おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

仕方がない

2018-09-30 13:55:34 | Weblog






足音さえ 忍ばせて

それは 息を止め すり寄ってくる





待っているわけではないのに

これほどまでに 注意を払って

近づいてくる気配を 読み取ろうと

身づくろいさえして 待ったことがあるだろうか





愛しいはずの恋人でさえ

こんな風には 待ちはしない





なにか 困っていないかと

電話がかかる

ちいさな小枝のか細い葉っパでさえ 

ゆらりともしない と答える





忙しいはずの日曜日の店を

臨時休業までして ひたすら待つ





実は 昨日から 

昨日の夜から待ち続けている

こんな気持ちも知らないで

寄り道するわけでもなく

ただ ゆっくりと やってくる気らしい





方向転換は 悪いことではないのだよ

弱い者いじめは もう止しな




打つ手のない 者には

そう言って顔をそむけるしか 

仕方がない


キョウチクトウ
花言葉 危険な愛、心の平和、用心
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

招かれざる・・

2018-09-29 17:26:44 | Weblog






招かれざる客

執拗に 身辺を脅かす

朝 ピュウという風の口笛

昼 傘をさす間もまたずに

雨のしぶきが 降りかかる





子供の意外に明るい声が聞こえる

台風は 何かを期待させるようだ

鬱陶しい気分で 

時計ばかり眺める午後




お天気キャスターの河童姿

より好んで 激しい雨滴を

顔に受けているかに見える

臨場感が 要求されるのか

哀れを誘う




帰りに 缶詰の一つ、二つでも

かって帰ろう

停電ともなれば 

トムとチィとを 宥め




ランプの明かりで 

詩などを したため 

落ち着かない

自分の心を 宥め




誘われるままに 

夢見の世界へ




ともあれ

夜が明けて 変わり果てた

風景を眺めるのは

いやだ


クコの花
花言葉 誠実
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

始まりは・・いつ?

2018-09-28 16:31:00 | Weblog






言葉は 魔法だ

目配せは 記号だ

靴音は 間奏曲だ



愛は 絵の具だ

心は キャンバスだ



わたしは 

風景の中の 風の記憶で

揺れる 木の葉で



そして 夢幻の空間で

タクトを振り

絵筆を握り

きりきり舞いする あなた



目を開けば

すべて 消え去るけれど

わたしが棲む この空間を

支配しようとする目論見(もくろみ)は

いつ始まったのか



訊ねたいことばかり

積りに 積って

わたしのまわりに 山積みで

身動きが取れない



楽しいよ 

そして

切ないよ 

毎日が・・



ブッソウゲ(ハイビスカス)
花言葉 情熱、魅力いっぱい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眠りの誘いに・・

2018-09-27 13:15:39 | Weblog






水溜りの中に 映った空は

いつまでも どんよりして

希望などないかのようで

子供のように 思わず蹴散らして

通り過ぎた



明日のことを思うとき

人には 無限の未来があり

その行き着く先を考えたりしないものだ



ところが どうだ

明日のことは 永遠に続く

未来の入り口のように

ばら色に感じられたものだと

瞬間 記憶の世界を覘いたとき



今では

明日の向こうは すっかり扉が

閉じられて 

見えてこないと気付いた




明日にも 

あなたを想う私がいて

遥か彼方から

いつともなく 語りかける声が

空気の流れの法則に従うようにして

漂ってさえいれば




薔薇の花のアーチをくぐって

たどり着ける 幸せがあることを

ただ、信じて 




今宵の眠りの誘(いざな)いに

身を任せる


スズランエリカ
花言葉 幸せな愛を、愛らしい妖精
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長雨の秋

