もう風薫る五月も下旬。
そろそろ梅雨前線が列島に張り出す季節。
夏を思わす日が数日続いて、まとまった雨が降った。
近郊の田圃にも水が入り、束の間の水郷風景が里山で見られる。
田圃に水が入ればと期待していた、四国88箇所、弘法大師伝説の地、八ツ塚古墳群を訪ねてみた。
田圃の中に点在する円墳は、水が入れば、さながら水面に浮かぶ島嶼のような景観。
前回、訪れた時に農作業する人に田圃に水を入れる日を確認しておいた。
5月半ばと聞いていたのに水が入っていない。
後で確認すると、どうも私の勘違いだった。
一カ月先になりそうだ。
狙った風景はダメだったが、目の前の古墳の斜面を覆う薊(アザミ)の赤紫の彩に嬉しい誤算。
前回は金鳳花の黄色が斜面を彩っていた。
ここは季節の山野草の楽園だ。
夏になると、どんな花が咲くのだろうか?
なんだか、とても楽しみ。
場所を移して、里山の奥、大きな欅の樹が立つ場所へ。
樹齢200年を超えると聞いた、この田圃の神様の樹が好きだ。
ここは、もう田圃に水が入っていた。
撮影の合間に農作業する人とお話する。
この樹が立つ場所の地主さんは、90歳を超えるお婆さんらしい。
でもお婆さんを残して家族は、みんな先に逝ってしまったらしい。
数年前まで田圃を人に貸していたが、それももう止めたようだ。
欅の樹の周辺には歯抜けのように水の入らない耕作放棄地が点在する。
だいぶん陽も西に傾いた時刻、
犬を連れて散歩にきた近所の人とも、しばし話した。
この人は田圃に無断で入る人を、よく思っていないようだ。
いきなり怒られた。
怒りの正体が分からなくて戸惑っていると、
田圃の畔を踏むことが我慢ならないらしい。
水を入れた田圃は縁取られた畔によって守られている。
よそ者が、その畔を踏むことで畔が崩れ、田圃の水が漏れてしまうらしい。
散々、よそ者代表として、その叔父さんの日頃の怒りの言葉を頂戴した。
確かに、私たちは不用心に、里の人々の生活圏に足を踏み入れ、
心無い所業を結果的にしてしまっているようだ。
言いたいことを云ってしまうと気が晴れたらしく、
叔父さんは、その後、延々と昔話を語り始めた…やれやれ…
自分の好きな場所が在ることも素晴らしいが、新しい発見も興味が湧きます。
今日は里山の生活に少し触れるエッセイ!
叱られたランスケさんの戸惑う顔が目に浮かびました。
思わず笑みが・・・m(_ _)m
アザミ、好きな花の一つです。
山に登っていた頃、地元の山にはあまり行っていませんでした。
沢詰めで薬師谷を上り詰めたところが「アザミ峠」・・・
アザミで一杯でした。
今はスーパー?林道が通っています。
訪れる度に、何か新たな驚きがあり、何かをもらっているような気持ちにさせてくれます。
田圃の中の大きな一本の樹も、そうです。
八幡さんの杜も…
パワースポットと言葉に出すと、流行りもののスピリチュアル系を連想して怪しくなってしまいます。
でも確かに、そういう場所は、あるのだと思います。
情報として流通している有名パワースポットではなく、自分自身が何かを感じ受け取っている場所に通う傾向があります。
石鎚や皿ヶ嶺も、そういう場所なのだと思います。
子供の頃から、道草の常習犯で不思議探しが好きだったようです(笑)
鬼城さんの和霊信仰への想い入れも、愛宕山散歩も、それと通じるものがあるのではないでしょうか?
よく分からないけれど惹かれる場所は…
そこから何かを受け取っている場所なのだと思います。
「贈与感」は人間の原初的な感覚だと思います。
文化人類学の本を読むと、この贈与の事例が何度も登場します。
これは私に宛てた贈り物(ギフト)だという交感や交流の原初的な意識は大事にしたいです。
自然や神々との交流の後で下世話な話ですが、
最新の世論調査の結果を。
注目!日本経済新聞、 読者アンケート > 受付結果。
http://www.nikkei.com/news/survey/vote/result/?uah=DF260520172555
(1)加計学園問題巡る政府説明に納得できますか。
納得出来ない80.3%
(2)前川前文科次官の説明に納得できますか。
出来る72.9%
(3)安倍政権支持、支持28.3%、不支持71.7%