BBの覚醒記録 

無知から覚醒に至る一つの記録です。「是々非々」がモットーで必要なら、
支持する政治家や弥栄を願う皇室への批判も厭わず。

偏狭保守の視野狭窄発信には限界がある

2018-10-12 | 日記

 

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テーラー・スィフトがアンチ・トランプ宣言をして(英文で、念の為全文を
読みました)が、その大きな理由の一つにLGBT支援を打ち出していて、
うんざりしました。

政治への大きな判断と、LGBTというある意味小さな分野への対応(正しく
なされるべきですが)、を等価値に並べての選択は未熟です
「翁長前県知事の遺志を尊重しよう」とぶち上げた、まるで安室奈美恵の大型バージョン。テイラー・スイフトは8千万人前後のフォロワーで、影響を受けるお花畑層がかなりの数、選挙に走りそうです。

拙ブログは、きちんと読んでくださっている方には自明だと思うのですが、
LGBT擁護・支援の立場では、とりわけありません。

ただ、無学と無知とによる差別と偏見とは、LGBTにかかわらずいけないと
主張しています。アイヌ特権や特権、在日特権とひとくくりにするのは
事実と遊離していて、たちの悪いデマ流布である、と。

人が評価されるのは、その人格と業績によってであり、生まれ持った性的リビドーで差別するのは無教養です。

 

杉田水脈論文の無知と偏見に基づく酷さと、それを擁護する一部偏狭保守の牽強付会論の幼稚については、複数回記事にしてもう終わりだと思っていたのですが杉田議員が「外務省目覚めよ! 南京事件はなかった」という演題で講演したそうで、そのことは無問題ですが、例の下劣な論文のコピーを会場で配ったか主催者に配ることを許したかしていて、ほとほと凝りないお方です。

自民党のLGBT綱領を無視、何ら調べることもしないまま偏見に満ちた言葉を吐き散らしたこと、それにより党に迷惑をかけ、安倍総理まで引きずり出したことに何の反省もないのです。あるいは、もう自民党では芽がないと踏んでの居直りかもしれません。

杉田論文は、当初の政治的対立に軸をずらされた渦中をやや過ぎると、まっとうな保守たちまでもが非難の声を上げ始め、文芸誌「新潮」に寄稿の作家たちもその内容の不当性を指摘しています。

「新潮45」の論文とそこへの賛同記事については、新潮社の社長自らが不当を認め、同社の文芸誌がいわば自己批判の形で恥じ、否定論を明確に打ち出しています。
こんな状況でもなお、言論の場の自由の放棄というごとき論にすり替えている人もいますが、あの論文は繰り返し述べますが、不勉強から来る誤認識が正しい結論を導き出すことは絶対にないのです

論文として低劣である、とそれに尽きます。右も左も関係ありません。人として最低な文章です。あれを悪用した左翼たちの主張に与しているわけではありません。
批判の動機が全く異なります。

LGBTに結婚の権利をとぶち上げている立憲民主党には、だったら憲法改正に反対するのは止めるべきでしょう。現憲法は同性間の婚姻を認めてはいません。
また仮に認められたとしても、こうも偏見と侮蔑に取り囲まれた日本で結婚という法的カップリングをするのは、左翼に取り込まれたごくごく一部のLGBTのみでしょう。
LGBTという生まれついての属性を左翼運動のネタに使うのは卑しいです。
立憲民主党のひとたちには、自民党の掲げたLGBTへの極めて冷静で懇切な綱領がさぞ目障りでしょう。
人権無視の党として叩きたいのに、その実自分たちの上っ面なにわかLGBT支援と異なり、自民党は黙々とLGBT綱領を用意していたわけですから。

「南京大虐殺」がなかったとし、それに無策の外務省を批判することじたいは、大いに賛成です。杉田議員の捏造慰安婦への闘いも素晴らしかったと思います。
主催・阿羅 健一氏の著書にも敬意を表します。

ただ不思議なのはマスコミ排除で、300人の会合が行われたことです。そこに参加の全員が(そして、保守層全員が)南京大虐殺は、中国のフェイクであると認識していることを、改めてたった300人の閉ざされた空間でリピートすることに、何の意味があるのだろう、ということです。目的も結論も解りきっている場で、僅か300人が気勢を上げても、そこに何の発信力もなく自慰行為に過ぎないのではないですか? 保守ならほぼ全員、南京大虐殺が捏造であることを知っています。一体、誰に向けての閉鎖空間での発信だったのでしょうか?

