◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

循環取引を見破る方法・・・らしいです。

2009-06-02 | 会計・株式・財務
今週の週刊エコノミスト(6/9号)p.22に帝国データバンクの方の寄稿がありました。
要は最近の粉飾分析といったところ。
同社HPにあった関連情報とまとめると・・・・

04年度以降の5年間で不適切な会計処理が発覚した上場企業は72社で、
06年度以降急増しており、08年度は過去最多になる22社にのぼった。
72社中倒産した企業は13社に及び、上場廃止(合併や倒産した企業を含む)
は29社と、全体の40.3%に達した。

業種別では製造業が最多の20社で、サービス業、卸売業が続き、
上場市場別では東証1部が29社で最多の半面、新興市場も28社あった。
不適切な会計処理の内容は「売上・資産等水増し」が72社中59社
(構成比81.9%)、架空を含む循環取引が08年度は8社と過去最高になった。

で、このうち循環取引についてページを割いて説明。

循環取引とは、複数の会社が共謀して
伝票のやり取りだけで商品の転売や業務委託などを相互発注するとのこと。
当事者同士が結託して行ううえ、通常の決算書分析では発覚しにくく、
増加傾向にあると。

まっ、釈迦に説法なのでしょうが。


そんな中で私は、「循環取引を見破る方法」に注目。
金額が大きくなっていることが前提ですけどね。

それは・・・
「期末ごとの社員数でその期の売上高を割っていること」だそうです。

通常、売上が伸びれば社員も増える。
社員1人当たりの売上高が急に増えることは
取扱製品や業態が変わらない限りありえない。


言われてみればそうですね。

一人当たり売上高。

余りにポピュラーな財務指標ですが、
迷ったら基本、ってことですかね。


またいきます。



なかのひと

※スポンサーリンク、「もしご興味のあるものがございましたら」クリック下さいね。
                           

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8分27秒の魔術 | トップ | 不景気専門サイトに思う »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

会計・株式・財務」カテゴリの最新記事