Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

海辺の休日

2020-05-30 | Walk on

 

いろんな意味で私たちの生活様式は、コロナ禍前と後では大きく変わってしまった。

もう後戻りはできないだろう。

ソーシャルディスタンスを保った日常生活。

休日の過ごし方も以前とは、ずいぶん変わった。

 

基本的にブログという表現方法は、日記だと思っている。

その時代を生きた生活者の記録でありたいと思っている。

時代を画するような厄災や出来事には、可能な限り生活者目線で記録してゆきたい。

2020年5月30日時点で、新型コロナウイルス(covid-19)の世界的流行第一波は治まりつつあるように思える。

現時点で感染症抑え込みに成功している国は、台湾とニュージーランドを筆頭に、

まだ新規感染者が続出して予断を許さない状況だが、ドイツや韓国は初期対応の迅速さや

情報の透明性で世界的に高い評価を得ている。

これらの国に共通しているのが、情報を可視化して国民に寄り添う民主的な方法を取っていることだろう。

強権的な独裁体制は感染症封じ込めに対して強制力を発揮するので有効のように思えるが、

見えない感染症の恐怖に不安を募らせる国民的感情を抑えることはできない。

少し話が飛躍するが、このコロナ禍の世界は、その後の世界のシステムを大きく変えるかもしれないと予測されている。

行動を極端に制限された日常は、いろんな意味で私たちの生活様式を一変させた。

zoomなどを使ったテレワークが拡大し、生活を支える給付金はベーシックインカムの壮大な実験場と云われている。

AIによる歴史的特異点、シンギュラリティ以降のシステムが予想を超えて早く機能し始めるかもしれない。

情報技術の発達(民主化)は、モノの生産費用も情報財の再生産費用もゼロに近づける。

限界費用ゼロ社会の到来による労働という定義の変化です。

「ポスト・キャピタリズム」のポール・メイソンを始め近未来の世界の姿を提言する「未来への大分岐」はお薦めです。

 

先週の数日間は夕刻の干潮が見事で河口の海辺へ撮影に出かけた。

引き潮の美しいラインを夕陽が黄金色に染める。

休日を近場の海辺で過ごす人々の姿を点景に干潮の海を撮ってみた。

 


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2 コメント

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ほっとする切り取り・・・ (鬼城)
2020-05-31 07:55:06
医療関係の仕事なので、新型コロナウィルスには特に敏感です。
しかし、持ち前の「図太さ」で三密を避ければ大丈夫という気持ちがあります。
気をつけるのは、人に迷惑をかけないことです。
世界に目を向けると日本はあぐらをかいているような施策で学者の方々の方向性が多岐にわたって終始付かない。
前にも書きましたが専門でないのでの断りを入れながらコメントする山中教授の発言は目を引きます。
妙な方向への指導力では話にならない。
舵取り、遭難しないように祈るばかりです。
本日勉強したこと!言われるようにブログは日記、そして心は色ですね。(^^)
大川嶺のミツバツツジ (ランスケ)
2020-05-31 17:31:47
鬼城さん、大川嶺へ行かれたようですね。
今年は数年ぶりのミツバツツジの当たり年と聞いています。
愛媛新聞にも紹介されて人出も多かったでしょうね。
まぁ、あれだけ広いと人との距離を保つのは問題なさそうです(笑)

新型コロナウイルスの世界的流行は治まりつつあると書きましたが、
ブラジルを始め中南米やアフリカは、まだ第一波の猛威の最中でした。
どうも欧米中心の報道に、目が曇っていますね。
反省します。

しかしコロナ禍の最中、日本のSNS誹謗中傷やコロナ予算の利権にたかる竹中平蔵や電通も凄いけれど、
アメリカは、もっと凄いことになっていますね。
感染症の猛威に抑えられていた感情が暴発しています。
まるでカミュの「ペスト」を読んでいるようです。
安倍晋三とトランプは似た者同士ですが、本当に最悪の為政者を持つと国民は悲惨なことになります。
以下の内田樹のツイートが、私たちの置かれた状況を端的に物語っています。

内田樹@levinassien
·
TLを見るとアメリカはすごいことになっています。
トランプは事態を収拾する気がぜんぜんないようです。
国内に分断を持ち込み、敵には一歩も譲歩しないという態度を示せばファナティックな支持者はどんどん熱くなる。それくらいしか再選のチャンスがないところまで追い詰められているのでしょう。
トランプの場合、秋の大統領選で負けると前の選挙から在職中のさまざまな旧悪についてまとめて刑事訴追されるリスクが高い。
大統領選の敗北は晩年を牢獄で過ごすことを意味するとしたら、トランプが国論分断にこれくらい必死になるのもわかりますね。
ろくでもない政治家を選ぶといかに短期間のうちに一国が道徳的・知性的に退廃するか、日米の現状を見るとわかります。
壊れ方は日米違いますが共通するのは「レイシストが活性化する」ことです。
国民の分断を政治的に利用しようとする人間にとってレイシズムは不可欠の「熱源」なのでしょう。
国民をイデオロギー的に二分して敵対させるというのは、「力のない政治家」が成功する唯一の手段です。
国民を宥和させ、統合するためには国民の全員に目配りする必要があります。
でも、力のない政治家にそれをさせると、ただの玉虫色の妥協策しか出てこない。
それでは国民を率いることができない。
全国民の支持を集められるような開放的で向日的なヴィジョンを提示し、実現するためには例外的な知性と説得力が要ります。
よほど力のある政治家にしか、そんな仕事はできない。
だから、力のない政治家ははやばやと国民統合を諦めて、国民分断に精を出すようになります。
政治家を評価するときの僕の基準はその人が「味方を増やすこと・人々の猜疑心や警戒心を解除すること」に十分な配慮をしているかどうかです。
それができない政治家は必ず妄想的な「敵」を創り出して、恐怖と不安を利用して支持者を惹けようとする。

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