takapyonaの美味的生活

美味しいもののためならエンヤコラ。
食材求めて自転車こいでる瞬間にシアワセを感じる私のブログへようこそ。

バーゼル観光 1日目 《 バーゼル in スイス 》

2006年03月17日 | スイスのレストラン・ホテル
本日(2006/3/17)は、フランスのロンシャンとベルフォールをまわった後、ベルフォール(Belfort)13:46発の電車(TER)に乗り、バーゼル(Basel)に14:55に到着しました。

バーゼルは、フランス、スイス、ドイツの3国の国境が接する都市です。
駅は、フランスとスイスの駅が隣接しています(ドイツの駅は離れた別の場所にあります)。電車が到着したこちらのプラットフォームはフランス側の駅になります。

写真右側の「FRANCE」と書いてあるゲートの奥がフランス側、その手前がスイス側です。駅に到着してスイス側に出てくる時に、パスポートコントロールがありました。同じ駅なのに違う国なのはなんだか不思議な感覚でした。フランス側のゲートを越えてスイス側に来ると、表示言語も構内放送もドイツ語になっていました。バーゼルはフランス語圏かと思っていたらドイツ語圏でした。

バーゼル駅から本日宿泊予定のホテルのあるメッセプラッツ駅までトラムに乗って移動しました。
この日のバーゼルの気温は3℃、ババシャツ2枚の重ね着、セーター、シャツ、ハーフコート、帽子、マフラーという服装だったのですが、これだけ着こんでいたせいかそれほど寒く感じませんでした。

ホテルに荷物を置き、トラムに乗ってバーゼルの街の散策に出かけました。

バーゼルのホテルでは、宿泊客に対して宿泊期間中のバーゼル内のトラム・路線バスの乗り放題チケットを無料で配布してくれます。

これは嬉しいサービスです。物価は高いですが、さすが観光王国スイス

ホテルでチェックイン時に頂いた乗り放題チケットを使いトラムに乗って、まずは「バーゼル美術館 Kunstmuseum Basel」に行きました。
美術館の入口にはロダン作「カレーの市民」の彫刻があります。

「地球の歩き方」に載っていたのを見て知ったのですが、この美術館の開館時間は10:00-17:00で、通常、入場料は大人18CHF(≒1,701円、1CHF≒94.51円)なのですが、16:00以降は入場料は無料になるそうです。このサービスが恒常的なものかどうかは分かりませんが、ちょうど私達が行った時は16:00過ぎだったのですが、無料で入ることができました。

バーゼル美術館にどのような作品があるか、予備知識無しで入ったので、閉館時間までの1時間でささっと見てまわろうと軽く考えていたのですが、所蔵してある作品数も多く、またその内容も充実していて、1時間で見終えてしまうのは勿体無い美術館でした。絵を見ながら画家名を見てみると、ホルバイン、レンブラント、ピカソ、ダリ、マティス、ルソー、シャガール、モンドリアン、モンク、シーレ、ココシュカ、カンディンスキー、ウォーホール、セガンティーニ、ブリューゲル、ピサロ、シスレー、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、ルノワール、モジリアーニ、セザンヌ、ドガ、ミロ、コロー、クールベ、、ドラクロワといった有名どころがずらり。「えっ、こんな人の絵もあるの?」と驚きの連続で、凄い!の一言でした。よくこれだけの作品を収集したものです。

スイスのベルン郊外で生まれた「パウル・クレー  Paul Klee」という人の作品が何枚もあり、色やデザインが可愛くて優しくてとても気に入りました。私はここで初めてこの画家の存在を知ったので、「新しい画家を発掘してしまった。」といかにも大発見をした気分になっていましたが、クレーと谷川俊太郎の「クレーの天使」という絵本やその他クレー関連の本が何冊も出ていたり、先日初めて行った日本のブリヂストン美術館にも作品が展示されていたり、「日本パウル・クレー協会」という団体もあったりと、実はとても有名な人でした。

結局、1時間で美術館全館を駆け足で見てまわったのですが、もう一度見に行きたくて、2日後に再度ここを訪れました。私がおすすめするまでもなくこの美術館は有名だと思いますが、バーゼルを訪れることがあれば是非行って頂きたい美術館です。

美術館に行った後は、市庁舎に行きました。美術館からトラムに乗ってどこで降りようかガイドブックを見ながら迷っていたら、近くに座っていた年配の地元の女性が、「あそこよ。あそこ。」というように市庁舎を指差して私達に話しかけてきてくれたので、言われたとおりにここで降りました。

市庁舎(トップ写真)は赤い建物にフレスコ画の絵が描かれた派手ながらも美しい建物です。この時間は閉まっていて中に入れませんでした。

市庁舎前のマルクト広場には、ソーセージの屋台が何軒も出ていました。目の前でじゅーじゅーソーセージを焼いていて、いいにおいがただよっていたので買い食いしました。



こんがり焼き色のついた細長いソーセージ2本、パン、マスタードで5.5CHF(≒520円、1CHF≒94.51円)です。
ドイツ圏の街で道端で焼きながら売っているソーセージはとても美味しいです。レストランでも何度かソーセージを食べる機会がありましたが、道端の焼きソーセージの味にはかなわない気がしました。

