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宇治上神社と、花の寺 三室戸寺

2018年05月17日 | +京都

平等院のあと、宇治川をはさんで対岸にある宇治上神社を訪れました。平等院からは歩いて15分ほどの距離ですが、こちらは訪れる人も少なく、しんとしています。

一見何の変哲もないこじんまりとした神社ですが、ここの本殿は日本最古の神社建築とされ、平等院と同じく世界遺産に登録されています。数年前に修復工事を行ったばかりということで、朱の鳥居が鮮やかで、新緑が気持ちのよい木陰を作っていました。

参道を抜けると正面に鎌倉時代前期の建築とされる寝殿造の拝殿があり、その後ろに、平安時代後期に造営されたという日本最古の本殿があります。実際にお参りやお祝いに使われているらしい拝殿に対し、本殿は扉をぴたりと閉じ、沈黙の中に厳かな雰囲気をたたえていました。

このほか、お茶どころ宇治の唯一現存するという湧き水が手水舎として設えられていたり、注連縄の張られた苔むしたが岩があったりと、古くからの信仰の形をそこここに見ることができる神秘的な空間でした。

このあと、宇治の閑静な住宅街をぶらぶらと歩いて、三室戸寺というお寺を訪れました。

770年に創建したという古いお寺で、阿弥陀堂、三重塔などありますが、何より庭園が広大で、5月のつつじ、6月の紫陽花など、花の寺として知られているようです。

5000坪の大庭園は、枯山水・池泉・広庭からなり、燃えさかるような緑の競演が美しかったです。

そして山の斜面一帯に2万本ものつつじが植えられています。奈良と平等院のつつじがちょうど見頃だったので期待して来たのですが、ここは高度が少し高いのか、つつじはまだ3分咲きといったところでした。今頃はきっとみごとに咲いているでしょうね。

つつじの山を上り下りする前に、おなかがすいたので境内にある”花の茶屋”で宇治名物の茶そばをいただきました。つつじを目の前にしていただく冷たい茶そばのおいしいこと。汗ばむほどの陽気だったので、お水もごくごく飲み干しました。

つつじはちょっとフライングでしたが、名残の八重桜が美しかったです。6月の紫陽花も見事でしょうね。

三室戸寺から宇治駅方面へのゆるやかな坂道を下りていくと、幹線道路沿いに宇治茶の伊藤久右衛門さんの本店茶房があったので入ってみました。抹茶スイーツがいろいろあって迷いに迷いましたが、結局お店の看板メニューの”宇治抹茶パフェ”をいただくことに。

パフェをいただくのは何十年ぶり?でしたが、お茶のほろ苦さと甘さのバランスが絶妙でとてもおいしかった! 右の棗にお抹茶が入っていて、好みでかけていただけますが、かけすぎるとむせるのでご注意を。^ ^

JR宇治駅前に 、茶壺をかたどった郵便ポストがありました。

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