takapyonaの美味的生活

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バーゼル美術館巡りとVitra社見学 《 in スイス and ドイツ 》

2006年03月19日 | スイスのレストラン・ホテル
本日(2006/3/19)は、スイスのバーゼルの美術館巡りドイツのヴィトラ社見学をしました。

【バーゼルカード】
朝、ホテルにて「バーゼルカード」、1人20CHF(≒1,890円、1CHF≒94.51円)の24時間券を購入しました。
バーゼルカードの提示で、博物館の入場料無料や割引、提携レストランやショップの割引、市内観光ツアーが無料等の特典を利用出来ます。
2006年割引クーポンをプリントアウトして持って行くと、バーゼルカードが50%割引で購入できます。(毎年、この割引クーポンがHP上で更新されているようですが、私達が行った3月にはまだ2006年分は更新されていませんでした。)

【バイエラー財団美術館】
△入場料(1人):18CHF(≒1,683円、1CHF≒94.51円)
*バーゼルカード提示で21CHFから18CHFへディスカウント

バイエラー財団美術館は、美術商でもあったバイエラー氏により集められたコレクションで、ゴッホやセザンヌ、モネ、ピカソ、ミロ等の名作が揃っています。
ちょうどこの日は「マチス展」が開催されていたこともあり混んでいました。世界中から160点ものマチスの絵・彫刻・デッサン・切り絵が集められていました。常設展ともども見ごたえがありました。

美術館の建物は、パリのポンピドゥーセンターや関西国際空港ターミナルビルの設計を手がけたレンゾ・ピアノ(Renzo Piano)によるものです。

 

【ヴィトラ美術館(Vitra Design Museum)
次に、スイスとドイツの国境沿いの町、ドイツ領内のヴァイル・アム・ライン(Weil am Rhein)という町にある「ヴィトラ美術館」へ行きました。

バイエラー美術館のパンフレットにもヴィトラ美術館への行き方が書いてありましたが、バイエラー美術館から5分ほど歩いたバス停からバスに乗りました。

ここで問題発生です。バーゼルカードを提示してバスに乗ると運転手さんにドイツ語で何か言われました。バーゼルカードを引っ込めスイスフランを出すと、ユーロコインを見せられ、4EURO払えと言われていることが分かりました。バイエラー美術館はスイスにありますが、ヴィトラ美術館はドイツにあるので、バスでもユーロが必要でした。バーゼル到着後に、財布のお金はユーロからスイスフランに入れ替えていたためユーロはありません。なんとかスイスフランで乗せてもらおうとねばったら、「OK.」と言って乗せてもらえることになりました。席について財布を確かめたら、ユーロの小額紙幣が入っていました。スイスフランに入れ替えた時に、万が一に備えユーロも少しだけ入れていたことをすっかり忘れていたのでした。信号待ちの運転手さんに「ユーロありました。」とお金を払いに行ったら、「もういいよ。」と言われ結局バス代を払わないまま乗せてもらってしまいました。

バイエラー美術館近くのバス停からスイス・ドイツの国境を越えて、10分程でヴィトラ美術館の最寄のバス停に着きました。そこから歩いて10分程でヴィトラ美術館へ到着しました。

 

ヴィトラ(Vitra)社はドイツの有名家具メーカーで、特にデザイン性の高い椅子で名高いのだそうです。ここの工場とオフィスはそれぞれ有名建築家により設計されたもので、それもまた有名なのだそうです。

見学は、ヴィトラ美術館の内部見学+ガイド付き工場ツアーの2つになります。美術館だけの見学は勿論可能で内部を自分達で見てまわれるのですが、工場はガイドツアーでないと見学することが出来ません。

△ヴィトラ美術館の見学+ガイド付き工場ツアー(1人):9EURO(≒1,295円、1EURO≒143.84円) *バーゼルカード提示で13EUROから9EUROへディスカウント

