アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

モクレン ’サヨナラ’ - さよなら3月

2024-03-31 14:00:00 | みんなの花図鑑
早いもので 3月もきょうで終わりです。
さよなら3月ということで、30日に撮ってきた安城デンパークのモクレン科を一挙掲載してしまいます。
まずは モクレン「サヨナラ」から
(今日も出かけますので コメントは割愛させていただきます!(^^)! )

モクレン ’サヨナラ’






















モクレンの背後にある木ですが・・・


背が高く、柵の中へ入ることが出来ないので、名前が分かりません。






シデコブシ



















名板には「シデコブシ」とありましたが・・・
これは 花被片の数がシデコブシほどないので、コブシでしょうか?






シデコブシ(桃花)











モクレン ’ワイルド・キャット’










モクレン ’ワダス・メモリー’










シモクレン

彩の花木園にある背の高いシモクレンです。



樹名板が無いので、品種名は分かりません。







モクレン ’アレキサンデリーナ’













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ムスカリ - アブ・ハチの集まる

2024-03-30 15:00:00 | みんなの花図鑑

27日(水) は 菜種梅雨の晴れ間!
愛知県緑化センターのアオモジ(クスノキ科)がどうなってるか見たくって、朝早くから出かけました(^^♪



これはロックガーデンへ登る手前の花壇に植えてあったムスカリ。



ムスカリはツルボ亜科ムスカリ属の球根植物。



ムスカリ(Muscari )の名前の由来はちょっと難しく・・・
「名の由来はギリシャ語の moschos(ムスク)であり、麝香(じゃこう)のことである。」(wiki「ムスカリ」)
とあります。



(麝香(じゃこう)というのが何のことか分かっている人には簡単なんでしょうが、)
日本フレグランス協会のサイトの記事には
「麝香(じゃこう)とは動物性香料の代表で、英語でmuskという」とあります。
「ヒマラヤの南から中国奥地、北はシベリアのバイカル湖あたりまで分布する数種のジャコウジカ(Moschus属)のオスの臍と生殖器の間にある香嚢(Musk Pods)に溜まる麝香腺分泌物。繁殖期に強い匂いを発散させてメスを誘引する。」(同上)



つまり、ムスカリ属のある種の花がジャコウジカから採ったムスク(麝香)のような強い匂いを放つところから、ムスカリの名が付いたという訳です。




ビロードツリアブでしょうか?
だとしたら、長い口吻があるからつぼ型の花の奥の蜜にまで届くから良いのですが・・・




こちらはセイヨウミツバチでしょうか? 入り口が狭くて顔が入りません。
それでもせっせと顔を突っ込んでいるのは蜜が花冠の入り口のほうに流れてきているからでしょうか?
これは ちょっと宿題です(´∀`)





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スギナの水滴は宝石か

2024-03-29 15:00:00 | みんなの花図鑑

これはある植物が自分の体内から出している水滴です。
ある植物とは?



ある植物とは シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属のスギナのことです (^^♪
トクサ(胞子葉)
トクサ(地上茎)




スギナは普段は余分な水分は葉の気孔という器官から水蒸気として排出(蒸散)しているのですが・・・




湿度が上がりすぎると気孔からだけでは追いつかず・・・




葉先にある水孔という器官から、このように液体のまま排出するのだそうです。




そういえば、きのう(27日*)は何日ぶりにか、快晴でした。スギナの露は見られませんでした。
*)予約投稿のため一日ずれています



そして今朝(28日)は 雨は降ってませんが、曇り空で湿度がまた高そうです。








「植物の葉に露がうく朝は、カメラを持ってスギナを写すと絵になる。」(「スギナの観察」)



「他の植物には露がういていないのに、スギナの枝先だけに水滴が見られる時がある。」(同上)



「これはトクサの仲間が持っている特徴で排水作用といい、枝先に水気孔(water stomata)があって根に水分が多い時や空気中の湿度が高い時に体内の水分を放出している。」(同上)



「日中は水分の蒸発量が多いので水滴は見られない。」(同上)







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ハシバミ(榛)いろいろ

2024-03-28 15:00:00 | みんなの花図鑑
ハシバミ(安城デンパーク)

ハシバミは カバノキ科ハシバミ属。
これは 雄花序です。



こちらは雌花序です。
「雄花序は枝先から数本尾状に垂れ下がり、雌花序は枝の下方につく。」(面白い接写の世界「ハシバミとツノハシバミ」)



4月になると 葉が出て来ます。



8月に撮った果実です。秋に成熟すると食べることが出来ます。
仲間に セイヨウハシバミがあって、その果実が ヘーゼルナッツ です。
このハシバミは 英語で Asian Hazel と呼ばれてます。





