アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ナンキンハゼ - 安城産業文化公園デンパーク

2018-06-30 20:55:41 | みんなの花図鑑

紅葉したナンキンハゼや、南京玉すだれのような白い殻の果実は
南京ハゼの代表的風景ですが、
意外と知られてないのが、ハイ
このナンキンハゼの花。



長い房状の花で、そう覚えてしまえば
なんということないはずなのだが、
これも モクゲンジ の花のように、
複雑なシナリオがあるらしい。



ふつうに ナンキンハゼの花と思っているのは↑
この雄花。



少し近づくと、こんな風。
ところが、ある時期を過ぎると、この花の基部に
ナンキンハゼ(メトロキャンドル)
で見たような、ゼンマイみたいな花が付くというのだ。
これが雌花というのだ。
雄花は目立つけど、雌花は 地味だ。



ナンキンハゼ(メトロキャンドル) - デンパーク

2018-06-30 11:13:39 | みんなの花図鑑

ふつうのナンキンハゼと この「メトロキャンドル種」と
並んで 植えてあるので、分かりやすいのですが・・・



斑入りの葉っぱが ほとんど白(クリーム色)なので、
これだけ植えてあると、ナンキンハゼの仲間とは
気づきにくいです。



そもそも ふつうのナンキンハゼの花を
意識してみたことがない!
ですよね (+o+)
(次回、ふつうのナンキンハゼの花をお見せします)



で、それと比べて この斑入りナンキンハゼの花の特徴は
花の根元のほうが こんな風に ゼンマイのようになる
ことです。
こんなの初めてみました (´∀`)



上の写真と この写真は スマホにマクロレンズ噛まして
撮ったものです。
ピントはイマイチ、いま2、いま3 !ではありますが、
クローズアップで 面白さが少しでも伝われば 幸いです )^o^(

白花ネムノキ - 安城産業文化公園デンパーク

2018-06-30 10:57:22 | みんなの花図鑑

デンパークに行って助かるのは 花の名前と解説が
板に書いてあることです^^
学名を Albizia julibrissin 'Albiflora'
というそうです。
Albi は アルビノなどと同じ語源の 白化、
flora は フローラ(花)ですから、
それそのものですね



その銘板にいわく
「花は細く長い雄しべが放射線状に広がっており、
打ち上げ花火を連想させるような姿です」
雄しべといえば・・・
通常のピンクのネムノキの雄しべには
頂生花と側生花があるんだったよね



この写真でははっきりしてないけど、
筆の穂先を作っているのは 側生花。
側生花の中心に 一本だけ 途中まで柱となって立ち上がり、
そこから 横方向に放射状にシベを伸ばしているのが
<頂生花>だった。
頂生花だけが 根元に蜜をもってるんだった。
たぶん、白花(Albiflora)でも 構成は同じと
思うけど。



で、雌しべはどこに?
写真で(はっきりしないけど)長く真っ直ぐなのが
雌しべだと思う。
風になびいた葉が 涼しそう。


モクゲンジ (5) - 安城総合運動公園

2018-06-29 21:59:03 | みんなの花図鑑
今日、手持ちの一眼レフ(EFマウント)用
エクステンションチューブ・セットが Amazon から
送られてきたので、 モクゲンジの花で
テストしてみました。


最初の1枚だけ 雄花です。
雄花の特徴として 長い雄しべが 8本(といわれてます)伸びています。
その反対方向に 黄色い花弁が伸びています。
花弁の基部には赤い(付属体と呼ばれる)鮮やかな縁取りがあります。
モクゲンジは 雌雄同株ですが、
一つの株では、まず、雄花が咲き誇ります。



これ以降は 雌花 についておさらい です。
画像は 雌花の初期の形状です。
ココア色をしたドーナッツは
雌花の中にある 雄しべのなごりで、
別名 不完全雄ずい と呼ばれたりします。



雌花も、時期が来れば、雄花同様、
花弁の付け根に 付属体と呼ばれる 赤い縁取りを付けます。
ドーナッツ形をしていた雄しべの名残りも、
分離独立して 成長していますが、
中心部の 雌しべ のほうが それより成長が早くなってます。



