ひろっぺのお針箱

下手だけど手芸が好きです♪

卵のこと

2019-01-19 14:02:13 | 

一昨日のこと。
スーパーで卵が特売だったから6コ入り4パック買ってきた。
と、夕方、娘が仕事帰りに10コ入りを2パック買ってきた。

一気にストックが増えたから、さてどうしよう?ということで、先ずはオムライスを作った。
孫がケチャップで絵を描いたから、可愛いなあと思って写真撮っておいたんだけど、
今日、写真見返していたら『卵がふんだんに食べられるなんて良い時代だなー』とつくづく思えてきた。


私が子供の頃(S30年頃)の卵の値段は、近所の八百屋で1コが小で8円~10円、中11~13円、大15円くらいだった。
当時の貨幣価値を調べると現在の約15倍だそうだから驚愕だ。

遠足には1コだけ買ってきて茹で卵にして持っていくのが楽しみだったし、
たまに卵かけご飯でも食べようものなら、口の端にこびり付いた卵をわざとそのままにして、
「今日は卵かけご飯食べたもんねー!」と友だちにアピールしたり・・・(私だけかも(笑))
病気見舞いにも卵は有り難がられていた。

今では考えられないがそんな時代もあったんだ。

小4年のある日、いつもは浪曲の巡業で留守がちな母がその日は居て、弁当を作ってくれた。
(母は視力障害者だが、一通りの家事は出来た)

「広ちゃん、今日は卵焼きだよ。授業中に『ハイ、卵焼きです!』なんて言うんじゃないよ!」
と、母はニコニコだったし、私もワクワクした。
授業中は『ハイ、卵焼きです!』と言わないように気を付けた。(笑)

だが、肝心の卵焼きはあんまり美味しくなかった。
小麦粉でカサ増ししたせいか、砂糖が少なかったか?期待が大きかっただけに少しがっかりした。
(砂糖も貴重品だったし!)

帰宅すると母が聞いてきた。「卵焼き美味しかったかい?」
何と答えたか覚えてない。多分私の事だから「う~ん」くらいしか言わなかったんじゃないかな?

今思う。
母が不自由な目で作ってくれた卵焼きなんだ。
あの時、「美味しかったよ!母ちゃんありがとう!」って飛びつけばよかったなあ・・・と。

贅沢な時代になったものよ。と、あの日に思いを馳せつつ今夜のメニューは卵ゴロゴロのおでんなのだ~


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