伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

ムダだと思えることも一生懸命に出来れば、心を豊かにするかも

2017-06-24 09:41:35 | Weblog

以前に聞いた、伊勢神宮の宮大工さんの発言をふと思い出しました。

* 宮大工の修業を始めた最初の頃は、20年に1度、すべての御宮を解体して建て直す式年遷宮(しきねん せんぐう)を、
・ ムダなことをするものだ
と思っていた。

* しかし、宮大工としての年数が経つにつれて、気付いたことが有る。

・ 20年間という短い遷宮サイクルで樹齢が数百年の木材を使用する為に 、 材料が切れないように、一生懸命に森林と個々の木を育てている。

→ もし遷宮が無ければ、ここまで森林を管理しただろうか?
→ 手入れの無い森林は、建築に使用できる木材は育たず、節だらけの曲がった木ばかりの雑林となり、いずれ森が死んで行く。

・ 遷宮が有る為に、宮大工が途切れないように、職人を懸命に育てていた。
→ もし遷宮のサイクルが100年間だったならば、宮大工は育たずに断絶しただろう。
(以上)

つまり、ムダだと思われた20年間の遷宮のサイクルとは、絶妙な、ギリギリの、伝統を継承するための必須条件だった訳です。

私達も、ここから学ぶべきことが有ります。
人は、ムダな失敗の経験をしたくないと恐れるものです。
その為に、先行きを知ろうとして苦しみもします。

でも、自分のムダだと思えた経験こそが、
・ 自分の寿命を延ばしていた。
・ 自分の心を大きくしていた。
・ 他のより大きな災難を防止していた。
このような可能性も想像して欲しいのです。

日本語には、「無用の用」
(むようのよう:役に立たないと思われているものが、実際は大きな役割を果たしているということ。この世に無用なものは存在しないという教え)

という言葉が有ります。
・ 親にとっては、心配な、困った子供の存在こそが、親をしっかりと生活させているかも知れません。

・ 会社での嫌な経験こそが、自分自身を心の痛みの分かる人間に変えていたかも知れません。

・ 人は病気にも成ることで、人生を振り返り、魂にとってより良い生き方に修正もされる。

考えて見ますと、本当にムダなことならば、人は継続しないものです。
自分の本能・内在神・先祖には分かるからです。
必ず止める方向に行くものです。

* でも、止めることを迷うことは、簡単には止めないことです。それがお宝に通じるかも知れません。
ミュージシャン、画家、受験、結婚生活、ダンサー、・・・・夢と現実の間で悩むことが色々と社会に有ります。

* 本当に止めるべきことは、ふと自分自身で、
もうやり切ったな
と静かに分かるものです。

この2つの違いを、自分で分かるように人生で成れることを参考にしてください。
誰もが、自分自身の良心(内在神)を納得させる為に生きていると言えます
人生で成功や失敗することは、それは起こる現象に過ぎません。コノ世だけで過ぎ去ることです。

ソレでは無くて、死後にも影響する本当に大切なことは、自分の良心の納得・満足に在ることを参考にしてください。

生かして頂いて 有り難う御座います


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