好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

「蒼紅の冒険者」第36話「算数は得意でした」

2010-04-06 | ゲームブック二次創作
ヴィクさんに教えてもらった順路をたどると、礼拝堂に着いた。
その中では、司祭様による集会が開かれていた。

「さあ、我らが神・スラング様の試練に挑みたい者は他にいるか?
 我が問いに答えられし者は、いかなる願いも叶えられよう。
 されど答えられざる者は、スラング様に帰依せねば呪いがかかるぞ」

何だか面白そうと思ったぼくは、司祭様の試練とやらに受けて立った。

「ニック……まさかキミは、リーブラへの信仰を捨てる気か?」
「それは、問いに答えられなかったその時に考えるよ」

挑戦が始まる。

「長老の大足(ビッグフット)は、南に3ハロン歩いて大麦をまき、
 東に2ハロン歩いてトウモロコシをまき、北に5ハロン歩いて小麦をまき、
南東に4ハロン歩いて青草をまいた。さて問題。
 ………………………………その長老の好きな色は何でしょう?」

……はい?

「という世間話は横に置いときまして」

司祭様が言った途端、どっと礼拝堂の皆さんが笑い転げる。
あの、ええと、今のはネタですか? 笑いどころなんですか? あのその。

「アナランドの人にお尋ねしたいのはこの問いだ。
 長老の大足には、6人の息子がいる。
 長老はその息子たちに、財産を厳密に分けようと考えた。
 下から2番目の子には金貨5枚。長男には13枚。下から4番目の子には9枚。
 さて、長老は全部で、いったい何枚の金貨を持っているのでしょうか!?」

48枚」(※答えを知りたい方は反転を)

ぼくが即答した瞬間、おおおおお!と歓声が上がった。
てゆーかコレ、ごく初歩の算数だよね? こんなんでいいの?

ともあれ、問題を解いたごほうびとして、呪文の一節も無事に手に入れた。
『かけて命じる、いざ開門』……というそうだ。

ところで。あの司祭様、どうしてぼくがアナランド出身って分かったのかな?
それが一番の謎だよ。

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2 コメント

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リーブラへの信仰 (しせい)
2016-05-29 15:24:52
>あの司祭様、どうしてぼくがアナランド出身って分かったのかな?

>「リーブラへの信仰を捨てる気か?」
これを大きな声で言ったのかな?

大きな声で言ったのなら、リーブラの信者ということからアナランド出身と思ったのでは。
答えの一例 (りえ)
2016-05-30 20:03:16
サイト版の補足では、ニック自身もリブラ様信仰を申告したと、しています。
エッジの言葉は多分、司祭様だったら聞こえてるかもしれませんです。

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