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宇治 平等院

2018年05月15日 | +京都

翌日は朝から宇治を訪れました。平等院でおなじみの宇治は京都市の南に位置し、奈良から京都に向かう途中にあります。お茶どころで知られる宇治。JR宇治駅を下りて平等院に向かう途中、辻利や福寿園など、名前を聞いたことのあるお茶の名店がそこここにありました。

きれいに整備された参道を通って平等院へ。入口でみごとな藤棚に迎えられました。

やわらかなグリーンと薄紫色のコンビネーションが、まるで印象派の絵画のよう。夢のような風景でした。そして表門から中に入ると、さらなる夢のような風景が広がっていました。

10円硬貨でおなじみの平等院鳳凰堂です。池に浮かび上がるその姿は圧倒的な美しさで、浦島太郎が訪れたという竜宮城はここだったのでは?と思ったほど。実際、極楽浄土の宮殿をモデルにしたとされています。数年前に屋根の葺替え、柱の塗り直し修理をしたばかりなので、朱色がことのほか鮮やかで美しく感じられました。

朝9時頃に訪れたので、まだそれほど人も多くなく、壮麗な姿をじっくり眺めることができました。中には平安時代の作となる国宝・阿弥陀如来坐像が安置され、見学することもできますが、次の回が1時間後ということだったので迷って今回は止めにしました。

正面から見たところです。横が長すぎて写真に収まり切れていませんが^^; シンメトリーな美しさに心を奪われました。このあと、併設されている鳳翔館というミュージアムに入りました。シンプルモダンな建築ですが、半地下で高さが抑えらえていて、景観を損なわないデザインになっています。

中には、梵鐘、(鳳凰堂の屋根についている)鳳凰一対のオリジナルが展示されていて、間近で見ることができます。特に感激したのは、鳳凰堂の内部の壁を飾る雲中供養菩薩像・全52体のオリジナルを見ることができたこと。雲に乗った小さな菩薩像で、52体のうち28体は楽器を演奏し、24体は踊っています。

   

(画像はサイトよりお借りしました)

なんとも愛らしい姿に心が和みました。宮廷の音楽会の様子を表しているのでしょうか? アコーディオンやパンフルートのような楽器もあり、興味深かったです。「源氏物語色紙絵」の中にも同じような音楽の練習風景が描かれているそうです。

鳳翔館を出たところにあった梵鐘。オリジナルは鳳翔館の中にあり、こちらはそっくり同じに作られたフェイクです。繊細なレリーフ、しゅっとした形が優美です。

南門。右に見えているモダンな建物が鳳翔館です。

この後もう一度、正面から鳳凰堂を見ましたが、この頃には団体客でごったがえしていてゆっくりと見れませんでした。早めの時間にお出かけされるのがよいかもしれません。

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