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レディ・プレイヤー1

2018年05月21日 | 映画

京都旅行記は一回お休みします。

スティーヴン・スピルバーグ監督のSFアドベンチャー。アーネスト・クラインが2011年に発表した小説「ゲーム・ウォーズ」を原作に、2045年のVR(ヴァーチャル・リアリティ)の世界を描きます。

レディ・プレイヤー1 (Ready Player One)

世界が荒廃している2045年。スラム街に暮らす若者たちにとって、VRの世界「オアシス」だけが、唯一希望がかなえられる場所でした。そんなある時、オアシスを創設したジェームズ・ハリデーが亡くなり、オアシスに隠された3つの謎=イースター・エッグを見つけた者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を与えるという遺言が発表されます...。

予告を見た時には、ハンガーゲームのような若者向けサバイバル映画かな?と実はあまり食指が動かなかったのですが、ひと足先に見た息子から”すごいよ”と聞いて、期待して見に行ってきました。タイトルは、ゲームがはじまる時のコールから来ているのですね。

80年代とゲームの世界を映像化した作品ということで、私は愛すべきB級映画「ピクセル」を思い出してしまったのですが、”全然違う”とダメ出しされました。^^; 冒頭のVan Halenの"Jump"から一気に物語の世界に引き込まれ、過去と未来、仮想と現実がめまぐるしく入れ替わるファンタジーの世界を堪能しました。

それにしても「ペンタゴン・ペーパーズ」のような骨太の社会派作品から、おもちゃ箱をひっくり返したようなスピード感あふれるエンタメ作品まで作ってしまうスピルバーグ監督はすごい。まさにオアシスを造ったジェームズ・ハリデーみたい。ハリデーをマーク・ライランスが演じていたのも意外性があっておもしろかったです。

映画やキャラクターなど、サブリミナル的に登場するのもあれば、しっかり描かれているのもありましたが、宝探しの感覚で楽しめました。Tears for Fears の "Everybody Want to Rule the World"や Bee Geesの "Stayin' Alive など、懐かしい音楽もたくさん。

映画関係ではデロリアンやターミネーター2ににやり...でしたが、”シャイニング”がかなりしっかりフィーチャーされていたのに驚きました。ジャック・ニコルソンがいつ出てくるかと待ち構えていましたが、空目だけでこれだけ存在感がアピールできるってすごい。^^

でも一番うれしかったのはアイアン・ジャイアント。大好きな思い入れのあるキャラクターだったので、メインで登場していてわくわくしました。

日本の映画やキャラクターなどもたくさん登場していて驚きました。ファイナリストの5人のうち2人がアジア系というのもめずらしいのでは? ゲームに慣れていないので、今ひとつついていけないところもありましたが、大いに刺激を与えてくれる作品でした。

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