ツノハシバミ (安城デンパーク)

デンパークに ハシバミがあるのは知ってたけれど、 花木園に ツノハシバミ があるのは今まで知りませんでした。
ツノハシバミは 雌雄異花で ひとつの木に 雌花と雄花が咲きます。
次に見るように 雄花はイモムシみたいで すぐ分かるのですが、この雌花のほうはとても小さく、あることを知ってないと気が付かないでしょう。



こちらが雄花です。ハンノキや ヤシャブシ の雄花に似て イモムシみたいな花です。
鱗(うろこ)のような部分を「苞鱗」といいます。
その下で 葯が裂開し始めています。
この時期、なかなか味わいのある色になります。




「ツノハシバミの雄花序は枝の途中から数本尾状に垂れ下がり、雌花序は雄花序の上の方につく。」(面白い接写の世界「ハシバミとツノハシバミ」)




ツノハシバミの名は 果実が角を付けているようだからです。



「ハシバミの語源については、葉皺実(ハシワミ)、榛柴実(ハリシバミ)、葉柴実(ハシバミ)などいろいろあるが定かでない。角のあるハシバミの意。」(樹木図鑑「ツノハシバミ」)





セイヨウハシバミ(愛知県緑化センター)

セイヨウハシバミの雌花です。ものすごく接近して撮ってます。




セイヨウハシバミの果実が「ヘーゼルナッツ」です(^^)/
上の画像は 雄花です。同じ木に 雄花と雌花が咲きます。




セイヨウハシバミの雄花は やはりイモムシみたいな風媒花です。




さて、雌花はどこにあるのでしょう?
上の画像にも 写ってはいます。とても小さいです。




雄花(イモムシ)の枝の付け根についているのが 雌花です。




赤いのは 柱頭です。




最初の画像と同じ雌花です。






ハシバミみたいな?(安城デンパーク)

樹名板が無く名前が判らないのですが、たぶんカバノキ科ハシバミ属と思われる木がグラスウォークにありました。



何の気なしに撮ってるので、雄花ばかり撮ってます。



どこかに雌花はあるのでしょうか?










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はじめてのダンコウバイ

2024-03-27 15:00:00 | みんなの花図鑑

先日サンシュユの花を観察するため、近場で覚えているお屋敷のサンシュユ3か所を回っていた時、あるお屋敷のサンシュユの横に今まで見たことの無い樹に 花らしきものが咲いているのを見つけました。(写真 右側の樹です)




バックはサンシュユの花。
見たことは無かったのですが、愛知県緑化センターのクロモジの花を調べているとき、一緒に調べた花の中にあったような気がします。



分らなければ、Google Lens !(^^)!
パソコン画面をGoogle Lensで検索してみると、挙げてきた候補は 案の定「ダンコウバイ」。




いちおう「このきなんのき掲示板」にもお伺いを立ててみます。
アブリル「はじめてみたのですが、もしかしたらダンコウバイでしょうか?」
回答者「花序柄が無く、葉に先立って花が咲いていますね。
    ダンコウバイに賛成です。
    花被から柱頭が突き出ているのが観えます。
    雌株ですね。」












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キブシ (木五倍子) いろいろ

2024-03-26 15:00:00 | みんなの花図鑑
銀葉キブシ(白覆輪斑) 安城デンパーク

キブシ科キブシ属の木だというのですが、とにかくこんなすだれのようにいっぱい垂れ下がります。
(3月14日撮影)



まだほとんどが蕾の状態ですが・・・
「花は、3-5月の葉が伸びる前に淡黄色の総状花序につける。長さ3-10cmになる花茎は前年枝の葉腋から出て垂れ下がり、それに一面に花がつくので、まだ花の少ない時期だけによく目立つ。」(wiki 「キブシ」)



以下、2021年3月14日撮影



和名のキブシですが「木五倍子」と書きます。「五倍子」だけで 「ふし」と読み、これは ウルシ科のヌルデの葉にヌルデシロアブラムシが寄生してできた虫こぶ(虫癭)のことで、「タンニンが豊富に含まれており、皮なめしに用いられたり、黒色染料の原料に」利用していたということです。「工業用のタンニン酸製造の原料として、1938年頃には山口県、三重県、兵庫県などを中心に200tの五倍子が生産されていた。」(wiki 「ヌルデ」)




