おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

セピア色の記憶を・・

2018-10-31 15:10:33 | Weblog






遠くへ行ってしまった 

記憶の中の親友と

その周辺の友人たち

何気なく開いたアルバムの

セピア色に変色した写真の中から

目を奪った 一枚の写真





辿っても 追っかけても

蘇らない その日の出来事の中に

私も 存在したことだけは確かで

友人たちの ニックネームすら

定かでない記憶





親友と呼び Best Friend と呼ばれて

幸せだった日々は

青春の1ページに

留めていたはずなのだけれど





もう一度 あの日の笑顔で

向かい合いたい

・・だけれど



 

引きつるような痛みが

胸の中を 斜に駆け抜け

もしもの 知らせを拒否する

すべて 拒否する





人の記憶は 遠くなれば

写真と同じに セピア色に変わって

なんとなく 懐かしいだけの

無意味な 存在に成り果てる





生きている 軌跡を

ともに 辿れる 生身の人だけが

今色のまま 傍らに寄り添って

今色の私を 受け入れてくれる





そう 思う。

しっかりと 

そう 思う。



アングレカム
花言葉 祈り、いつまでもあなたと一緒
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秋の夜長・・

2018-10-30 14:44:06 | Weblog






すべてを 投げ出して

行けるところが あるのなら

すべてを 切り捨てて

気持ちのままに まかせられるのなら

躊躇うことなく 駆けつけたい




そこに 

その向こうに

岩石や 反乱する河が横たわり

おおきな黒雲のような

後悔が 襲ってこようとも




おおきな決意が

胸の中に 湧いてくる時

誰かが ちょっと背を押してくれるなら

小さな 咳のようなきっかけでもよい

最初の一歩が 踏み出せたなら・・





今までとは まったく違う私になれて

夢に見た ヒロインのような

屈託のない笑みをたたえて

手にするもの すべてが 

感動で 新鮮で・・




すこし 遅すぎたかもしれない

人生のやり直しが・・・

そんなこと できやしない

分かっているのに

無駄な 朦朧の海を漂う 

秋の夜長
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ツルボ
花言葉 流星のような、不変、志操堅固、我慢強い
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あなたの存在感・・

2018-10-28 15:11:35 | Weblog







気持ちが高揚して

世の中に 怖いものなどないなんて

粋がる想いの流れに

迷い込んでしまうと

足元を見なくなるし

周囲の思惑などは 二の次で

固執した想いを 通そうとする






あなたは 背が高くて

向こうのほうまで 

よく見えるだろうけれど

土手を 転がり落ちて水辺で

危うく とまった年配の人のことなど

かまうつもりは ないのだろうし






子供たちが 

アレルギーで苦しんでいるのは

あなたのせいだと 

思ってもいないのだろうね






道すがら あなたを手折って

古びた花瓶に 挿してみると

それなりの 風情が醸しだされ

ふと 頬が緩んでしまった





それすら 

あなたの 魔力だなんて

あるがままを 

愛おしんだ気持ちに

水を差すような 

解釈はして欲しくない





しあわせの色だと・・

強いパワーと輝きを放ち、

高みを目指す色 だと言われてるけど

あなたの 存在感とは

すこし 違っていると

わたしは 思う



セイタカアワダチソウ
花言葉 唯我独尊、生命力、元気
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蝶のように・・

2018-10-27 09:55:21 | Weblog







難解な 宿題を解くような気持ちで

あなたに 向かうと

あなたは するりと 身をかわして

ここには居ない





虫取り網を振りかざして

不器用に 蝶を追いかけた幼いころ

幾度も 幾度も逃げ切られて

諦めて 無意味に振り回した

網に かかった蝶





何故か あまり嬉しくなくて

虫かごに 移すことなく

放してやったあの蝶は 

その後 どうしているのだろうか





あなたを 知ろうとすればするほど

あなたの 見えない部分が

胸を塞いで 

諦めに似た気持ちになるのだけれど

捉えきれない 魅力として

胸のかごへ入れないでおくべきなのか





あの時の 蝶のように・・


ヒメジオン
花言葉 素朴で清楚
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振り向いて軌跡をみる・・

