◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

悪質商法の本質と対策に思う

2023-10-06 | 会計・株式・財務
10月5日の東京新聞の記事「悪質商法は心に付け込む 被害者対策委・堺会長に聞く 闘い50年、商品変われど「本質」は同じ」が興味深かったので御紹介。

全文はぜひ現物で御確認いただくとして、自分の備忘のために参考になった箇所をメモする。
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〇なぜ消費者は引っかかってしまうのか。業者は今の暮らしや生き方に物足りない人たちに居場所を提供する
〇典型的なセールストークでは、父親のような身近な人間をつまらない人生を歩んでいると否定。『世界を飛び回るようなスーパービジネスマンになってみないか』と、たきつける。何のために生きているのかというのは人類永遠のテーマ。それに答えを与えようとするのだから手ごわい。
〇一種のマインドコントロール(洗脳)で、宗教性がある。今、心配しているのは業者が秘密結社化、カルト化を強めていること。『君だけにすごい人に会わせてあげる。進むべき道が見つかり、夢が実現できるよ』という勧誘をしている。
特に若者は、コロナ禍で人に会えない時間を過ごしてきた。一気に解放され、出会いを求めている。成人年齢も引き下げられ、親による歯止めも弱くなっているので危険。
〇これまでは、若者、主婦、高齢者が業者の3大ターゲット。今は退職者が四つ目になってきた。退職金でまとまったお金を持っているが、超低金利で運用に困っている。だまされやすくなっていると言える
実は、だまされた人に対し『欲を出したからだ』と冷笑的な反応をする人ほど被害に遭いやすいという話がある。今こそ、明日はわが身という他人への想像力が求められている
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退職者にとってはインフレが大敵。なので資産運用で増やしたい!と思うのは十分理解できる。
でも国がいろいろと資産運用に関する新制度を導入するといっても、このタイミングで投資しますかね?
国がススメテいるから大丈夫!という発想は避けましょうね。
数年度振り返ってみて、あれは新手の官製悪質商法だったね、とならなければいいですが。
世界的な金利高の中で株式バブル崩壊懸念、私はどうしてもぬぐえないんですけどね。
まぁ、投資判断は自己責任でお願いします。

冒頭の記事の堺氏は、庶民に注意喚起するために本を出版。
興味のある方はぜひご一読下さい。
堺次夫「まんがでわかるだましの手口」

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