬼だよ。そう思った。
もはやニエミネンは精神的には完敗で笑ってた。
もうそれしかないと思う。何をやっても最後は追い詰められて
逆転されてなす術が無い。笑わずに居られるかっての。
或いは、こんな凄いランク1位の選手と、
一瞬行けそうな気がする内容の試合をしているんだという
ある種の快感が走っていたのかもしれない。
そして第12ゲームはその証のようにラブゲームで
ジョコビッチがサービスをキープ。7-5の大逆転でセットを取った。

そんな内容なんだぜ!!!!?!?!??
結果だけ見るとただの7-5だし、セットカウント3-0で
ジョコビッチが当たり前の勝利。圧勝みたいだろうけど
全然そんなんじゃない。試合見ろよって思うよ。
ホント面白いよ。長いけど。(でもストレートだから2時間ぐらい)
ともかくこれが王者。王者だから強いんじゃない。
どんな状況でも諦めない。
どんな不利でも負けるまでベストを尽くす。
普通40-0だったらちょっとぐらい諦める。
でも目の前の1ポイントを取ることだけに集中する。
取ったところで40-15だから大したことは無い。
でも目の前の1ポイントにこだわる。取ったら40-30だ。
そこそこ食らいついてんジャン。また1ポイントにこだわる。
取ったら40-40でデュースじゃん。もうタイでしょ?
実質サーブ権のあるほうが有利だけど。
でもそこからも1ポイントにこだわればアドバンテージを取り、
そこで初めてリードをすれば、楽勝ムードだった相手は凹む。
そんなところにしっかりと1ポイントにこだわってやれば
0-40からの大逆転の1ゲーム奪取成功となるわけだよ
それをジョコビッチがやっているわけで、そこが強いってこと。
体力勝負でもあるから無理だと思えば深追いという
無駄追いはしないけど、全部くらい付いてたらフルセット戦えない。
だからそこは追わないことがあって全然問題ないし。
取れるのにだらけていかないようなら観客が黙ってないよ。

ということで、今日のベルッチ戦。
彼に取っては不幸な錦織のやや長い抗議があって、
それでリズムを崩して拮抗していたがミスが増えて
ランクのとおりの結果となって行ったのだが、
でも途中でイラついてゲームを雑に扱った。
そこがジョコビッチと大きな違いだったので彼は負けた。
そんな状況でもじっくり冷静に我慢していれば、
事実第2・3セットとも彼にも風が吹いたときがあったので
セットを取ることはできたんじゃないかと思う。

第1セットは相手のサーブの1・7・9ゲームと
ブレークできそうなのに錦織は出来なかった。
特に第9ゲームは0-40のトリプルブレークポイントだったのに
結果的にはキープを許した。これは危険な臭いがしていた。
そして問題の第11ゲーム。
結果的にキープで5-5と来ていたところ、
相手のサービスが入っていないとして、
フォルトのコールも無かったが、サーブは打ち返したが、
そのリターンは見送ってアピールした。
でもコールも無かったし、主審も見に行ったがINの判定。
錦織には珍しく長い抗議になったが、入っていないじゃないかと
事実があるから食い下がったのだと思われるが判定は覆らず。
それもこのゲームは0-30と先行し、15-30の後のサーブ。
ここだと思っている錦織は、事実と違うけどまあいいやとは
行くわけがなかったのだ。拮抗したゲームでの15-40と30-30では
雲泥の差なのだから。でも結果として30-30になってしまった。
そこで普通は錦織が腐るところ。だけど事実は違った。
その後ベルッチが得意のダブルフォルトをして30-40となり、
次は長いラリーをしぶとく錦織が取ってブレイク。
第12ゲームは危なげなくキープして7-5でセットを取った。

第2セットはリズムを崩されてセットを奪われたベルッチは
リズムが崩れたままにいきなりブレークを許す。
そのまま錦織は4ゲーム連取して安定のリード。
しかしベルッチも徐々に復調し第8ゲームは錦織をブレーク。
だけど時既に遅しでその後キープしあって6-4で2セットアップ。

第3セットは序盤から飛ばしてきたベルッチに疲れが見え
ダブルフォルトも含むミスも増えてきた。
でも錦織も足が痛いかのような仕草を見せ、
結構強いショットで左右に振られてきた疲労が見えた。
そんな中第3・7ゲームで錦織はブレークしたが
第8ゲームはブレークバックされた。
だがその後はエースでキープしマッチポイントを物にした。

クレーでしか優勝が無いとかのクレー巧者で、
強烈なフォアのサウスポーだから40位とはいえ
強敵だったベルッチだが、ミスが多く短気なので
じっくりと落ち着いて構えれば敵ではなかった。
それもミスを誘発したのは抗議も大きかったとは思うが、
ベルッチの渾身のパワーショットを錦織がウマくブロックして
ジョコビッチもそれがウマいのだが、守りのブロックショットなのに
それが時に攻撃的に返る。
日本人だけに柔道の柔よく剛を制すみたく、
相手のパワーをもってして十分に活用し、
そのパワーを弾き返して自分の力とする。
いわゆる己の技で己が吹っ飛べと言うバリアを張った様に
ブロックでのウィナーなどが光り、
特にダウンザラインとはよく言うけど、
そこらへんというものが多い中、本当にダウンザラインしたら
それは凄いとなるけど、それ以上に凄かったのが
第1セットのどこかで出たと思ったが、
ベルッチの強烈なバックへのクロスが
どうにか追いついてブロックしたら、
ダウンザラインならぬダウンザコーナーを決めた。
左のコートを深くえぐられたボールをブロックし、
いい感じにギリギリに飛んで、相手コートのラインの外から
落下したときはバックコートのサイドとベースのラインの角に
突き刺さるようにヒットしたショットは正直痺れた。
ああいうのを決められて、だんだんイラついて追いつめられた。
そういう心理戦で勝利したので試合にも勝ったのだと思うね。

やっぱり常に腐らないこと。
相手の時間でも食らい付いてベストを尽くすこと。
そこに勝機が見えるんだな。
それをやりつくしても勝てなければ相手が強すぎ。
そういうこともある。
それでも気持ちよく負けて、次は勝つと心に誓う。

それでいいのだ。

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