おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

公園の陽だまりで

2017-04-18 17:19:52 | Weblog
歩き始めた ばかりの幼児が
振り向いて 無邪気な笑顔を
みせてくれた。

そのしぐさ 足の運び
世の中になれていない
たどたどしさ


目を 離せなくて
見入ってしまった。


私に似ている
と 思ってしまい 
その姿を 追い続ける。


私の 日常に 似ている


手で バランスをとりながら
足元を見ず
懸命に 前に向かって
歩をすすめる。


時々 立ち止まって
母親を 探し
同じところから 
見守ってくれているのを 
確認して

また よちよちと
まえへ 一歩 二歩 


私は 永遠に この 幼児の
世界から 抜け出せないのだろうか


それにしても
誰かに 見守られている と
信じられることは
大きな 幸せとなる。




 
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アンスリウム

2017-04-17 19:40:12 | Weblog
窓辺で
鉢植えのアンスリウムが
小さな花芽をつけている

母に手を引かれて
植物園を巡ったとき
私の心を とらえた花

幼い私は それが
異国の花だとは 知らなかった

その花を眺めた 母の目が
いつもとはちがう  
遠くを見ているような
そんな風に 感じられた

大人になるまで
そのことは すっかり
意識の外であった

リボンを結んだ鉢植えを
プレゼント され
丹念に 見守って 
早や 6年が過ぎた

どこかで アンスリウムが
なんとなく 気になる花なのと
漏らしていたかもしれない
或いは 独り言を きかれたのかも

手渡されるとき
好きなんでしょ と・・・



枯らさずに ずっと
次の花が 開く時を
待ちながら ながめてきた。

わたしは

あの時の母と同じ表情を していると思う。















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記憶の中身

2017-04-16 11:42:59 | Weblog
あの時
なにを 話したのだろう
午後1時に 出会って
あなたの 汽車の時間まで


なにが存在したのだろうか
あなたと わたしの間に
そんなにも 長い時間
まだまだ 語りつくせない
思いに とりつかれた あの時


カフェの片隅で
何度目かの 飲み物を
オーダーして
それでも 時計を
みようともしなかった あなた


夜汽車の中から
長い手紙を 書いた あなた


その手紙を
長い間 バッグの底に
入れていた わたし

あの時 二人の間に
なにが 存在したのだろう


遠い地に 
転勤していった
そのひとは いま・・・

遠い記憶の中の 住人




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春爛漫

2017-04-15 14:43:12 | Weblog
春爛漫を
篭に つめて
鼻歌を 歌いながら
スキップするように
通り過ぎる ひと


道連れの 女は
いとも悲しげに
小走りで その後を
追う


菜の花の 咲き競う
川べりの 土手は
手作り弁当を ひろげて
憩う ファミリイな グループ


二人乗りの 自転車を
楽しげに ペタル踏む
カップル


わたしは 春を奏でる
通行人

いつものように・・・


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生き方を粛正

2017-04-15 01:10:15 | Weblog
やり直しのきかない 人生を
完全燃焼させて 次の日を
迎えることができるなら

小さな 戸惑いや
些細な 後悔など
笑って やり過ごす

今から できるなら
確かに 素晴らしい



気おくれや 
羞恥心が 
私を 臆病にして
次の一歩が 踏み出せない

足りないのは
解っている



そして
究極の 結論は
ず~っと 私は
ただの 臆病ものだったということ



今ごろになって
焦りを持て余し いらだつ

あの時も、 あの時も

心とは 裏腹な 行動


自分を 隠して
時間の扉を しめて
嘘つきの 生き方

 

あなたは
優しいと 人はいう
優柔不断な だけなのに









 
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訃報 と 恐れ

2017-04-14 15:59:05 | Weblog
新しいことを 考え始めると
他のことが 疎かになり
何も 手に付かなくなる

新しい 思いに 辿りつくと
その思いが 風船のように
頭の中で 膨らんで
しばらくは 大方の思考が
その周辺で 堂々巡り

本当に 大切な ことなのか
わたしにとって 善か 悪か

答えが 出ないときは
何日でも そのことばかりを
思いつめてしまう。 



ちょっとした きっかけで
その思いから 離れられるのに
その きっかけが しばらく
訪れない 事もある。



友人の 訃報をきいた夜
自分におこるかもしれない
アクシデントを 想像して

胸の中の 哀しみが
膨らんだまま
眠れない夜が 続く

友人のことを 思っているのか
自分に置き換えて 
恐れ 悲しんで いるのか

その思いに とらわれて
抜け出せない
当分は・・・



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たわい無い いさかい

2017-04-13 18:07:33 | Weblog

夜桜をたのしんだ
帰り道

方向がわからなくなり
獣道に 迷い込んだような

恐怖と 戸惑い
不安と 拒絶


交じり合った
置き所のない 
一瞬の 幻覚

手ごたえのない
歯がゆさが 駆け巡り
右往左往 


夜とも思えない
賑わいに 比べて


失うということ


その 喪失感を
だれに 告げれば・・・

子供のように
満天の星 を 見上げて
大声で 泣き叫べば
いいのか・・・


紙一重の 心のすれ違い





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夢の中 (その2)