2018-09-26 17:00:37 | Weblog





強弱の雨足が

見事に すり代わり

ため息が 出るほどリズミカルに

そこ、ここを 濡らしていくから

思わず 傘を振りかざして

天に向かって 手を振りそうになる




遠くの友を 呼ぶように

心をこめて 千切れんばかりに

手を振ってみる




セーラー服の肩から 袖にかけて

びっしょり濡れて 肌色がにじむ

中学生が 自転車を押して行き過ぎる




あんな日もあった  と

手を振るのをやめて

目を落とした足元に 蛙が

きょとんと 目を向けてくる




楽しいと思えば 

楽しめることもある

秋の長雨の過ぎ行くのを見送りながら

いつになれば あの人に

笑顔で逢えるのかと




ほんとは 雨なんて

楽しいはずが無いと

嘯(うそぶ)く心が 嘆かわしくもある




心変わりの秋 でもある


ジニア
花言葉 絆、幸福、不在の友を思う、いつまでも変わらぬ心
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いいなあ・・ 

2018-09-25 19:01:02 | Weblog





庭の片隅に 

身を寄せることを選んだ

苔草の名はしらない



小学生の夏休みに

山道に分け入って 

苔を竹篭に蒐集して回った

女の子は今



庭の片隅を眺めて

おとなになってしまったわが身を

悔やんでいる



ビロードのような

手触りに なぜか

涙をこぼしそうになったある日

最初の恋をなくしたこと



繰り返し 思い出す

その幻影は 

ひどく 心を責めるから・・



なくしてはいけないものは

その鋭敏にて 純粋な心

恋などではない

その 心根なのだと



細葉翁苔(ホソバオキナゴケ)

いいなあ!

繊細な その名を 唱えるように

呼んでみた



時間をかけて やっと

思い出した。

いいなあ!


クロッカス
花言葉(黄) 私を信じて
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草の葉の露をなめると・・

2018-09-25 14:07:55 | Weblog






喉が渇いて 水が欲しい

道端の 露草の葉にとまった

雨の雫を 手のひらに受けた



飼い犬のチコの所作を思い浮かべながら

ぺろぺろと 舐めてみた



それが 充分すぎるほど

心を潤した



求めていたのは 水ではなく

心の渇きを癒すものだったようだ



突然 家を一軒もらうことになりそうだ

古いボロ家ではなく 築2~3年にしか見えない

土地・家具付きの家 しかも家具はカリモク



母の没後かれこれ20年近くなるけれど

遺産分与の話はないし

欲しいとも思わなかった



もともと 人の懐を探る趣味はない

自分で手に入れたものしか信じない

人に 過分の期待をしない



いわば 武士は食わねど高楊枝・・

物欲しげな様子や

表情は忌み嫌う性格ゆえ

自分も人も その辺のことは

許せない 許さない



その私に

しかも 仏滅の日に 

家が舞い込んでくる

家の絵ではない



今朝目覚めたら

夢でもなかった



贈与税の心配が 

のしかかってきた。



アベリア
花言葉 強運、謙虚、気品、親しみ
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心象風景をおって・・

2018-09-23 12:26:19 | Weblog







しっかり 握っていたはずの手が

するりと 外れて

たった 2~3メートル離れただけなのに

奈落に落ちていく瞬間のような

言い表せない空しさが らせん状に

心の中を 通り抜け

声にならない声を張り上げて

叫んでしまう




夢の中の 心象風景は

衝撃的すぎて つじつまが合わなくて

それでいて 昼間の心に

突き刺さったまま

何かに向かって 知らず知らずに

突進している 現(うつつ)のわたし




広げた 書物の古いページに

いつか 挟んで忘れていた

蓮華草の押し花を みつけて

急に蘇(よみがえ)った 青春の記憶をなぞることを

畏れて パタンと閉じた書物の

枯れた音




こうして 何かを求めて

何かを なくして

過ぎ去っていく 

歴史にのらない暮らしを 

いとおしく思う


オミナエシ
花言葉 美人、儚い恋、親切、優しさ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生き方のレイアウト