子房が 三角錐の形になってきました。
このころになると 雌花の花弁は剥がれ落ちていきます。
花弁がなくなると 内側の雄しべが顔を出します。
雄しべの根元は 細かい毛がいっぱい付いてます。



さらに三角錐になってきた子房。
このころになると、雄しべも枯れたようになり、
地面に落っこちていきます。



(途中省略して)若い果実ばかりになった枝先です。

エクステンションチューブの使用感想
被写体深度が浅い!
絞って 深度を深くしたいが、そうすると
露出時間が長くなり、手持ちでは ブレまくる。

キカラスウリ - 愛知県安城市

2018-06-29 20:09:44 | みんなの花図鑑

カラスウリの花は 何か所かで見ていますが、
花は夜だけ開きます。
この写真は 午後3時過ぎに撮ったものです。
日本でよくみられるものは、
カラスウリ、キカラスウリ、モミジカラスウリ
の3つといわれてます。
そのうち、カラスウリは 昼間には萎んでしまっているので、
候補から外れます。



昼間も咲いているのは キカラスウリか、
モミジカラスウリ のどちらかとなりますが、
葉で区別できます。
モミジカラスウリの葉は 切れ込みが深いですが、
キカラスウリは 切れ込みは深くありません。
あと、後でわかったのですが、
モミジカラスウリの分布は 紀伊半島以西 とか。
よってこの花は キカラスウリ ということになります。



それにしても、キカラスウリの花、
レースがとても綺麗ですね。
この花は 雄花 ですが、
雄花のほうが 雌花より
レースが華やからしい。



キカラスウリの塊根から採れるデンプンが、
江戸時代には天花粉(てんかふん 天瓜粉とも)
の名前で、ベビーパウダーとして使われていた。
いや、江戸時代どころか、戦後世代の私だって、
何を隠そう「テンカフン」をつけてもらって
育ってるのだ (+o+)



実生から開花するまで 3年かかるという。
近くに 雌花があればよいのだが。

モクゲンジ(4) - 安城総合運動公園

2018-06-28 20:45:33 | みんなの花図鑑
以下の写真はみな、スマホにマクロレンズ噛まして撮ったものです。

モクゲンジの<雌花>についてのおさらいです。
撮影日は 6月26日で、
モクゲンジ(3) - 安城総合運動公園
の一週間後の撮影です。
最初の画像は 一番同定が難しかった 雌花の初めの状態です。
ドーナッツみたいなリング状のものが
雄しべの名残り(「不完全雄ずい」と呼ばれます)です。
2つある雌花のうち 左側のものには よりハッキリ
雌しべ(子房)が伸びてきているのがわかります。



これは 雌花を横から見たものです。
先ほどの 雄しべの名残り(不完全雄ずい)が前の写真より
いっそう伸びていますが、伸びるのはこれくらいまで、
これ以上発達はしません。



中央の雌花は 周囲の雄しべ(の名残り)を押しのけるようにして
子房が大きくなってきています。
それに合わせるように、花弁は
はがれおち始めています。



3つ写っている雌花のうち、
いちばん左側が 初期状態。
中央と 右側は 受粉後の子房成長期の雌花。



子房がハッキリ 三角錐状に成長してきました。
花弁は すでにほとんど落ち、
子房周りの雄しべの名残り(不完全雄ずい)も
枯れて まさに剥がれ落ちようとしています。


モクゲンジ (3) - 安城総合運動公園

2018-06-28 18:23:47 | みんなの花図鑑
以下の写真は すべて スマホに 虫メガネ型の
マクロレンズを噛まして撮ったものです。
モクゲンジ (2) - 安城総合運動公園
から 2日後の 6月21日に撮影した写真から。

安城総合運動公園には 3本のモクゲンジがありますが、
2日後といっても、株によって、また一本の株でも
枝によって 開花状況がちがいます。
雄花中心の枝もあれば、すでに袋の果実ができている枝もある、
といった具合です。
花弁の元に赤がキレイな付属体をつけているのは
雄しべです。
その右に ドーナッツのようなリング状の雄しべを
つけた花が 雌花と思われます。
雌花のしるしである<雌しべ>らしきものが
ハッキリしませんが、ドーナツ状の雄しべは
このあと ほとんど成長しないので、これは
<若い雌花>と思われます。



