伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

ワレヨシな性欲はダメ

2016-06-05 12:02:20 | 釈尊の言葉 スッタニパータ編

コノ世のモノの一切が幻想であることを深く自分で理解しており、

そして、ワレヨシな色情・性欲から遠く離れることが出来た人。

なおかつ、

人生を捨てるように生き急がない人。

人生をムダに怠惰に過ごさない人。

このような人は、
コノ世とアノ世を往復する輪廻(りんね:生まれ変わり)を終わらせます。

それはまるで蛇が古い皮をスルッと脱ぎ去るように出来ます。


(原始仏典 スッタニパータ 第1章1節-No.11

(感想)
色情・性欲には色々な種類と段階があります。
このような仏典の解釈となりますと、性欲の内容を問わず、
「一切の性欲を滅(めっ)することが条件」
と単純に解釈されて来ました。

果たして、この解釈が健康な肉体の生理現象に叶うものなのでしょうか?
「性欲を滅することが条件」と聞かされますと、これを読んだだけで多くの人は、
「ああ、私には無理だな」
と思ってしまう人が多いのではないでしょうか?笑。

健康な人間に旺盛にある性欲を「無くしなさい」と、釈尊は本当に言われたのでしょうか?
ちなみに、仏典が成立した古代インドの同時期に、
カーマ・スートラ」(4世紀~5世紀に成立。https://goo.gl/nKypYq
という性交・性技に関する緻密な研究事典が古代インドで編纂されています。

仏教が広がりつつある古代インドにおいて、並行して人間の性交が研究されています。
現代の風俗にも引けを取らないほど赤裸々に性交を古代インドでは研究し尽くしています。
これは仏教以前から存在します、ヒンズー教の宇宙観から出た性交への思想ですが、今だにインドのヒンズー教寺院で引き継がれている思想です。
仏教の仏典を編集する時に、当時のインドの思想として影響しています。

私が感じますことは、
* ワレヨシな自我からの色情・性欲を無くしなさい。
ということを、釈尊の言葉から解釈します。

ワレヨシな性欲とは、
* 異性に対して攻撃的な、
* 自分だけが果てることを目的とした、
* 相手に思いやりの無い性欲。
を意味します。

子孫を残す為には、健康体ならば性欲が有ることは当然なのです。
釈尊は、これを否定するような「性欲を消しなさい」とは決して言われていないと感じます。
釈尊の教えは、厳格に守れば子孫が絶え、人類が消滅するようなものでは決して無いのです。

つまり、
* 「性欲にも種類が有る」
ということを知って置いてください。
歳を取りますと、ホルモンバランスの影響から「性欲」が無くなる人はいます。
「枯れていく」のは自然なことです。
でも、自分の生活ストレスから他人を攻撃したい「色情」が、逆に大きく成る人も居ると思います。

とにかく、この項から言えますことは、
* ワレヨシな自我からの色情・色欲はダメだ。
ということを知って置いてください。その魂の転生(てんしょう:生まれ変わり)にも影響するサガ・性だということです。

生かして頂いて 有り難う御座います

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