Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

立冬 / 山里の秋~遍路道を古岩屋まで~

2023-11-10 | Walk on

 

11/8は立冬~

暦(二十四節季)では、もう冬なのだ~

まだ秋の彩(紅葉)を体感していなのに~

また季節に置き去りにされたような気分~

 

愛媛県内の紅葉の名勝地、標高500m付近の久万高原、古岩屋の

紅葉が見頃を迎えたと気象予報サイトが11月上旬に告げていた~

私の住む街から久万高原行きのJR四国バスは、

午前中に3便出ている~

放射冷却で朝霧の湧く午前中に、なんとか古岩屋に到着したいと願っていた~

朝早く起きて準備するが、バスの発車時刻に、どうしても間に合わない~

二度挑戦してダメだった~

三度目の正直~

立冬の朝、久万高原の最低気温は3℃~

暦通り、この秋一番の寒さだ~

放射冷却による朝靄の紅葉風景を夢見て三度めの挑戦~

なんとか10:46発のバス便に間に合った~♪♪

車窓の移り行く風景に、ウキウキ~♪♪

今日は久万高原のバス亭から遍路道を辿り、

古岩屋まで山里の秋を身体で感じる紅葉散歩~♪♪♪

 

 

遍路道で出会ったお遍路さんと話しながらの往路は良かった~

44番札所、大宝寺からの遍路道は、

薄暗い杉林の山道になるので、

夏の塩ヶ森の薄暗い林道でシダ藪に迷い込んで散々な目に合った苦い経験から、

視野障害で半盲の私は、薄暗い山道では、

方向感覚を失くしてしまうことを、厭というほど体感した~

もう藪を当てどもなく彷徨うのは、真っ平なので~

山越えの県道を歩きトンネルを抜けることにした~

 

この選択も結果的には危険だった~

現在のトンネル内の歩道は歩行者安全のために広く取っているのが普通なのだが、

ここは違っていた~

トンネル内側溝に被せたコンクリート蓋の幅しか白線内の歩道はないのだ~

対向車のライトが近づくたびに壁に張り付いて、

ギリギリで通過する車をやり過ごすしかなかった~

大型車両が通過する時は、生きた心地がしなかった~

このトンネルは3kmある~

なんとかトンネルを抜けて、古岩屋までの秋の山里を歩く~

朝霧の湧く時間には間に合わなかったが、

遍路道の路傍に咲く野菊の草叢が朝露を纏い、

キラキラ宝珠のように輝く光景に目を奪われた~♪♪

14時過ぎ、古岩屋到着~

ここの楓の紅葉は最盛期には真紅に染まるのだが、

残念~盛りを過ぎ色褪せ始めていた~

川面を埋める楓落葉の紅い絨毯と紅葉映えの水面~

桜は花筏や花筵と散花を言祝ぐが~

紅葉の命のフィナーレは、

なんと言霊は口の端から伝い零れ落ちるのだろう~??

 

15時過ぎ~

山里の日照時間は短い~

暗くならない内に帰路につくことにした~

 

帰路、危険なトンネル内歩行を避けて

大宝寺までの山越えの杉林の遍路道を選択した~

またやってしまった~

薄暗くなった杉林の山道は縦横に張り巡らされた迷路だった~

完全に方向感覚を失った私は、

ヘッドランプで照らしても真っ暗闇の山中を2時間半も彷徨い続けた~

18時半過ぎ~

大宝寺の街灯の灯りを見い出した時は、

心底ホッとした~

下手したら立冬の山中で野垂死にだった~

私は、未だ自分の視覚視野障害(空間認知の障害)を理解していない~

毎朝、仏前で手を合わせ祈る「どうか今日一日無事過ごせますように~」

という言葉は切実な身体的な願望なのです~

21時過ぎ、無事帰宅して、

仏前の遺影に何度も感謝の言葉を呟いていました~

 

11/8,歩行距離、23.1km。(30204歩)

 

NHKスペシャル .

 人体 神秘の巨大ネットワーク

臓器同士が情報交換をするために使うメッセージ物質。

今、その力がこれまで困難だったがんや心臓病の治療を大きく変えようとしている。

健康長寿への挑戦の最前線を伝える。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 後の月~10月の十三夜~ | トップ | 木枯らし1号~NOw&Then~ »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今年は断念! (鬼城)
2023-11-11 08:25:35
古岩屋と織田深山のセットを考えていたのですが、知人から雨の後は散ってしまっているとのこと。
事故の障害はやっと治ったのですが、おまけに狭心症の検査が急遽入り、コロナリーCTを昨日受けました。
診察で冠状動脈が細くなっていたらステントです。(汗
夏以来、ウォーキングをすると息切れが結構あり、異常でした。
検査の数値は異常なしなんですが、安全を考え・・・
ランスケさん、素晴らしい一日に成りましたね。
しかし、危険が何処にでもあります。
特に時間設定とルート(トンネル)には万全の対策をを・・・
命の危機を救うのは筋力の強靭さ (ランスケ)
2023-11-11 11:20:29
おはようございます~
今回のブログ記事を書き終えてみて、
本当によく無事、
あの果てしもない真っ暗闇の
堂々巡りの山道の彷徨から抜け出し、
生還できたものだと驚いています~??

私の視野障害、空間認知の障害とは、
生物本来の磁石のような方向感覚を狂わせる
大脳皮質の神経細胞の損傷による致命的な身体機能の喪失であることが分かりました~

これも長年、
自分の身体能力の限界まで身体を酷使して厳冬期の雪山に挑戦続けて来た
生きるか死ぬかのギリギリ限界のところで
危機的状況を抜け出す術を、
何度も体験してきた身を持って体得した
野生の感のような身体感覚だと思います~

鬼城さん、
私がいつも言っている
「身体感覚のない言葉は信用しない」
とは、そういう意味なのです~

この危機的状況を救ってくれたのも、
日頃から意識的に鍛えている足腰の強靭さ、
筋力の強さが野生動物同様、
命の危機を乗り越えるか否かの生命線なのです!!

Amazon・primeで観ている
山中伸弥とタモリが解説するNHKの人体シリーズも
その最終回は、死に至る病、ガンや心筋梗塞など
虚血性心疾患を克服するための筋トレの薦めでした~
お互いに健康長寿のために身体を鍛えて頑張りましょう~♪♪

コメントを投稿

Walk on」カテゴリの最新記事