2018-09-22 13:00:00 | Weblog






嵐は 予想だにしない猛威(もうい)をみせることもあり

警戒心を はぐらかすかのように

何事もなく 去って行くこともある




心の葛藤(かっとう)も 

いずれ一荒れするかも・・と

抑えきれない予感に 

おののく想いを 抱えて暮らせば・・




いつの間にか 満潮時が 干潮時に

景色を変えて・・ 

知らせなど来ないのに

新しい想いが 擡(もた)げてくる




内なる変化を 制し

他からの 変化の誘いを

無視することに忙しく・・ふと

気付いた時 無視してきた想いに

深く心を囚われていたりする




恋する心には 概(おおむ)ね

厳しい唐突な変化に もてあそばれて

人知れず苦しむ 疑心暗鬼(ぎしんあんき)の闇があり

その闇を かいくぐって

なお、気持ちを 維持できるのであれば

海山ものともせず 従う強さも持てる




潔(いさぎよ)き 生き方のレイアウトを

胸に秘めて うだうだと人の内なる翳(かげ)を

解き明かす 答えを望めば

いつの日か 崩れ去る想いを・・




望まざる生き方の 

轍(てつ)を踏むことを

胸に 刻む朝


ネリネ
花言葉 また会う日を楽しみに、忍耐
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空をながめて・・

2018-09-21 13:38:38 | Weblog






天空の分厚い雲を 射抜くようにして

すこし 陽射しが あるようなので


この空に 守られて

暮らしていると信じさせられて


蟻のような その日暮らしを 

延々と続けてきた




雲の切れ間から 差し込む陽射しを

待っていると 言わないのは何故だろう




あなたの言葉は 優しい響で

耳をくすぐり 心をあそばせ

疑問を投げかける言葉を 封じ込める




ひどく独断的(どくだんてき)で

人の心が傷つくことなど 意に介さずとばかりに

あなたの語る言葉や 手の力が 強くなり




傍若無人(ぼうじゃくぶじん)であれば・・

足音を忍ばせて

私は去ることを 知っていますか 




傍若無人(ぼうじゃくぶじん)は

受止める側の 誤解からではなく 

あなたを構成する

生い立ちや 経験や 学習からであり

あなたそのものなのだから 



私が 足音を忍ばせて去るのは

気付かなかった 自身を恥じるからだと・・




雲がなく 

青い空が 深く深く 遠くまで

紛れもなき 秋空が

明日は この街の上に 

広がっていますように


ワレモコウ
花言葉 変化、移り行く日々、愛慕
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聞こえますか・・

2018-09-20 17:03:15 | Weblog





いつも ちらりと 

あなたの様子をうかがって

あなたが笑顔いっぱいの時

私も 幸せになれるということ



あなたが 昨夜の夢見のせいで

朝の時間を 重苦しく過ごし

沈鬱(ちんうつ)な表情で 

仕事に向かうのを知ると



黒雲がたちまち 空を覆ったかのように

私の世界も暗くなり

無気力がどっしりと居座ってしまう



あなたは あなたの心が

誰かに こんなにも影響を与えているとは

思っていないでしょうね・・ たぶん。



あなたには さわやかな笑顔がお似合いだと

秋風に乗せて

あなたの耳元に届けとばかりに ささやいて

今日の一日は 終わりになりそうです。



それだけで・・


アマランサス
花言葉 粘り強い精神、心配ご無用、不老不死
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立ち居地を・・