キブシの果実を「染料の原料である五倍子(ふし)の代用として使った」ので キブシの名がつけられたということです。




さて、花の中をにぞいてみると、中心に 緑色の雌しべがあり、周囲に黄色い花粉の雄しべがあります。この花は 両性花のように見えます。
しかし一般には、 キブシは「雌雄異株」といわれています。
「雄花は淡黄色、雌花はやや緑色を帯びる。」
「雌花、雄花とも雄蕊は8個、雌蕊は1個ある」
「が、雌花の雄蕊は小さく退化している。」(同上)

比較する相手が無いので分かりませんが、おしべが退化しているようには見えませんから これは「雄花」でしょうか?
でも、「雄花」というには めしべが立派すぎます (´v_v`)





キブシ (西尾市憩の農園)

というわけで、雌花らしい雌花を探しに 西尾市憩の農園 へ行ってみました。
鉢植えの幼木ですが、どれも今 花を付けています。



園内のあちこちに置いてあるキブシを鉢ごと持ち上げ、花を覗いてみるのですが、どれもみな こんな風に 元気な雄しべと同様に元気なめしべが付いている鉢ばかりです。



花粉は今にもこぼれそうですし、めしべの深緑色の柱頭の玉も艶々していて元気そうです。



たまたま花弁がはがれた花があったので、花蕊の様子を撮影してきました。
めしべ、おしべ同じくらいの長さです。

というわけで、これぞ雌花というキブシには出会えませんでした。





エゾキブシ (安城デンパーク)

ふたたびデンパークに戻って、花木園の銀葉キブシとは別のところにある エゾキブシを観察してみます。




ところが、このエゾキブシも 8本のおしべと 玉のようなめしべが 両方ともほぼ同じくらいの高さにしっかりあります。
こういうのは 雄花とか雌花とかの単性花でなく 両性花ではないのでしょうか??



で、ネットを検索してみると、(灯台元暮らしというか)gooブログ内に
  「キブシ開花 雄花(雄花・両性花状雄花)と雌花」
という記事があるのを見つけました。
「雌雄異株説又は不完全雌雄異株説ある」というのです。(里山コスモスブログ)




以下、その「不完全雌雄異株説」による解説です:
「柱頭が葯より下方にある雄花(雄株)、柱頭と葯が同じ高さにある花<私流に両性花状雄花と呼ぶことにする>、雄蕊が退化し柱頭だけが覗く雌花(雌株)を観察した。」
両性花状雄花は雄蕊8個と同長の雌蕊、子房はやや貧相、柱頭は雌花のそれに似る。一見両性花に見えるこの両性花状雄花は低頻度であるが結実するとのこと。」









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ツバキ ’エリナ・カスケード’ - 安城デンパーク

2024-03-25 15:00:00 | みんなの花図鑑
ツバキ ’エリナ・カスケード’

デンパークでは この木は同じ場所に2株植わっています。
同じ木のはずなのですが、それぞれに樹名板があり、
一方には 「ツバキ ’エリナ・カスケード’」
他方には 「ヒメサザンカ ’エリナ・カスケード’」、
と記されています。



少し調べると、ヒメサザンカは「ツバキ科ツバキ属 Camellia lutchuensis の常緑低木で、沖縄原産の花木である。」
そして「エリナ・カスケードは、中国の野生椿とヒメサザンカ(姫山茶花)の交雑により作出された品種」というのが真相のようです。



学名は Camellia lutchuensis f. 'Erina Cascade' です。
(学名の f.は forma の略で 「品種名」の意味です)



このような小さな蕾なので、花もとても小さいです。・・・それがまたいいのかもしれませんが・・・




以下2枚は、(2018年の)11月28日に撮ったものです。

この時期からもう蕾が出来ています。この花は 蕾の時代が長いのです。



いまと比べ、この時期は 葉がもっとついているようです。
そういうわけで、私は、花を見たことがまだありません。花弁の外側が淡い桃色をした白い花なのだそうですが、2~3日しか咲かないんだそうです。






アセビ(赤花)

アセビ(馬酔木)の学名は Pieris japonica で、種小名のとおり、本州の福島県以南から九州に自生する日本固有種の常緑低木です。



これは安城デンパークの北駐車場にあったものです。



最近、欧米から改良園芸種が導入されていますが、これらはほとんど日本のアセビから改良されています。







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西洋サンシュユとサンシュユ - ちがいは?