2017-04-13 14:43:44 | Weblog


おもくて 冷たい

旅立つことを
許さない 心の鎖

そのとき
天使が 黒い鎖に
羽根を やすめ

微笑みかける

心の 呪縛を
なかったことにする
そのやさしさ

一陣の風 春風

その向こうに
手を差し伸べる
まぼろしが みえる

花霞の 空へ
ふんわりと
わたしは 誘われ

夢の中 幸せになる

 


 
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恋はじめ

2017-04-12 23:47:00 | Weblog
何かが 足りない
何か 忘れている

時々 胸が 苦しくなる
時々 叫びたくなる

そんなとき
頭を下げて 悩める女の振りをして
地面を みつめる

ある時は 満ち足りた女になって
顔をあげて 下など見ない

本を読む
歌をうたう

指先を見つめる
あたまを 抱える

恋しい といえば
報われるのか

いとしい といえば
愛されるのか

恋は ひとりで描いた
幻影の 走馬燈

路傍の 菫草に似て
つつましい ひとり遊び



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Secret love

2017-04-12 13:21:12 | Weblog
春雨のあと
はつらつと 息をする
マーガレット
気持ちよく 咲きそろい


Secret love 

花言葉 を ひもといて
心に 問いかける

小休止の間の
ことばあそび


あすも 気持ちよく
咲いてくれたら

わたしの 思いも
息を つづける


この 長閑さは
春の陽に芽生えた
真実の愛 はたまた
かりそめの愛


Secret love
ひそやかに
心の中で 





忍ぶれど 色に出にけりわが恋は
ものや思うと 人の問うまで 
ー平兼盛ー 

  
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桜の花

2017-04-11 21:47:46 | Weblog
桜の枝を 下から見上げると
木の下の 現実を
吸い上げていくのが見える


その向こうの 空は
曇りでも 晴れでも
木の下に 寄り添い憩う
人の 肩に
もう 散り始めた 花びらが
ふんわりと 舞い降り


昨日の 夢物語を
包み隠すように
華やかで 哀しい現実を
やはり 
吸い上げて いる。


ラインメールの中の
桜の花に 祝福された
恋人たちの笑顔が
私を 鼓舞する



私は 
少し無理をしている










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人生のシナリオ

2017-04-10 15:33:22 | Weblog
桜の咲くころに
出会った
夢を見せてくれた人

私は 田舎の夢見る 少女で
あなたは 都会の
クールな 青年

夢は 二人で 見たはずだが

シナリオは あなた
演じるのは 私

小さな食い違いは
桜の演出で 完璧な
カモフラージュ

そして
あなたのシナリオに
私の出番が いつの間にか
少しづつ 消えていき

桜の季節が 数回巡ってくる頃には
私の名前は どこにもなく

私は プロンプター になり
あなたのシナリオ を
繰りかえし 辿るだけの
影の人になった


私は あなたに代わって
シナリオを 書き
そして
私の演出で 私が 演じ
カモフラージュ の必要のない
シリアスな 世界を
生きている。







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囚われて

2017-04-09 10:45:45 | Weblog
気づいたら
ときめく心は 置いてきた

気づいたら
燃える思いを 置いてきた

気づいたら
あなたの 背後の 
ちいさな空間に
わたしは 私を
置き忘れている。

無意識に わたしを脱ぎ捨てて
置いてきてしまったようだ。

瞬間の視点でばかり
生きようとする

過去も 今も 未来も
瞬間の 熱い息吹だけに
囚われて 

少しずつ 大切なものを
なくしながら 
生きている



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今日の 物語

2017-04-08 11:50:56 | Weblog
見慣れた 田園風景の中に
身をおいた わたしは

なれた 母の声を きき
なれた 友の名を 呼び

山彦のように 心に返ってくる
うたを 唇に のせ

逝ってしまった
あの 懐かしい 
世事の 繰り返しを
幻影のように 辿る

あの日に
逝ってしまった 愛を
取り戻す 空想に
翻弄されて

なかった約束を
信じてる振りを して
今日の 物語を
書き続ける

わたしの 生きている
今日を・・・



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夢の中

2017-04-07 10:37:40 | Weblog
にわか雨の中
山歩きに疲れ
大きな ブナの木の下で
雨宿りをする

足元のすぐ近くを
野うさぎが 飛び出し
驚いた目で 立ち止まり
急ぎの用があるような
後姿で 
藪の中へ 去った

時折 稲妻が走り
雨足は 一際激しくなる

雨渋る 景色の向こうに
曲がりくねった道

ただ、

わたしの 心模様と同じで
見通しが きかない

先人が 踏み固めた 道

その道を たどり
幸せを 追うか

行きずりに 出くわした
野うさぎの 道を
追いかけるか

わたしは 立ちすくみ
背中の 足手まといの
リュックが 
わずらわしく・・・ 

夢から 覚めた



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