おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

至上の空論

2017-11-30 18:18:37 | Weblog




寝不足を 託(かこ)ちて

心 此処にあらず




仕事に没頭するべき時間から

抜け出して 彷徨う




山に登りて 山を語らず



海に遊びて 海に囚われず



川に下り立ち 水の行く末を追う




だれかれとなく陥る 

仕事からの逃避行願望

支離滅裂な 言い訳をめぐらせ

日めくりカレンダーの

少ない枚数を 嘆き





旅行会社の魅力的な

キャッチフレーズに

北国の 銀世界に想いを馳せ

樹氷の無彩色の額縁の中に

見知らぬ人となる





もういくつ寝ると お正月・・

小さな体以上の 希望に胸膨らませ

大声で歌って歩いた

子供の日は過ぎ去って




必ず来る 元旦を嫌って

暦の仕組みさえ 

宇宙の輪廻さえ

恨めしく思う日があるのだと

誰が 知っているだろう




できることなら

数十年を駆け戻り

あのころの 私を抱きしめたい


ヤブツバキ
花言葉 至上の愛らしさ
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航跡雲のこと

2017-11-29 15:19:45 | Weblog




曇り空を見上げて

晴れた日

飛行機雲が連なっていた

空の絵画を 回想する




心の空模様は

日々 変わり

涙雨さえ降ろうというのに




思いが届かない

切なさは

ぬぐいようがない




眼を落とした花屋の店先の

初恋草に 語りかけ

その天真爛漫な姿を

模倣して 笑みをつくろい

鏡を覗く




心からの笑顔は

私の内から 湧きあがらない

何を 戸惑っているのか

心に尋ねてはいけない




黙って 手をとって

いざなってくれるまで

閉ざした心は

推測より 頑な(かたくな)なのだから


初恋草(レシュノルティア)
花言葉 淡い初恋、秘密
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秘密の場所

2017-11-29 06:20:02 | Weblog





見つけようとしたわけではないのに

見つけてしまうことがある

心の襞(ひだ)

そこから はじまる喪失感




幾度となく経験した

立ち直りがたい虚無感

日常の中にいたたまれない時は

いつも 走ってしまう

秘密の場所に 逃げ込み

すべてが 朧(おぼろ)になるまで

息をひそめて 時間が過ぎるのを待つ




声に出してしまえば

笑い飛ばすような

些細なことであるかもしれないが

確実に心を蝕む(むしばむ)のであれば

その わずかの襞に垣間見た本音の部分を

突き止めたい衝動を 抑える




あすも 普通の人として存在するために

決して声にはしない




誰もが持っている

心の襞は

誰もが無意識のうちに深く埋没させて

深層心理のその奥にあるべきもの




時としてその振る舞いや仕草の中に

あるいは 会話の端々に

図らずも見つけてしまう




秘密の場所で

時が 音を潜ませて過ぎていくのを

きいていると

いつも 寂寥感(せきりょうかん)のあとに

ゆっくりと 朧な感覚が近づいてくるのだが・・・


オドントグロッサム
花言葉 特別な存在
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時空世界にあそぶ

