心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

津軽紀行 その2 弘前城の美しさ

2005-08-01 09:59:07 | Weblog
 青森県出身の作家、太宰治の名作「走れメロス」の一節を各地の方言で読む「方言で読もう走れメロス」というのを見ました。これは全国の11県の高校生が、「走れメロス」のラストシーンを各地の方言で読み、その面白さを味わうというようなものでしたが、本当に楽しかったし、方言の良さとすばらしさを改めて感じました。司会者の弘前高校3年生の津軽弁は、温かくて最高に良かったと思いました。各地の言葉の違いは、とても楽しかったのですが、圧巻は何といっても沖縄でした。分かったのは、「メロス」と「セリヌンティウス」だけで、後はまるで韓国語か中国語を聞いているようでした。会場の皆さんもさっぱり分からないというような風情でした。
 その後、弘前公園に行きました。津軽藩の弘前城址でおよそ49haの広さがあり、多くの重要文化財がありました。また城内には桜の木が多く、ソメイヨシノを中心に約2600本の桜が一斉に咲き乱れる春は本当に美しいだろうなと思いました。
 弘前城は、津軽統一を成し遂げた津軽為信によって慶長8年(1603年)に計画され、慶長16年に完成したそうです。以後弘前城は、津軽氏の居城として廃藩に至るまでの260年間、津軽藩政の中心地でした。下乗橋から見える弘前城がとても美しかったです。その後、亀甲門(かめのこもん)の北側に広がるかつての武家屋敷町に行きました。そのうちの一つ、石場家は江戸時代、藩内のわら工芸と荒物を扱っていた商家で、国の重要文化財に指定されています。現在も酒などの販売をしていて、実際に人が住んでいましたが、100円出せば、中の見学ができるということで、中に入りました。中では、そこで生活している人がちょうど食事中で恐縮しました。すごく古い建物ですが、人間が住み、その建物を使うことにより、神社などとは違って、何ともいえない、いい味がでているような気がしました。