心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

阿蘇旅行 その1 日本一の3333の石段

2005-08-09 10:53:28 | Weblog
 親戚の家族と毎年一回、キャンプを計画しています。今年は阿蘇に行くことになり、鹿児島から阿蘇のそよ風パークというところを目指しました。
 阿蘇には普通、熊本インターチェンジで降りて、国道57号線を使って行くのですが、この道路は渋滞が予測されることと、そよ風パークは地図で見ると、松橋(まつばせ)インターチェンジで降りたほうが近いかなと思い、松橋で降りました。家を7時30分に出て、9時頃には松橋インターチェンジに着きました。せっかく松橋に来たということで、岡岳アドベンチャーパークというところに行きました。長さ80メートル、高低差20メートルのローラースライダーなどで、軽く遊んだ後、国道218号を走って、そよ風パークを目指します。アグリパーク豊野というところで、少し休んだりした後、また国道を東に進みます。
 すると「日本一の石段」という看板が見えてきました。小3の息子がちょっと興味を持ち、行ってみたいというので、軽い気持ちで向かいました。その時は、後であんなことになろうとは、思いもせずに・・・。
 国道からはずれると、平家落人伝説などが伝わる五家荘(ごかのしょう)の看板が見えるなど、いかにも山深いところに来ました。ところが突然、駐車場や土産物屋などが出現し、ちょっとした観光地の風情に。とりあえず適当な駐車場に止めてお金を払い、どれぐらい時間がかかるかと聞いてみると、2時間もかかるということでした。石段数は3333。
 「2100段まで行くと、眺めがよいですよ」という言葉を一つの目標に、「まあ行けるところまで登ってみよう」という軽い気持ちで、タオルもペットボトルも持たず、サンダル履きのままで、階段を登り始めました。小3の息子は、3333段まで行くんだとはりきって軽く飛ばして登っていきます。小6の娘はしかたなく、しかし時々小走りに階段を登っていきました。妻は最初から苦しそうで、ゆっくり登っていきます。私は日頃の運動不足を少しでも解消し、おいしい食事でもできればいいぐらいの気持ちで100段ごとにある標識を一つの目標に、登っていきました。
 しかし、1000段ぐらいだったでしょうか、小6の娘は頭が痛いと言いだしました。水ももってきていませんし、軽い脱水症状にでもなったのでしょうか。小3の息子は最後まで行くんだと大張り切りでしたので、妻と娘をそこに残し、さらに上を目指しました。
 さすがに私もかなり疲れて、疲労がピークに達したころ、水道とトイレがある休憩所に行き着き、水をがぶ飲みました。まさに砂漠の中のオアシスという感じで、ここで生き返りました。小3の息子が大きな声で、下にいる妻と娘に声をかけ、2人もその後やっとここまで登ってきました。妻も娘もここでゆっくり休憩し、復活しました。水遊びをしたりして大はしゃぎでした。娘も元気になり、再び上を目指すことにしました。
 2100段目からは、下で聞いたとおり、いい眺めを堪能することができたし、風もとても心地よく気分もよくなりました。ここから3333段はあと少しだという思いもあり、いよいよみんな上を目指すことになりました。最初からきつそうだった妻はあの休憩所で元気になり、小3の息子と競うように上に進みます。小6の娘が3番手、私が最下位です。でも3333段に到達したときは何とも言えない達成感がありました。本当に2時間くらいかかりました。最後はさすがにとてもきつかったです。
 さらに坂道をすこし登ったところに展望台があり、360度の大パノラマを楽しむことができました。少しここで休憩した後、下っていきましたが、山登りと一緒で、下りは下りで大変でした。俗に言う「ひざが笑う」状態になり、本当に大変でした。すれちがう人はいかにも登山にくるような格好で来ているのに、われわれは近所のスーパーにでも出かけるような軽い出で立ちでしたが、何とか下り終えたときは、さすがに気持ちが良かったです。下のホークスファンのオーナーのお店で食べた肉そばも、一段とおいしく感じられました。
 「日本一 石段から見る 夏木立」