2017-11-28 19:15:14 | Weblog






駆け出しては 立ち止まり

意味もなく 振り返り

精一杯の 笑顔を浮かべて

なにか 言いたそうに小首を傾ける




言いたいことは すべてわかっている

あなたが 愛した人は

私の胸の中に 棲んでいる

私は その人も あなたも

変わりなく 大切に思っている




私たちは いつも 同じ思いを

共有して 生きている

同じ空気感を持ち

私が 忌み嫌う感覚は

あなたの 心を侵食し

私が 好むものを 

あえて 選ぶ道筋を 沢山経験してきた




あなたは 私から抜け出した

明朗で 闊達な 

誰もに 好かれる別人格で

私は 時々 置いてけぼりにされる

寂しがりや




あなたが 時には私を

疎ましく思っていることさえ

私は 知っているし

私は あなたの快活を

ねたましく 思っている

これは 隠すことの出来ない

事実なのだ




あなたと うまく 

バランスをとって

同じ時空世界に 漂っていたい

これからも


シネラリア
花言葉 いつも快活、喜び
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くりかえす想いを

2017-11-27 23:00:53 | Weblog





くりかえす 出来事を

デジャブと呼び ある懐かしみを持ち

対面してしまう

あなたとの 出会いは そういうことでしょう





いつか 意識のほかの時代に

手を取り合ったとしても

誰の咎めを 受けることもないのに





心の奥にしまっておいた 出来事の数々を

あなたの前に 繰り返すことは

古くから知っていた あなたの

独特な癖を 私だけが知っているような

説明のつかない デジャブと

笑い飛ばして 逃げるでしょう





毎日が 私のための 毎日であることを

確認するたびに

あなたの  

想像もつかないほど深い想いを

受け止める デジャブな日々を

繰り広げる 夢を 見ているのです。




私たちは とうの昔に

大人になっていました


ボタン
花言葉 風格、富貴、恥らい
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エモーション

2017-11-26 22:48:34 | Weblog





そこに 何を見たのか

そこで 何を思ったのか

そこで 何をしたのか




そこで




いま 何をしたいのか

いま 何を求めるのか

いま 何を言おうとするのか




いま




私は 朝 目が覚めると

東を向いて 微笑む

西を向いて おーいと呼ぶ




そして

心に向かって 大丈夫だよ といい

歯磨きの さわやかな香りとともに

南へ向かって 歩きはじめる

北に向かって 手を振る

さよならは 言えなくていい


シンビジウム
花言葉 飾らない心 素朴
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分別について

2017-11-26 20:26:09 | Weblog





ある時 子供のような

素直さを 取り戻した私は

あなたの世界で

羽ばたく夢を見ました




夢は ぐんぐん広まり

不可能なことは 微塵もないような

無謀な 思いに囚われ

指折り数え

あなたとの 逢瀬を待ちました




大人が 子供に返ったところで

いったい何が 出来ましょう




私たちの間には

ながい年月と 彷徨った想いの数々が

滔滔(とうとう)と横たわり

若者の振りをして 

軽快な仕草を 披露しても

身に付いた 分別を

隠し通せはしないのです。




しかしながら

人は 生きている限り

それぞれの 色を生き

それぞれの 歌をうたい

それぞれの 地図をえがき




そして そして

幾度でも 

恋を夢見てしまうのです




想いは 

十代と同じように

不可能をも 

可能にする強さを持ち



習い覚えた 分別さえも

見えない時が 来るのです



さえぎるものは 何もなく

自己の 内なる分別だけが

立ちはだかるのを感じる時

それを 無視する勇気が

持てるでしょうか


ブッドレア
花言葉 恋の予感、 あなたを慕う
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想いの狭間で

2017-11-26 07:09:43 | Weblog





何かが 心の琴線にふれたからといって

そのように 

悠然と いくのですね。




その胸の中に

どのような希望を 温めて

先の未来を 彩る予定ですか




私には 遠い時間が

あなたの周りをめぐり

まるで 煙幕を張って隠すように

遠ざけるのを 感じます




来夏に目覚める予定の

陽炎から 便りがきました




そのとき まだあなたは煙幕の

向こう側の人ですか




すこし 疲れています

そして また休みたいと

心が 急かすのです。

この巡りは 

いつまで続くのでしょう





何もかも かなぐり捨てて

無感覚な 空間に飛んで行きたい。




トランボリンの上で 弾みすぎたように

気がつけば 大きな宇宙の

片隅に 漂っている

ただの塊に なりたい


ナスタチウム
花言葉 愛国心 勝利
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しあわせって?

2017-11-25 16:37:34 | Weblog




平穏な 幸せは

長くは続かない




平穏な幸せを望むからって

幸せに出会ったと思った瞬間

心の扉を閉ざして

幸せが出歩かないように

封印して 暮らす?



