撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

阪急 梶原下二番踏切(2023.11.5) 5302F 準急 京都河原町行き 山田駅開業50周年記念HM

2023年11月12日 23時33分45秒 | 阪急
11/5に阪急京都線 高槻市~上牧駅間の梶原下二番踏切で、山田駅開業50周年記念ヘッドマークを掲出した5300系を撮りました。
1枚目は後追いですが、梶原下二番踏切を通過して上牧駅に向かう、山田駅開業50周年記念ヘッドマークを掲出した5302の準急 京都河原町行きです。



2枚目は順番が逆ですが、高槻駅から梶原下二番踏切に向かう5403です。



3枚目は、桂駅で撮った5403に掲出されている、山田駅開業50周年記念ヘッドマークです。
デザインされているイラストの左側は1973年当時の最新鋭だった5300系、右側は2023年時点の最新鋭1300系です。



1970年3/15~9/13に日本万国博覧会( Expo'70 大阪万博)が開催されたのは皆さんもご存じかと思います。
万博の観客輸送用に、1969年11/10~1970年9/14まで臨時駅として千里線南千里~北千里駅間に万国博西口駅が開業していました。
万国博西口駅の廃止後、1973年11/23に同駅より南約800mの位置に山田駅が開業しています。
1990年に大阪モノレールの千里中央~南茨木駅間が開通したのに伴い、同線にも山田駅が開業したため乗換駅となっています。
本年11/23に阪急千里線 山田駅が開業50周年を迎えるのを記念して、11/1~30まで5302Fに記念ヘッドマークが掲出されています。
本来なら千里線で撮りたかったのですが、この日は京都線の準急運用でしたので、まずは確実に記録しておきました。

5300系は神宝線、京都線共通規格車5100系相当の機器と、3300系の大阪市交通局(現大阪メトロ)堺筋線への乗入れ対応の車体寸法を採用した京都線専用車両で、1972~84年に105両が登場しています。
行先表示器は3300系を踏襲して前面に手動式小型方向幕が設置されていましたが、原則として地下鉄堺筋線乗り入れの運用のみで使用され、阪急線内運用では方向幕は白地にして運行標識板が掲出されていました。
冷房装置は登場当時から搭載されていましたが、1974年製造までの車両は冷凍能力8000kcal/h×4基/両、1975年以降に製造された車両は冷凍能力10500kcal/h×3基/両に変更されています。
1989~2001年の更新工事で先頭車は更新時に前面窓上にあった標識灯について、通過標識灯と尾灯とが別々となって窓下に移設され、前面手動式方向幕は電動式に変更され、側面の電光式列車種別表示装置が方向幕に変更されています。
ただし、中間に組み込まれて運用されている先頭車には改造を見送られて前面が原形のままになっている車両もあります。
また、1995年以降に更新を施工した編成は、前面方向幕が大型化されています。
2002年に5302F、2003年に5300Fが二度目の更新工事が実施され、客用扉窓ガラスが複層ガラス、緑色のUVカットガラスに交換しされて、窓寸法が従来より下に拡大しています。
さらに、扉、妻部(連結面)の化粧板の地色はこげ茶色、側面の化粧板も従来のマホガニーより濃い化粧板に変更されています。
2019年~は一部の車両の引退が始まっていますが、現時点で8長編成×3編成、7両編成×10編成が京都線系統においてフルマルーン塗装の最後の牙城として活躍中です。