2018-09-19 17:47:15 | Weblog






口ごもった 胸の内には

何があったのでしょう



多くを語らない 癖のあるあなたは

すべてを 受け止めた相手の 

気持ちにお任せで

どんなに 道が外れた解釈でさえ

修正に 時間を費やすことはない



まあ いいか・・


そんなものかな・・



あなたを理解しようとする人にだけ 

理解されればいい・・と 

そんなことを言ったりして



白か 黒か はっきり糾(だだ)したい性格の

わたしには すこし

息苦しいのかもしれない




曖昧を抵抗なく 受け入れることが

大人としての 成熟だというのなら

私は 幼稚なままでいい
/font>

ザクロ
花言葉 成熟した美しさ
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

溢れて・・候

2018-09-18 15:37:01 | Weblog






心は ときどき

一人歩きをはじめ

気がつけば 手の届かぬほど遠くで

私を 呼んでいる




小さな 綻(ほころ)びに 気付いて

夢中で繕(つくろ)うあなたは

まだ 愛してる 

愛の残り香が ただよっている




落としてきた 道すがらの

涙の粒を 受け止めて

弱々しく微笑む

あなたの愛の 所在




ただ 鵜呑(うの)みには出来なくて 

夢の中で いくども

嗚咽(おえつ)を繰り返したわたし




たやすく信じるとはいえないのなら

どうして 愛を尋ねる旅に出かけて

しまったのだろう 

あの時


リョウブ
花言葉 溢れる想い
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

案山子

2018-09-16 19:37:34 | Weblog





鼻歌交じりに ハンドルを左にきる

その先には 田舎道が 延々と続いていて

代わり映えしない 秋の佇(たたづ)まいで

迎えてくれる あなたがいる



微笑みかけても 口角すら

微塵(みじん)だに動かさず



ホラ! やっぱり来たじゃないか!

秋の淋しさが 西の空から

迫ってくると きっと来るんだ!



いつものように 

ニヒルなあなたは

黙ったまま 沢山の言葉を 

投げかけてくる



明日は祝日だってことは知っているが

それが こんな田舎道へ迷い込むように

決まって やってくるのは

結局 淋しいだけじゃないか・・



街の喧騒の中では 

よけい淋しくなってしまうからだろう・・

敬老の日なんて 尤もらしい言葉が

淋しすぎるんだろう!



ホラ! 豊饒(ほうじょう)の証しのように

きらめく 金木犀の声を聞きたまえ

人間らしい感情の動きに 惑わされて

淋しいなどと もらすんじゃない!



言葉を吞み込んで

季節の恋人 案山子紳士(かかししんし)に

もう 二度と来ないと 悪口を吐き

ユーターンした時は 

やっぱり 涙がこみ上げてきた。



今年も 秋なのです

すでに・・


キンモクセイ
花言葉 謙遜・謙虚・気高い人・
陶酔・真実・変わらぬ魅力
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな強さ

2018-09-15 12:43:01 | Weblog






元の道を辿るということは

過去へ遡(さかのぼ)ることではなく

元の道に なにか忘れてきたような

訳のわからぬ 不安が 時おり襲ってくるから

もう一度 自身で確かめて

確かな安心を手にしたいだけだから

時々 過去のことを 口にするわたしを

許してはくれませんか




互いに 知らない過去があり

互いに認める 今があり




一緒に築くはずの 未来の設計図があり

その すばらしい図を前にして

ただ  沈黙する 




矢継ぎ早に 正解の即答を求めた若さは

とうの昔に なくしてしまい

言葉を濁(にご)して 問題を摩り替える術を身に付け

臈(ろう)たけた 論旨の中にともすれば埋没(まいぼつ)してしまう

路傍の石の心など 読み取る必要のない流れが

動き始める

時代とは こうして 

もはや あなたや 私の

拘わりのないところで生まれ 崩壊していく

過程のことなのですから



路端で見つけた バコパの花のように

心の扉の鍵はかけたまま

ひっそりと 終末のときを待つのが

最善だと あなたは 思いますか



正しい答えを 聞きだしたくて

あなたの 心を 時おり揺さぶってみる

愚かなことと 笑いますか




子供のように聞き分けのない行為だと

あなたの目が・・

バコパの 花陰に突き刺さる


バコパ
花言葉 小さな強さ、忘れられた恋人、見守る心
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする