資本主義のルールなき暴走に歯止めを

環境破壊、投機金融など、資本主義の暴走が目立ちます。ルールなき暴走に歯止めをかけなければ・・・。

ドタキャン辞任―今度こそ共産党が対立軸にーやくみつるさん

2008-09-07 22:07:04 | Weblog
9月7日付けしんぶん赤旗日曜版1面トップに、漫画家の“やくみつるさん”が登場しているのを見て驚きました。
 
「今度の選挙は『政権選択選挙』といわれるでしょう。だけど、自民党に代わって民主党か、というと、民主党でこれまでの政治路線が変わるとは思えないですね」

「私と同じように、自民と民主が似たように見えて、どうしようかと逡巡(しゅんじゅん)している有権者は多いと思いますよ。私は今度こそ、自民党政治に代わる対立軸として共産党を前面に押し出して、育てていかなければ、と思っているんです」と。
 
蟹工船の時代と違って、今は、共産党を支持していても、殺されるようなことのない時代です。しかし、国民の目から見て、一番まっとうな事を言っている共産党がなぜ伸びないのでしょうね。
 
多分、国民の側が、内心支持していても、やくみつるさんのように、はっきり支持するということをためらう空気のあること。

共産党の側に、党員だけで小さく閉じこもって、だれかれ構わず、訴えてゆく勇気に欠けているからだと思います。
 
ともあれ、蟹工船ブームが示しているように。日本の労働者、わけても。青年労働者の状況は深刻です。

高齢者の状況も負けず劣らず深刻です。
 
マスコミには、その真価が問われており、国民には、そのマスコミに躍らせれない、一人一人に確かな目が求められています。


燃料節約 トラックステーションで一カ月もージプシー・トラック運転手

2008-09-07 21:45:57 | Weblog
9月7日付けの赤旗日曜版10面を見て驚きました。燃料費節約のため、なかには一カ月も家に帰らないジプシー運転手で、大型車が休憩に使う高速道路のトラックステーションが込んでいるというのです。
 
また、午後11時45分ころの静岡県浜名湖サービスエリアでは、流出入路付近までトラックや、トレーラーで埋まっていて、後から到着したトラックは止められず、トイレにさえ行けない状態だとのこと。理由は、通行料金のETC深夜割引が始まる午前0時を待っているからとのこと。
 
燃料の軽油価格は、03年度平均のリットル当たり約64円から今では140円台に。そのしわ寄せは、業界、わけても運転労働者に及びます。
 
日本の貨物輸送の9割を占めるトラック運転手がそうやって、いらだつ気持ちを抑えながら、深夜の高速道路を走っているころ、次期首相候補の一番手と目されている麻生氏は、二日に一回、年間約170回の飲み食いざんまい(06年政治資金収支報告書)、1回に使った最高額は125万3千円。
 
その資金の出所は財界献金。16の財布を持つと言われ、06年の収入総額は約6億6千万円。 多い時は一夜のパーテイで8000万円にのぼるとか。(同紙35面)。

そういえば、辞める福田氏も、専ら料亭通いで憂さを晴らしていたとか。
 
それにしても、この種の記事は赤旗さんには敵いませんね。とにかく庶民の目線で、足で書いていますから。
 
麻生氏は漫画好きだとか、おたく文化の礼賛者だとか、本人周辺から流される情報を垂れ流している大(?)新聞の記者さたちは、すこしは見習って欲しいものです。


争点隠しの目くらましー自民党総裁選―ブロガーの真価が問われる。

2008-09-04 18:49:28 | Weblog
かなりしっかりしたジャーナリストでも、今度の福田退陣表明は、なぜこの時期かと首をかしげるとの論調が目立ちます。
 
しかし、国民の要求と、それに真っ向から対立する、アメリカ軍産複合体と日本の財界との対立の観点から事態を見れば、福田氏が、この二つのご主人様の意にかなう最も時宜に適した時点で辞任に打って出たことがわかります。
 
アフガン、イラク戦争への一層の加担を求めるアメリカの軍産複合体。それよりも、アフガン、イラクに対しては平和的関与と、国内の原油高対策を求める日本国民の要求は真っ向から対立します。
 
財政再建派か、上げ潮派かと「対立」を演出しても、所詮、消費税増税か、大企業への優遇税制による景気回復(その見通しもないが)で、高まる国民の貧困克服、医療、福祉、教育への要求をそらそうとの魂胆に対して、真っ向から、軍事費の削減と大企業への応分の負担を求める声が強まっています。
 
低迷する景気対策についても、更なる企業優遇策を求める財界と、国民への利益還元によって、内需拡大を強く求める声が強まっています。
 
 日米財界の意向をストレートに実行しようとした安倍政権は、参院選における国民の審判の前にあえなく敗退しました。
 
 それを受け継いだ福田政権は、トーンダウンして、何とか切り抜けようとしましたが、高まる国民の自覚と要求と、日米財界の意向との板挟みにあい、立ち往生しました。
 
 残るは、総裁選によるめくらましで、国民の目をそらし、再び国民の目が厳しくなる前に選挙を終えてしまおうと、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」と、忠臣の最後のご奉公と、この期を選んだものです。
 
 今、中国でも、アメリカでも、ブロガーという新しいメデイアが、国民世論形成に大きな役割を持ち始めています。
 
 ばか騒ぎの種を待ち構えているテレビ、週刊誌、それに引きずられながら、どっちもどっち論が、中正公平なマスコミの立場と、国民の真の声と姿に、耳と目を背ける大新聞。

 それらを乗り越えて、草の根からの世論を形成してゆくブロガーの役目が、ますます、大きくなって行きます。
 
 大いに世論を戦わせて、日本の民主化を進めてゆきましょう。