中央(右側)のいちばん鮮やかなのが 雄花。
その左側が 雌花。
雌花のほうは 子房が伸びてきだしています。
子房の回りにある 花粉を付けた雄しべは
「不完全雄ずい」と呼ばれています。



受粉が終わって子房が成長を始めると、
花弁は 剥がれていきます。
でも、まだ 雄しべはついてます。
理由はよく分かりません。



この雌花は 子房が大きくなってきていますが、
まだ花弁が付いています。



この雌花は 子房が大きくなり、
花弁は 落ちてしまいました。
でも、まだ 花粉らしきものをつけた雄しべが ついています。



子房が成長し、三角錐の形になってきました。
このころになって子房を取り囲んでいた
雄しべ(不完全雄ずい)も ようやく
落ちて無くなってます。


モクゲンジ (2) - 安城総合運動公園

2018-06-28 17:46:33 | みんなの花図鑑
モクゲンジ (1) - 安城総合運動公園
と題して、6月18日に 一眼レフで撮影した写真を投稿しました。
ここに掲げる写真は 翌19日に こんどはスマホに
マクロレンズ噛まして撮ったものです。
それからだいぶ日が経ってしまいました。
雄花、雌花について 調べていたのですが、
なかなか理解が進まなくて・・・
とりあえず、中間報告として、その後撮った写真を
数回に分けて 投稿することにします。

これは 雄花です。
モクゲンジの雄花は、基本的に理解しやすいです。
先端に花粉を付けた 長い8本の雄しべが伸び、
鮮やかな黄色い花弁が、雄しべと反対方向に反り返って咲き、
花弁の基部には これも色鮮やかな赤い付属体と呼ばれる
模様をつけます。
花の初めのころは これが大多数(のように見える)のですが、
今は 雄花はどんどん下に落ちて、
地面を黄色く塗っています。
この雄花も 下に落ちているのを
モクゲンジの葉の上に乗っけて
撮ったものです。
雄花についは 理解しやすいので、
ここまでで打ち止めとします(^_-)



雄花は「おしまい」といいましたが、
上の写真で 左側に写っている
(ピントが合ってませんが)のは
若い雄花 です。
最終的に赤くなる付属体も
最初は このように 黄色く
ぼこぼこ盛り上がっています。
で、本題に戻って・・・
上の写真の 右側(いちおうフォーカスしている方)が
雌花です。
中央に 1本だけ 雌しべ、というか、子房の先端が見えます。
ところが、その周囲には 花粉をもった雄しべらしきものがあります。
けれど雌花の雄しべは、雄花の雄しべのように
勢いよく伸びていません、
ずっと短いです。
なので 雌花の雄しべは 退化して 雄しべとして
機能していないのではないかと考えられます。
(一応、雄しべがあるので、雌花でなく
「両性花」 ではないかとする説もあります)



ここに写っている花は すべて 雌しべです。
左側の花は(ピントが合ってませんが)
若い時代の 雌花 と考えられます。
退化した雄しべがドーナッツのように
丸くなって花芯の部分についています。
正面から見ても 雌しべに当たるものが
ハッキリとしないのです。



雌花は 受粉すると 子房が膨らみだし、
雄花は 役目を終えて下に落ちるので
これから以後は 雌花の時代となり、
モクゲンジの 面白い形の 果実 へと
成長していく時代となります。


子房は 丸くなく 三角錐のような形に
膨らんでいくのですが、
それについては また後日。



ビルルヌム・ランタナ - 安城産業文化公園デンパーク

2018-06-28 07:55:07 | みんなの花図鑑

もうひとつ、ユスラウメに似た葉の赤い実を発見!
銘板には 難しいことが書いてある↓

Viburnum Lantana 'Aureum'
ビブルヌム・ランタナ 'オーレウム'
レンプクソウ(スイカズラ)科



ネットで検索しても、ほとんど記事・画像がない。
以下は 里山コスモスブログ「オトコヨウゾメ」記事より引用
「ブブルヌム・ランタナ(Wayfaring Tree 直訳旅の木)は
ガマズミ属の一種で、中、南、西欧州そして北アフリカ、
南西アジアに自生する。
Wayfaring Treeは hoarwithyと同意。」