2024-03-24 15:00:00 | みんなの花図鑑
西洋サンシュユ

わざわざ「西洋」と名が付いていますが、サンシュユとの区別はちょっと目ではどこも無いように見えます。



はっきりしているのは原産地が違うことくらいです。
セイヨウサンシュユ の分布は 南欧・地中海沿岸地方・南西アジア
サンシュユの分布は 中国浙江省及び朝鮮半島中・北部
です。
まぁ、簡単にいうと、シルクロードの西の部分と東端の部分がそれぞれ原産地ということになります。




では、花では区別できないのでしょうか?
検索しますと・・・
「両者のちがいは、サンシュユでは葉の裏の葉脈の分かれ目のところにヤマボウシと同じように褐色の毛がはえていることと、 小花梗が苞片より明らかに長いのに対し、セイヨウサンシュユでは毛がなく、 また小花梗も総苞とほぼ同じかやや長い程度であることぐらいです。」(大阪百樹「サンシュユ」)



上の説明で、「小花梗」というのは
ここ
のことです。
また西洋サンシュユでは「小花梗も総苞とほぼ同じかやや長い程度」とありますが、総苞というのは蕾のときか場をまとめて包んでいる、ふつうの花でいえば「萼」のような部分です。
「総包」という言葉がありますが、意味は「すべてを引っくるめること」です。
「総苞」は小花すべてを引っくるめて包んでいる器官のことと理解すれば覚えやすいでしょう。




この画像などを見ると、西洋サンシュユの小花柄も結構長いように見えます(^^ゞ




サンシュユ

百聞は一見に如かずということで、3月下旬になってから、近くのサンシュユの花を観察しに行きました。




3か所の花を観察したのですが、どこも終わりかけで、おしべが黒くなっている小花が多かったです。



で、セイヨウサンシュユよりもサンシュユのほうが小花柄が長いか? 見て回ったのですが・・・



こんな感じで、長いと言われればそうかな~~という程度で、目に見えて長いという感じはしなかったというのが実情です(´v_v`)



これなど 長そうな感じですね(´∀`)



それよりバラ科などと違って小花のおしべはたったの4本。ま、2本で頑張ってる花もあるから、4本はそれに比べれば多いほうでしょうか(^_-)-☆





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ローズマリー :「ローズ」はバラに非ず

2024-03-23 15:00:00 | みんなの花図鑑
ローズマリー

ローズマリー Rosmarinus officinalisといっても多種多様です。
シソ科の常緑樹で、いい匂いがするところは共通ですが…
見出し画像は3番目に出て来る ’サンタ・バーバラ’種です。
すぐ上の画像は 最初に取り上げる ’ベネンデン・ブルー’種です。




’ベネンデン・ブルー’


今の学名は Salvia rosmarinus ’Benenden Blue’ ですが、
旧学名は Rosmarinus officinalis ’Benenden Blue’ でした。




ベネンデンはイギリス・ロンドンの南東部の地名です。
「ベネンデンブルーは直立品種です。葉は小葉でやや小さく育ちます。寒くなると赤色に変化します。濃い紫色の花が咲きます。」(通販カタログより)





ということですが、品種名を深く追求してもあまり意味がない(←個人の意見です(´v_v`))ので、
きょうは 「ローズマリー」という名前の由来についてメモしておきます。




端的に言って「ローズマリー」の「ローズ」は「バラ」じゃないです。
また「マリー」も元々はマリア様じゃないのです。
ローズマリーという名前の元はこの植物のラテン語名の rōs marīnus(ロース マリーヌス)で、rōs は「しずく」marīnusは「海の」の意なので全体で「海の雫(しずく)」という意味だったのです。




語源をたどると・・・
ラテン語の rōs marīnus (ロース マリーヌス)が縮まって仏語で romarin(ロマラン)と呼ばれるようになりました。
同じ rōs marīnus が縮まって英語で rosemary(ローズメアリ)と呼ばれるようになりました。
仏語のほうは単純に(素直に?)縮まったのに対し、英語のほうは「聖母メアリ」と「バラの花」への連想(こじつけ?)があったようです(↓)。

イギリスは宗教も国王がカソリック教会にたてついて国王をトップとするイギリス国教をつくったように、名前まで自分たちの都合で変えちゃうんですね"(-""-)"





’ダンシング・ウォーター’


旧学名は Rosmarinus officinalis 'Dancing Waters'
匍匐性品種です。




ダンシングウォーターは比較的成長が早く、数多くの花をつける多花性であることが特徴です。葉や花が風に揺れて踊っているようにみえることから「ダンシング」の名前がつきました。(GreenSnap「ローズマリーの種類|食用の品種や、色や香りの違いは?」)




先述したように、ローズマリーの現在の学名は Salvia rosmarinus ですが、2017 年までは Rosmarinus officinalis でした。



2017 年までは Rosmarinus は属名で、今は 種小名です。





’サンタ・バーバラ’


