資本主義のルールなき暴走に歯止めを

環境破壊、投機金融など、資本主義の暴走が目立ちます。ルールなき暴走に歯止めをかけなければ・・・。

日給10億円、ボーナス77億円!“物価高の元凶”- 投機マネーのボス達は?

2008-08-24 00:08:05 | Weblog
日給10億円、ボーナス77億円!
“物価高の元凶”- 投機マネーのボス達は?

 この数字を見て、目が点になりました。8月24日付「しんぶん赤旗」(日曜版)のトップ記事です。
 
 読んで行くうちに、だんだん腹が立ってきました。サミットでは、こういう問題こそ正面から取り上げて、その解決策を討議すべきであったと思います。
 
 今、世界中は、食糧や原油の高騰と、それに引きずられた物価高に悩まされています。
 
 
 日本でも、漁業、農業、運輸業など、特に原油高騰の影響を受ける業界を中心として、危機の打開を求める集会が相次いで開かれています。
世界中で、物価高騰による飢餓が拡大し、8億人余と推定されてきた世界の飢餓人口は、1億人前後増えたとのことで、日本のマスコミはあまり伝えませんが、各地で暴動が頻発しています。
 
 その原油、食糧の高騰の原因は、品不足よりも、7割方、物価の吊上げで大儲けをしている投機マネーであることは、今や世界の常識となっています。
 
 世界の投機マネーはざっと50兆ドル、日本円にして5千兆円を超すといわれています。それを運用してボロもうけをしている1位のジョン・ボールソンの年収は、推定約37憶ドル(約3,800億円)、日給約10億円というわけです。

 世界中の60億の民衆が、額に汗して稼ぎ、飢えを耐えて作られた50兆ドルのお金が、ごく一握りの人間に握られ、それが又、物価高騰に拍車をかけ、庶民を追い詰めているのです。

  なぜこんな理不尽なことがまかり通っているのでしょうか。
実は、アメリカのブッシュ政権の財務長官(つまり日本のかつての大蔵大臣)も、ブッシュの前のクリントン政権の財務長官も。ともに、この投機マネーの元凶会社であるゴールドマン・サックスの最高経営責任者なのです。

 サミットでこそ、こんな暴利を止めさせ、物価高騰を抑える対策を討議するのに、最もふさわしい場所です。しかし、ブッシュは、いはば、こういう投機会社の番頭であり、日本の大手銀行も、投機マネーのおこぼれにあずかっている状態では、到底、そのボロ儲けを止めることはできません。

 環境問題と同じく、金融問題は、資本主義の暴走を防ぐ、二大課題と言わねばなりません。
 
 因みに、世界の軍事費は、約1兆ドル、その約1割の1千憶ドル(つまり投機マネーの500分の1)あれば、世界の飢餓人口をゼロにできるとも言われています。
 
 資料1.ヘッジフアンドマネジャー推定年収
      1位 ジョン・ポールソン 約37憶ドル(約3,800億円)
      2位 ジョージ・ソロス  約29億ドル(約3、000億円) 
 資料2.投資銀行最高経営責任者のボーナス07年
         ロイド・ブランクフアイン(ゴールドマン・サックス)
              約6,790万ドル(約77億円)        資料1.2はヘッジフアンド業界誌[ALPHA]HPより赤旗の責任で作成
 資料3.大手投資銀行 ゴールドマン・サックスの関係者
  ロバート・ルービン (クリントン大統領時代の財務長官)
      ヘンリー・ポールソン (ブッシュ政権の財務長官)
      ロバート・ゼーリック (世界銀行総裁)
      ジョシュア・ボルテン (米大統領首席補佐官)
 資料4.カリブ海のケイマン諸島(英領、東京都の約8分の1)は、無税天国
        ― そこのウグランド・ハウスというビルには、18,857社が          税金逃れのため、籍だけおいている。
以上8月24日付けしんぶん赤旗日曜版1、7面よりー(さすが赤旗さんですね)

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1 コメント

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赤旗とあなたの感想に同感だ。 (ringo98)
2008-09-01 03:37:31
赤旗とあなたの感想に同感だ。企業は、利益を上げることで存続が可能になる。これは当然だ。しかし、ココまで行くと論外。あまりにもひどすぎる。