バーゼルの街並みはこんな感じです。







  

こちらは、スイス生まれの建築家マリオ・ボッタ(Mario Botta)により設計された半円形型をしたビルです。元々はUBS銀行のビルでしたが、現在はBIS(国際決済銀行)の分館になっています。

  

近くまで写真を撮りに行ったら、ビルの中からパリッとスーツを着こなしたデキル感じのビジネスマンが颯爽と出てきました。

このビルのすぐ近くに、「槌を打つ男」の巨大なモニュメントがありました。全長13mあるとか。槌を持ち上げて振り下ろすという動作をゆっくり続けています。
因みに右下の写真の、男の足元にいるのは私です。

  

街の真ん中にトラムで戻り、ガイドブック片手に「今日は何を食べようか。」と相談していたら、自転車を押した日本人の男性に「何かお困りですか?私はここに住んでる者ですが。」と話しかけられました。
「いかにも’スイス料理’らしいものが食べられるお店を探しているのですが。」とおたずねしたところ、「スイス料理ってなんですか?」と逆に聞かれてしまい、「チーズフォンデュとかラクレットとか・・・。」と答えると、「そういう料理を食べさせる店はこの辺では知りませんが、バーゼルの人がよく行くおすすめの店は、すぐ近くのイタリアンと、レバノン料理です。これから友人とその彼女と一緒にお酒を飲む約束をしているのだけど、時間があれば一緒に来ませんか?その友人ならスイス料理の美味しいお店を知っているかもしれないし。」と言われました。

せっかく誘って頂いたので、ご一緒させて頂くことにしました。
連れて行ってもらったお店は、Steinenvorstadt 37にある「ALL-BAR-ONE」というお店で、ワインやビールの種類が豊富なバーで、地元の若者達ですごく混んでいました。1階席が満席だったので2階席へ行きましたが、注文は1階のバーカウンターですませて自分でビールを運ぶスタイルでした。

私達に声をかけて下さった男性は「SAIさん」というバーゼル在住の大道芸人の方でした。お友達が来るまでにSAIさんがいつもここで頼むという黒ビール「Leffe」を頼みました。スイスのビールかと思いきや、ベルギービールでした。しばらくしてお友達とその彼女が登場。後から来た2人とも同じく「Leffe」を頼んでいました。お友達はポーランド人で、家族でバーゼルに移住しスイスの弁護士試験に合格して弁護士の研修中の男性で、その彼女は日本在住のハーフの美大生で春休み中にバーゼルに遊びに来ているとのことでした。バーゼルのおすすめのレストランを教えてもらったり、大道芸や美大のお話を聞いたりしました。
TH(夫)が「Leffe」を飲み終えたので、1階のバーカウンターまでビールのお代わりをしに行きました。定員の人に一番好きなビールは何かと聞いたら、「Franziskaner」というビールと言われ、それを買ってきていましたが、このビールはドイツビールでした。スイスビールのおすすめってないのでしょうか。

写真が暗くてしかも飲みかけなのですが、手前の細長いグラスに入ったのが、「Franziskaner 8.9CHF(≒841円、1CHF≒94.51円)」、隣の短いグラスに入ったのが「Leffe 5.9CHF(≒558円、1CHF≒94.51円)でした。

しばらく皆でお話した後、意外にあっさりお別れして、ポーランド人の彼に教えてもらったレストランへご飯を食べに行きました。

ランキング参加中です。良かったら、こちらをクリックお願いします。
↓      ↓

にほんブログ村 旅行ブログへ  人気blogランキングへ 



<バーゼル関連のおすすめ書籍>

 

世界の建築・街並みガイド〈4〉
  ドイツ・スイス・オランダ・ベルギー


エクスナレッジ

このアイテムの詳細を見る


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロンシャン教会とベルフォー... | トップ | バーゼルのおすすめレストラ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いつかはきっと (Shosyo)
2009-09-21 18:42:28
羨ましいです。
私もいつかはバーゼルでクレーを見たいなぁ。
ボッタ建築も見て周りたいですが、銀行の中を好き勝手に見せてくれることは無理でしょうね。
・・・
あ、始めまして。羨ましすぎて挨拶を忘れていました。
>Shosyoさん (takapyona)
2009-09-22 18:26:59
はじめまして。コメント有難うございました!
バーゼルに行ってから3年半も経ち、記憶も薄れつつあります。
Shosyoさんにコメントを頂いて改めて自分の過去記事を読み返し、そうだ、ここでクレーを好きになったのだったと思い出しました。

Shosyoさんも絵画や建築がお好きなんですね。
私達はBISを遠巻きに眺めて写真を撮るだけでしたが、内部も見られたら素敵でしょうね。
いつかShosyoさんがバーゼル旅行をされた際には、内部の見学にも是非チャレンジして頂きたいです!

コメントを投稿