うがって言えば「傷心の杉田水脈氏を励ます会」でもあったような。

結局、潜り込んだマスコミによりリークされ、それと共に杉田氏の「私は負けない」ふうの、あたかもあの論文は正当であった、左翼が酷いという論調は、愚かしくもあるし、南京大虐殺否定論にからめての印象操作は卑怯だとさえ思います。南京大虐殺はなかった=それを主張する杉田水脈は正しい=だから300人のお仲間が熱狂的拍手で迎えた=したがって新潮45に寄稿の論文は正しかったのだ、という杜撰な論法が世の中に通るはずもないのに。
杉田氏にはおそらく自民党からまた叱責があると思われます。

自民党が時間をかけて勉強し、積み上げてきたノウハウを突き崩すような論文を書き散らしたことに何の反省もないどころか、挑戦的な姿勢を見せているので、いよいよこの人、党内では居場所を失うと思われます。

それにつけても「ひいきのひき倒し」ということを、牽強付会の擁護者の人たちは考えないのだろうかと、思います。ここで、エールを送り杉田議員を強がらせて見せることは、今後の杉田議員のキャリアに何のプラスにもなりません。

真実拡散」という意味で、逆にパワレスでしょう。優先さるべきは真実であり、杉田論文に真実はなく、あるのは見当違いの排除論です。
保守も視野狭窄にとどまっていては隘路で足踏みを繰り返すばかり、大乗的見地が必要です。そのためには是は是とし、非は非として受け入れるしなやかさを。

そして、今回感じたことですが杉田論文を擁護する保守層は目立ちますが、しょせんネットの超特殊保守層に属する人たちではなかろうか、ということです。マッチョイズムはゲイヘイトに走りますが、偏狭な保守の男たちというのは結局マッチョイズムに支配されているのではないかと。最も男らしい男にもゲイはいるし、愛国保守もいます。憎悪が「論」の衣をまとっているのは杉田論文と同列で、それゆえに論未満で足踏みしているのです。皇室の極度の左傾化を見ぬふりしたまま憲法改正を叫び、その結果左翼運動家とそのお立場を一になさるお方を元首として位置づけようという、大矛盾の原理主義に陥ってはいませんか。

BB自身が、ランキングに置いている政治カテのエントリーは本日(本稿を書いている日付)12日時点で、微々たる546ブログに過ぎません。先鋭保守、左翼から言わせれば極右に属し「ネトウヨ」のコアな巣窟ということになるのかもしれません。是々非々モットーで柔軟な姿勢を心がける拙ブログなど場違いであり、彼らには目障りな存在なのでしょう。だからこそ、その中に置くことに意味があるとも言えるのかもしれません。

先鋭的であることを否定するわけではありません。その常々の内容には98%同意しています。残りの2%は、杉田論文の牽強付会擁護と、皇室問題を無視するところで呼吸を同じくしていません。2%ではありますが、大きな差異である2%です。

杉田論文の全文を読めと、騒動の初期にさんざん言われましたが、一部を切り取って擁護の材料としているのは、むしろ偏狭保守の皆さんではないでしょうか。

「生産性のないものに税金を使うな」という文言をメインに切り取って、LGBTを在日特権、特権、アイヌ特権などと並べるのが基本で間違いです。

LGBTの殆どが高額納税者を含む納税者であり、子育て支援のためにも彼らの納めた税金が使われているということ。LGBの中には、結婚をして子もなしている人たちが相当数いるという単純な事実さえ無視されています。また生産性が必ずしも、出産だけではなく、アートや技術による生産性への寄与も含まれるということも頑なに見ようとしません。

杉田論文は、内容とは別にその日本語としての悪文もさることながら、文化度の低さに鼻をつまんだのでした。教養と品性、情緒の欠如。これでは、各界のオピニオンリーダーである教養人に軽侮されるのみです。

それにしても、今回考えたのは「広く訴える」という意味では、もっと間口を広くしないと、わずか300人の閉鎖空間で盛り上がっているのと同じく、無力ではなかろうか、ということです。むろんこのてのコアな発信基地はあってもいいとは思うのですが、井の中の蛙同士で凝り固まってもせっかくの普段の意見がもったいないとも思います。お節介もいいところですが。

飛躍し誤解を与えそうですが、常々自民党の呉越同舟ぶりのいかがわしさを嘆いていたのですが、程度問題であるとはいえずさんな間口が自民党に活力を与えているのかもしれない、と今回ふと思ったことです。純粋単体であらまほしい、公明党とはいずれ手を切るべき、ということを基礎に置いての発言です。純粋であろうとして党を飛び出した人たちのパワレス化を思う時、あながち無謀な意見とも思わないのですが、ご批判を浴びる点かもしれません。

杉田論文擁護のコメントがまた現れるかと思いますが、末尾に記した関連過去記事に目を通し文章のどこがいかなる理由で事実ではないのかをご指摘ください。杉田議員批判者は愛国者ではない、というごときコメントは稚拙だし、不毛です。
海外へ発信された時の、日本へのひいては安倍政権へのネガティブな評価を考えた時、擁護は愛国者のすることでしょうか。

 

これまでの杉田議員の功績は認めています。ただ論文の誤認識と、それを発表した後の因循姑息な態度が愛国保守全般のイメージダウンでしょう。

というわけで、視野狭窄・少数エントリーの政治カテゴリーで拙ブログは浮いた存在で、たぶん毛嫌いされながら苦戦していますが本日のGoo ブログのアクセス数を久々にチェックしてみたら、

 

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ということでした。たまたまかもしれませんが、その賛否は別として拡散という意味ではまだ機能しているのかもしれません。

短稿多く、更新も欠ける日があるだろうと思いながら皆さんのポチ押しに励まされ、とりあえず頑張っています。

 

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2018-10-03 12:23:03 
 
  
 
祓え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え 
 
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