工場ツアーと安藤忠雄のセミナーハウスツアーが1時間ごとに始まります。私たちが行った時は12時、14時に工場、13時、15時にセミナーハウスでした。どちらか片方の参加も可能でした。私達は到着した12時からの回に参加しました。ヴィトラ社の社員の女性が、ドイツ語と英語で建物の説明をしながら工場見学に連れて行ってくれました。











  

ガイドツアーに参加している人の中に、欧米人の男子学生らしき2人組や大阪の大学で建築を勉強中という日本人女子学生さんがいて、この人達は一眼レフの撮影は勿論、スケッチブックにデッサンを描いていて、次の工場に移動する時も毎回なかなか出てきませんでした。建築にほとんど関心のなかった私でも「なかなか面白い場所であった。」と思ったくらいなので、建築を志す学生さん達にとってはお宝の宝庫のような場所なのだと思いました。

この工場ツアーの中で一番面白かったのが、ヴィトラ社の歴代デザイナーによる椅子が100脚展示されている展示コーナーでした。残念ながら写真撮影禁止でした。
ガイドさんが主要な椅子は一つ一つドイツ語と英語で説明していってくれました。聞いたことのあるデザイナーでは、ホフマン、オットーワーグナー、モンドリアン、コルビュジェのものがありました。
ここで、突如むくむくと絵心が。絵を描くなんて中学生の時以来です。デッサンする学生さんに刺激されたのか、英語力不足で説明がきちんと聞き取れずに飽きてきたせいか、とにかく気に入った椅子を7つばかり描いてみました。描いていたら時間はあっという間に過ぎ、いつの間にか説明も最後の方まできていました。私が建築を志す人に見えたのかどうかは定かではありませんが、私の後ろにいた人は私の下手くそな絵を後ろから覗き込んで見ていたそうです。あまりの下手さに驚かれたことでしょう。

有名建築家による各工場の中で、最も有名なのは、フランク・ゲーリー(Frank Owen Gehry)のヴィトラ・デザイン・ミュージアム(トップ写真)安藤忠雄のセミナーハウスだそうです。

安藤忠雄---。
前髪の生え方が似ているのか、特に髪を切り立ての頃などに、ふとした瞬間に私の髪型は忠雄氏のあの独特な髪型になってしまうことがあり、家でTH(夫)に「忠雄」と呼び捨てにされることもしばしば。前髪つながりで、安藤忠雄に勝手に親近感を持っていたのですが、本日のガイドツアーはここ安藤忠雄のセミナーハウス見学で終了となりました。



 

コンクリートで出来た色々な音を吸い込んでしまいそうな静けさの漂う空間でした。

ガイドツアーを終え、ヴィトラ社の前にあるバス停に帰りのバスの時間を見に行きました。次のバスの時間は2時間先だったので、お腹もすいたし、美術館併設のカフェでお茶することにしました。カフェには売店で売っているヴィトラ社の椅子や建築家の本も置いてあり見ることができます。

本日のお昼はこちらです。

コーヒー:1.8EURO(≒259円)、ビール:2.6EURO(≒374円)、
チェリーケーキ:2EURO(≒288円)、チーズケーキ:2EURO(≒288円)

ドイツだというのに、美術館併設のカフェだというのに、この良心的な価格はなんなのでしょうか。しかもケーキは美味しかったです。工場巡りも楽しかったし、カフェも良かったし、今まで知らなかったヴィトラ社ですが一気に好感度UPしました。

カフェでお茶をし、美術館も見学したのですが、バスの時間まで随分あったので、別の路線のバスを探しながら歩いてバーゼルまで戻ることにしました。
行きのバスで降ろされた場所まで真っ直ぐ道を戻ります。雨が降っていなくて良かったです。結局、別の路線のバスもしばらく待たないといけなかったので最後まで歩きました。