2018-10-26 14:10:39 | Weblog






幾重にも 層になって

重なった 記憶の積層に

似た色や 形が存在するのだけれど

すこし 離れて 静観すると

どれ一つとして 明らかに蘇るものはなく





地質学者が 旧跡を掘り返しては

丁寧に 古い埃や泥を掃い

拡大鏡を片手に 

古文書を紐解くさまに似て

過去の記憶を辿ってみる





記憶のかけらの中に

無くしてはいけない青春の宝物が

紛れてしまっているかもしれないと思ったり

果たせなかった 約束の言い訳が

貴重な 言葉の原石のまま

埋もれているかもしれないと考えたり





今の暮らしの中に

必要ないことなら あえて

わからなかったことなど

今更 掘り返して

わかる必要などないと切り捨ててみるが





人生の 軌跡を

すべて わかって欲しいと思える相手に

であったとき

そんな 投げやりなことで

気持ちが すむものではないと

許さない 

もう一人の自分がいる



皇帝ダリア
花言葉 乙女の真心、乙女の純潔
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もの思う季節なれば・・

2018-10-25 17:07:42 | Weblog






無言の時間が 続くと

何故か 

心を閉ざしているかのように

感じられて

苛立ちが 静かに 

渦をおこし始め

言葉を無くした 放浪者を

切り捨てようとするのが常だ






心を開くということは

無言とか 饒舌とか

そういうことではない筈なのに

黙ってばかりいる人は

心ここに在らずなのだと

結論付けてしまうことになる





言葉少なくとも

心を開いて 馴染まんとする思いもあり

その瞳の奥から 溢れんばかりの

情愛を示す光が 伝わる人もいる





心閉ざす想いのうちには

自分の内なるものだけを見つめて

いつしか 想いの所在すら

わからなくなってしまう

かなしい 我侭のなせる結果もあれば





まわりの気の流れを 

読み取れず

焦りながら 引き込みを繰り返し

自分のたち位置をすら

見失って 

その惨めさに 心閉ざすことになる





人を愛することに 限って

言及するなら

人生で 最初のつまずきが

きっかけとなったために

素直さを無くした心が

彷徨って 心閉ざすと

厄介な 

愛の放浪者となるやも知れぬ





自身が どんな状況において

心を閉ざしてしまうのか

深く見つめなおす 

秋深き 

夕闇迫る 静けさの中





秋こそは

深く物思う 季節なれば・・



センニンソウ
花言葉 あふれるばかりの善意、美しい心、安全
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蜘蛛の巣よりも複雑で・・

2018-10-24 17:07:03 | Weblog






私が 何を考えて

何を 糧に生きているか

あなたには 無縁のことでしょうが





日々 あなたとの関わりなしには

わたしが 存在しない事実





私たちが 縁(えにし)の糸で結ばれたものならば

それは 何処かの交差点で

すれ違ったり

駅の乗車口で 腕がふれあったり





いつか 見た夢の中に

あなたが 通行人として登場したり

それほど 

曖昧でしかないけれど




その糸は 

蜘蛛の巣よりも複雑で

幼子の

綾取(あやと)りよりは 明快で





私が いく通りもの生き方で

あなたを悩ませるとしても

私が 何を考えて

何を 糧(かて)に生きているか

読み取ったあなただけが

永久(とわ)に寄り添って

生きるという難問を

解決してくれると 信じられるから




私には 

明日がある


パンジー紫
花言葉 思慮深い、揺るがない魂、誠実
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空蝉の恋