’サンタバーバラ’ は比較的コンパクトにまとまりやすく、多花性で四季咲きの品種です。半耐寒性があり開花時期は夏の暑さがおさまった9月頃~翌春にかけてです。(同上)
予断ですが、品種名の’サンタバーバラ’ は言うまでもなくアメリカ・カリフォルニア州南部の都市です。1847年まではメキシコ領でした。
サンタバーバラにはカリフォルニア大学サンタバーバラ校 (UCSB) があります。1975年2月、UCSBの学生がベトナム戦争反対を訴え、市内をデモ行進しましたが次第に暴徒化。商店やパトカーが投石に遭い、バンク・オブ・アメリカの支店は放火されて全焼しました。(wiki 「サンタバーバラ」より)
ベトナム戦争は1975年4月30日のサイゴン陥落により終結しましたが、アメリカ軍が介入した1964年から数えても10年以上も続いた消耗戦でした。多くの若者が徴兵を遺棄してヒッピーとなった時代でもありました。ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)が開かれたのもこの時代でした(1969年8月) (^^♪





さて本題に戻り、英文Wikipedia の「Rosemary」には
エリザベス・ケントは、フローラ・ドメスティカ(1823 年)の中で、「この植物の植物名は、海の露を意味する 2 つのラテン語を組み合わせたものである。実際、ローズマリーは海辺で最もよく育つ」と記しています。




ローズマリーの花はシソ科特有の花で唇状で花弁5(上唇2裂、下唇3裂)、雌しべ1本、雄しべは2本です。




さてもうひとつのトピック。
私たちの世代ですと、ローズマリーは サイモンとガーファンクルの「スカボローフェア」に出て来るハーブのひとつとしてあまりにも有名です。
Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary, and thyme
Remember me to one who lives there
She once was a true love of mine



スカボロー・フェア(Scarborough Fair)の歌詞自体はイギリス民謡そのものであり、妖精の騎士(Elfin knight)が原型と言われているようです。魔界の妖精が、旅人に無理難題(実現不可能な伝言)を問いかけ、もし、旅人が、まともに返答したなら、魔界にさらっていくというものらしいです。




歌詞中に繰り返し出て来る
 ♪ Parsley, sage, rosemary, and thyme (パセリ、セージ、ローズマリーにタイム)
は魔界の妖精の無理難題な問いかけに、旅人が、魔よけ効果のある上の4つのハーブの名を唱えて、逃れようとしているということらしいです。
深いですねぇ !(^^)!



もっと具体的には、百年戦争の時代のヨークシャー地方の北海沿岸の行楽地スカボロウの市で
「パセリ、セイジ、ローズマリー、タイムはいらんかね~」と紅茶売りの声が市(フェア)のお囃子のように聞こえる
との解説もありました。
これも分かりやすく納得です。





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ルッコラ、ダイコン、ブロッコリー - アブラナ科

2024-03-22 15:00:00 | みんなの花図鑑
ルッコラ



ルッコラ(伊: Rucola、Eruca vesicaria)は、アブラナ科キバナスズシロ属(エルーカ)の1種の、葉野菜・ハーブ。(wiki 「ルッコラ」)



英語ではロケット (Roquette)



種の和名はキバナスズシロ。(同上)



「キバナ」という和名にもかかわらず、花は白色ないし薄いクリーム色である。(同上)





花は春に咲き、クリーム色をしている。アブラナ科に特有の4花弁の十字型をしており、花弁には紫色の脈が入っていて、中央部は黄みがかっている。(同上)









ダイコン

ダイコン(大根、学名:Raphanus sativus var. hortensis)は、アブラナ科ダイコン属の越年草で、野菜として広く栽培される。(wiki 「ダイコン」)




地中海または中央アジアの地域が原産といわれており、日本、中国、ヨーロッパなど各地で主に肥大した根を食用とするほか、葉も食材となり、種子から油を採ることもある。(同上)




春の七草の一つ「すずしろ」(同上)




英名はラディシュ (radish) 、仏名がラディ (radis) 、
そして伊名はダイコン (daikon )
(同上)





ブロッコリー

ブロッコリー(英: broccoli、学名: Brassica oleracea var. italica)は、アブラナ科アブラナ属の緑黄色野菜。(wiki 「ブロッコリー」)




花蕾を食用とするキャベツの一種がイタリアで品種改良され現在の姿になったとされる。(同上)




食用とするのは蕾の状態の花序と茎であり、収穫せずに栽培を続けると巨大になった花序に多数の黄色やクリーム色の花をつける。(同上)




他のアブラナ科作物同様、連作障害があり、2 - 4年は同じアブラナ科の野菜を作ることが不可とされる(同上)





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