そんなこと 出来ないでしょう




揺れる心に気づいたら

扉を開けて 外の風に

吹かれて 揺られて

そしてまた 戻ればいい




平穏無事な 幸せなどないと

わかる時まで

心の扉は 自動開閉とする




気がついたら 

あのとき

幸せだったんだ -

それでよくはないですか




わたしは それでいい


ホテイアオイ
花言葉 揺れる心 恋の悲しみ
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伝えたい

2017-11-24 19:21:30 | Weblog




流れる 早い雲に

想いを ゆだねる

山並みを 幾度も越えて

今 届けとばかりに




時の狭間に 

確かに そこにあった

さりげない 出来事なども

くだらない たわごとなども

見たことを 聞いたことを




伝えたい あれもこれも

些細なことに 動かされた

心の話を




そうして

行ってみたいと思う

見知らぬ地方の 

未知の慣わしのことも




夢で見た 物語の

懐かしかった

不思議のことも




語りつくせない

日常の 

ありふれた出来事さえも


コリウス
花言葉 かなわぬ恋
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夕暮れに思う

2017-11-23 17:32:02 | Weblog




西の空が 少し色づいて

夕暮れが 静かにやってきて

一日の時間の流れに

飽きた心に 

終わりへの準備を促す 




休日はこうして 

何もなく終えるべき




誰にも会わずに

愚痴をこぼすこともなく

トムとチィの つぶらな瞳の

語りかけだけに 相槌を打ち




朝起きて 小豆の鍋を火にかけ

鍋に砂糖と少量の塩を投入

コトコトと 長く長く煮つづけ

自分好みの甘さのぜんざいを

一口 試食




それが何ほどの 癒しになろうか




それが・・・

不思議なくらい 癒されるのを

誰かに話したい




一年に一度 

国の祝日を休業とする

職場のならいを 

仕事に囚われなくていい日と思えば

一分の解放感とともに 

あさから

小豆を煮る 気持ちにつながり

赤飯ではなく 好きなぜんざいへと

単純明快な 気持ちの移行を

一日かけて楽しむ。



明日からは 勤勉な労働者として

時間の縛りを 忌み嫌いながらも

可もなく 不可もなく

こなして過ごすのだろう




今日は 

勤労感謝の日であった。



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心、 そのわがままな旅

2017-11-23 15:37:02 | Weblog



歩き続けて 気が付いたら

引き返せないところまで

行きついて 




その先を見失ったとき

うろたえて 道を探してしまう




うろたえてはいけない

一度 腰を下ろし

空を見上げて 夜になるのを待つ




大きな慟哭が 襲ってくる

不安が 黒雲のように広がる




夜になると 晴れてれば

星座が 道を示してくれる




雨が降れば 遭難信号を

誰に送ろう




水は方円の器に従うといわれている

水はどこを流れているのだろう

どの水に なじめばいいのだろう




郷に入れば郷に従えと言われる

誰か色に染まることは

そんなに 大切なことなのだろうか



一人で 歩き続けたら

道を見失ったとき 

夜空の星だけが 導いてくれるのなら




孤高の人で いることも

選択肢の一つなのだが




心の旅は 

もう少し 先まで


ンファレ
花言葉 わがままな美人
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愛を育ててみる・・・か

2017-11-22 23:16:56 | Weblog



てのひらで 受け止めるものには

かぎりがある

あなたの愛を手のひらで 

受け止めようと 思わない




愛は やはり心で受け止め

心で お返しする

愛をくれる人を インスピレーションで

見極めて 心を開放する




そこから始まる 物語を

心が記憶する




愛のないところには

花も開かない

愛の花をそだてる 条件は

単純で 明快で




ただ 

疑う気持ちを 持たないだけでいい

素直でありたいと願うだけでいい




肯定から始まる 物語を

心に 根付かせて

少しだけ 安堵の水をあげたり

微笑みながらの 頷きだけで

愛が育っていく




多くを求めないこと

少しを 拒まない事

手を差し出せば 手を受け止める

単純の繰り返しが

幸せへの 近道なのだから


カエデ
花言葉 大切な思いで
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支えてくれる・・

2017-11-22 16:23:31 | Weblog

     

それは 墨絵のように

静かで無彩色の景色であったが

幾重にも重なった西の山並みのむこうに

色薄い空が広がっていた




ようようすると

山の稜線が ひときわ濃い

墨色になったかに見え

その山際あたりが

うすい茜色を おびはじめる




そして

一段と 明るくなった

稜線の先に 涅槃の姿の阿弥陀如来が

静かに 音もなく 浮かび上がってくる

そのふくよかで 優しい姿のまえに

声もなく たちすく私がいる




この情景は わたしにおとずれた

啓示を意味すると 信じきって

これまでの 人生を積み重ねてきた




この夢を見たころ

私は 人生を 

再構築する必要に迫られていた



夢は 限りない 力を授けてくれた

これからも 最後の時まで

私を支えて 

私を生かせてくれる。




一夜の夢が

わたしの生き方 向かう先を

指し示したのは

紛うことなき事実である。




因みに私は宗教家でも

熱心な信者でもない

ただ この宇宙に

絶対的な存在があることを

知っている つもりでいる。


キク
花言葉 高貴、 高潔
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心をあやつる・・

2017-11-21 23:57:39 | Weblog




何もせずに 待っていると

時間が 倍以上長く感じる

何か 片手間にしながら待つと

あっという間に 時間が過ぎる




時間の感覚なんてのは

その時々で 変化するもののようだ



友を待つとき 

以前なら 文庫本を片手に

座れるところを探して

意識せずに待つ時間を過ごせたものだ




最近ではスマホを片手に

ラインで 今どこ

そこから何が見えるの

今日は 何食べよう

などと やり取りしながら

検索して ここはどう? などと

時間を無駄にしない感じで・・・




それが 便利と思えるときと

不自由だと思える時がある



まず 嘘がつけなくなった



スマホには カメラ機能がある

周りの景色を 映してといえば

居場所の確認もできる



その代わり失くしたものも多い

誰かを 思うとき

心が働かなくなる



視覚と 聴覚と その他の情報が

心を 操る

文明の利器に 操られている心を 

持て余すときが 度々ある



心は かつてのように

思い違いでもいい 不確かな中で

思いやることのほうが 

人を思う情緒を育てる



より深いところまで。


クレオメ
花言葉 秘密のひと時
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