◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

新・どろんこ経営

2008-11-12 | 会計・株式・財務
お疲れ様です。

一昨日も、2,490名さまがご覧になったとのことで
明らかにバブっております。
付加価値のないことを自認するこのブログが
gooブログで37位は行き過ぎです。
(少し冷却期間を置いたほうがいいかも知れませんね)



さて、
2度このブログでも取り上げております、
継続企業注記がなされている1社、
ヤマノホールディングスが中間決算を発表しました。

まず過去の拙稿を2編ご覧下さい。

2006年3月 「どろんこ経営」

泥まみれにならないことを祈ります・・・・で締めたのですが・・・・・・
  ↓
それから2年後、
2008年5月 「続・どろんこ経営」
予想したとおり、「泥まみれ」になりました。



あれから半年。



中間決算短信 出ました。

リストラ効果が多少出たのか、損失は少し減りました・・・・というか、
特別損失にいろんなものを放り込んで(「その他」勘定が一番大きい→不透明)、
無形固定資産や関係会社株式の売却益などで穴埋めして
中間純利益は辛うじてプラスを確保。

トラの子を処分してあとは収支が浮上できるか・・・・注目です。


まっ、セグメント情報で第2四半期に限れば営業黒字を確保できている
ようですから少しひと安心でしょう。



でも財務面は相変わらずキツイ。

この会社、総資産237億円、純資産28.3億円とそれなりにあるように見えますが、このうち少数株主持分が24億円も占めており、
自己資本としては僅か4.6億円、自己資本比率2.0%しかありません。
(子会社の少数株主ばっかり儲けさせてどーするの?)


一方、資産サイドでは買収時に生じた「のれん」が8.3億円もあります。
資産性の乏しいのれんで自己資本を支えている構図とも読み取れます
(ソフトバンクのようですが)。
もちろん、のれんが一気に減損!となれば債務超過となる可能性が高い。


この「のれん」の資産性を、
あのプロデュースの監査を担当した
隆盛監査法人
がどこまで容認し続けてくれるのか・・・・ 
に注目が集まりそうな予感。


次回、来年の本決算では「最後のどろんこ経営」とかに
ならないように頑張って欲しいものです


(映画「猿の惑星」シリーズかっ! 
 
 ・・・・できれば寅さんシリーズのような息の長いネタ元になればと・・・)

またいきます。

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