途中、民家のあたりに迷い込んだりしながらも、

なんとか国境までたどり着きました。



パスポートコントロールがあるのかと思い、TH(夫)が腰に閉まっているパスポートを出そうとしましたが、パスポートコントロールの人は誰もいなくて、何もチェックされずにスイス側へ入国しました。

川の向こうが今朝最初に行ったバイエラー美術館です。ここまで帰って来られればもう安心。ヴィトラからバイエラー美術館までは徒歩で35分程の距離でした。

バーゼルに無事に戻れたので、バーゼルカードの使用に奮闘しました。

【バーゼル美術館 (Kunstmuseum Basel)】
○通常1人10CHF(≒945円、1CHF≒94.51円)の所、バーゼルカードの提示で無料

バーゼル観光1日目に来てとても良かったので再度行きました。2度目の今回は見たい絵にしぼって余裕を持って見ることが出来ました。

【プッペンハウス(Puppen haus museum)】
○通常1人7CHF(≒662円、1CHF≒94.51円)の所、バーゼルカードの提示で無料

テディベアの博物館です。色々な格好のテディベアや人形が展示されています。ミニチュアハウスの中には昔のフランスの生活や時代ごとの服装をした人形がいたり、お店が精巧に作られていたりと、とても面白かったです。子供は勿論、(細かいものが好きな)大人の男性でも楽しめる博物館だと思います。残念ながらここも写真は禁止です。

【ティンゲリー美術館(Museum Tinguely)】
○通常1人10CHF(≒945円、1CHF≒94.51円)の所、バーゼルカードの提示で無料

廃材等を利用した機械仕掛けの彫刻家で有名なジャン・ティンゲリー(Jean Tinguely)の作品が展示された美術館です。
「なんじゃこりゃ~。」と言いたくなるような不思議な機械や作品で満ち溢れています。

 

足元のボタンを踏むと作品が動きます。が、動力を溜めるのに時間がかかるのか、誰かが一度ボタンを踏んで動かすと、機械が止まってすぐにボタンを踏んでも、大きい機械はその後5分間くらいは動きません。(小さい機械はもう少し復活が早いです。)私達より少し先の部屋の展示を見ている熟年カップルのおじさんが、全ての機械のボタンを私達より先に全部踏んでいくので、私達が部屋に入った時にはボタンを踏んでも全部動きませんでした。あまりに先に踏んでいかれるので、おじさん達を追い抜いて先回りして同じことをし返してしまいました。自分で踏んだボタンで機械が動くのはやっぱり気持ちのいいものでした。

こちらは、ティンゲリーの作品ではないかもしれませんが、美術館入口に展示してあり妙に気になった人形達です。黒い服に白い頭で顔はムンクの叫びのような顔をしています。背が高いです。


美術館の建物は、スイス生まれの建築家マリオ・ボッタ(Mario Botta)により設計されたものです。ライン川沿いに建っているので、館内のプロムナードからはライン川を一望出来ます。





ライン川に沈む夕日を見ながら、本日の観光は以上で終了です。

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2 コメント

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ヴィトラ美術館 (白髪美人)
2010-08-01 17:16:32
takapyonaさん、貴重なレポートをありがとうございました。話には聞いていた椅子の美術館へ行こう!と友人と決めました。さっそくGoogleで調べました。takapyonaさんのきれいな写真と分かりやすい説明が面白くドンドン読んでしまいました。因みに私はスイス・リーエンに30年も住んでいますが・・・。参考にさせていただきます。
>白髪美人さん (takapyona)
2010-08-22 13:49:06
はじめまして。
お返事遅くなりすみません。
コメントどうも有り難うございました。

ヴィトラ美術館の記事、ご参考になったのでしたら嬉しいです。
100脚の椅子の展示、圧巻でした。
白髪美人さんは、スイスに30年も住んでいらっしゃるんですね。
スイスは2度行きましたが、空気も景色も良く、本当にいい所ですね。

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