良心に基づいて、すべてやり切ったならば、必ず救われます

（以下の話は、介護問題と自殺に関するフィクションです）

８０歳を優に超える、超高齢者の老夫婦二人だけで住まわれていたアパートで、離れて住む親族から連絡が付かないとの通報で警察が駆け付けたところ、
＊　寝たきり状態で認知症だった旦那さんは、ベッドで首を絞められて顔がうっ血した状態で発見され、
＊　懸命に旦那さんの介護をされていた高齢の奥さんは、近くで首を吊った状態で発見された。
という報道を見ました。室内には奥さんの字で、

「おばあちゃんは大変だった。堪忍、勘弁してください」
「おじいさんを助けてあげられなくてごめんなさい。
　あの世でまた一緒になろうね」

と書かれた遺書が残されており、介護疲れから無理心中を図られたようでした。
これは私の想像ですが、このような几帳面で真面目な奥さんならば、旦那さんを殺した後に、最後のオムツ交換をして旦那さんの身体をキレイに清拭されてから、ご自分は首を吊られたのかも知れません・・・・。

超高齢者の老老介護にも関わらず介護施設に入れなかった理由としては、

＊　資金が無い為に施設に入れなかった？
＊　奥さんが、旦那さんと離れ離れになるのを嫌がったか？
＊　安価な公営施設の空きを待っていた？？
＊　これだけの高齢者の場合、ご家族も既に高齢者であり、病気などで親の介護が不可能。

以上は推測なのですが、このような色々な事情があったのかも知れません。
でも、これから高齢者の人口が爆発的に増える日本では、
＊　施設にも入れない。
＊　介護を受けることが出来無い。
＊　頼れる親族がいない。
という想定を、誰もがしなければいけないと思います。

このケースでは、殺人と自殺という非常な悲劇が起こってしまいました。
でも私は、このケースに関しましては、お二人の魂は「安らか」だと信じています。
誰が考えましても、
＊　立派に長生きをされた。
＊　奥さんは、最善を尽くし、やるべきことはすべてやり切った。
＊　お二人の良心（内在神）は、やり切った、と納得している。
と考えます。

私は「自殺は厳禁」と繰り返し繰り返し書いて来ました。自殺をすれば、自分の本心（良心・真我・内在神）を納得させることは、まず無理だからです。
どんなに言い訳しても難しいことだと感じます。
本当の自分がやはり後悔して、後悔・自戒の世界へと自ら進むのがパターンです。

でも、コノ世で肉体の限界ギリギリまで長生きをされて、出来ることをすべて本当にやり切った場合、肉体の細胞たちも内在神も、すべての状況を正確・公平・公正に知っていますから、後悔は無いと感じます。
このレベルに成りますと、もう個人の責任を超えて、その社会と国家の問題に移行していると考えます。

アノ世で御夫婦は若返り、
「おばあさん、ゴメンな。大変な思いをさせてしまった」
と笑い合っていると信じます。
お二人のご冥福を、心からお祈り致します。

【注意】
＊　以上の話は、近年の複数の似た報道からヒントを得たものであり、実在する個人を特定するものではありません。
これからの日本で、誰にでも起こりえる介護問題への懸念です。
＊　介護で思いつめての無理心中や自殺を、決して肯定しているわけではありません。
＊　すべては自分の為の大いなる修行であり、その中でのギリギリを試されるのが、コノ世の実相です。
　　自分なりに生きましょう、頑張りましょう。

生かして頂いて　有り難う御座います

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