伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

取捨選択する時の視点

2017-06-13 11:21:50 | Weblog

過去記事「新人類の予兆」で触れました、中学生の将棋プロの活躍が継続しています。
彼を特集した番組が多くされており、高段位プロたちの彼への評価や、彼のエピソードには、人生観にも通じる興味深いものが散見されます。

* プロの将棋は、500手先、1000手先を読むのは普通である。
でも問題は、自分が読んだ無数の手の中から、ダメな手を瞬間的に捨てて行く能力。これに勝敗が懸かっている。

私たちも、5箇所の就職先、3名の御見合い縁談、などなどと人生には選ぶ場面が誰にも有ります。
普通の人は、その中から「良い」会社・相手を選びたい、という視点で悩みます。

「対象の全部を見ながら」、いつまでも選ぶことが出来ない人もいます。
そういう時に、他人の助言で選んで、今は後悔している人も多いかも知れません。

これは少しでも、「良い相手」を選びたい(自我)、と思うから悩むのかも知れません。
これを、プロ将棋の視点のように、
・ 少しでもダメだと思える対象から、外して行くこと。

そうすると残る選択肢が減り、選びやすく成るかも知れません。
・ 良い選択をしたいと、「全体を見ながら」何時までも悩むことを止める。
・ ダメだと思える選択を先に、外すこと。
・ 人間は、全体を見ながら選ぶのは、時間が掛かり、しかも間違いやすい。
・ 先に選択肢を捨てる練習から、入ること

このようなことを感じます。
人間は、視点を少し変えるだけで、選択する精度が上がるようです。
少年は、勝負の前半には相手の手の「思惑」「方向性」が分かり、その裏をかく芸当も出来るようです。

相手に、
・ 勝ったと思わせて、
・ 相手に勝利の筋書き手しか見えなくさせて置いて、
・ 相手に他の選択肢を無くして置いて、

その最後に「意表を突く一刺し」で大逆転も2度ほど有ったようです。
その手は、名人でも「なんで?」と意表を突くもののようです。
プロの世界で負けたと見せて勝つ芸当は、本当に老獪(ろうかい:凄いベテラン。熟達者)な者しか出来ない能力です。

彼が、対戦相手をチラチラと見るハブ睨み(羽生名人が若い時に、将棋の読みに集中を極めた時にした、相手を睨むような仕草)
が出た時は、既に少年の中での読みの完成が出来た時のようです。

これに関連しては、彼の学校でのエピソードに、
・ 学校の授業は最初の5分で全部が分かるのに、後の45分間も机に座って授業を受ける演技をするのは苦しい。
と家族に漏らしたと番組で放送されていました。

つまり、時速300kmが出る車で、法定速度の40kmで走る苦痛のような感じでしょうか?笑。
彼のハブ睨みが出た時は、
「もう勝負は付いたから、早く指してね」
という余裕の暇から、相手を見るのかも知れません。

今日の話で言いたかったことは、
* 選択肢の全部を見ながら、少しでも良いモノを選ぼうとすることを止める。
* 先に、ダメだと思う点が有るモノを外して行くこと。
このような選択の視点も、参考にして頂ければ幸いです。

生かして頂いて 有り難う御座います


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コメント (522)
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