2018-10-24 10:11:58 | Weblog






夏の暑いさかりに

毎日 毎日 

生きていることが 苦しいように

泣き叫んでいた あなたを

夏の終わりの日に

庭の木陰で 息絶えたあなたを

見つけた

私の気持ちになってみてください





冬が迫って来るというのに

あなたの 幻影から 逃れられない私を

あなたは 予想だにしなかったでしょう





あなたは 何を叫んで

叫び続けていってしまったのだろう

あなたは あなたの生きた姿を

私のなかに 幻影として残したことだけで

満ち足りた休息を 見つけたのですか





わたしは あなたから 何を学べば

良かったのだろう





何も変わらないまま

今年の終わりを 疎ましく思う




それだけで 

良いはずはないのだけれど




「うつせみの身をかへてける木 (こ) のもとになほ人がらのなつかしきかな」〈源・空蝉〉


パンジー白
花言葉 温順、心の平和、純潔
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違う明日を・・

2018-10-23 13:29:48 | Weblog






朝から

秋雨が 草木をぬらし

あなたの こころもぬらし

わたしの こころもぬらし





少しの時間 

物事のあわただしさを

しずめて 安らげて

午後にはもう ここには いません





山すそから のろしを上げるかのように

野焼きの煙が 立ち上がり

まるで 遠い煙にむせたように

目頭に 涙がたまります





明日は 晴れやかな笑顔で

朝を 迎え

今年分の 悲しみや 苦しみから

卒業したいと 足元のプランターに

精一杯花開くあなたに

語りかけます




ゆっくりと・・・

そう、 わたしはゆっくりと

生きていきます



パンジー青
花言葉 純愛、誠実な愛
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それは青春の後遺症・・

2018-10-21 16:42:59 | Weblog






闇を切り裂くように

けたたましい爆音をひびかせ

数台のオートバイが駆け抜けていく





山や川に囲まれた 田舎町にも

自己を表現する方法を知らない

エネルギーだけ有り余る 若者たちが

数名はいるということだろうか





青春は 誰でも一度は通過する

関所のようで

人真似で乗ってみたバイクの

解放感が

彼らを虜にしたのだろう





彼らにも 

戻る場所は あるはず





そのとき 

あなたは どうしたのだろう

自分との戦いに 

どう決着をつけたのだろう





わたしは 

ひたすら本を読み

架空の世界に身をおくことで

何人もの 

さまざまな人格を生きた





これだけは譲れない

ギリギリの線で

自己の姿の 平静を

保ってきたように 思える





夢見る少女を 生きることで

現実に立ち戻るチャンスを

手に入れることができた





夢見る少女の 後遺症は

今なお 私とともにある



パンジー赤
花言葉 思い出、思想、物思い
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幸せ配達人に会った午後

2018-10-20 16:52:52 | Weblog






盛装した少女が 

笑みを浮かべながら

近寄ってくる

そのまわりに 秋晴れの陽光が

取り囲むように きらめく





幼馴染の結婚式で 

スピーチをするという

振袖姿が よく似合う少女は

近寄り 私の腕を取って自撮りの態勢

チーズと言わされた笑顔





わたしの中で 猛烈な勢いで

いとおしさが 湧き上がってくるのを

押さえられない

戸惑いながら 幸せを知るひと時





少女は 陽射しをまとったまま

数分の後には 手を振って去った

私の午後は 否応なしに

少女への思いで ふくらんで

生きていることまで 

賛歌したくなる



パンジー黄
花言葉 つつましい幸せ、故郷の喜び
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無心の愛・・

2018-10-19 16:38:45 | Weblog







幸せが 何かもしらない幼子のころ

両親の愛を一身にあつめ

ただ にこにこしているだけで

周りが幸せを感じてくれる

満ち足りた 暮らしがあったのだけれど





哀しみは そこにあるのではなく

何処からともなく 湧くように現れて

とりついたら 容易に離れない

厄介な存在だと 知ったころには

裏切りの意味も悟り

背信の罪を憎むことも覚え

結構複雑な心を抱えた 厄介な人になっていた





厄介な心を隠し持って

生きていくことは 厳しい試練が付きまとう

愛を見つけたとしても

素直に許さない もう一人の自分がいる

愛されているのを 感じたとしても

信じてはいけないと だめ出しする声がする





純真な真心の愛には 

素直な心で こたえたい

できることなら 

真心の愛を持った人と

無心の愛を育てたい



ブルーサルビア
花言葉 永遠にあなたのもの、
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約束のこと

2018-10-19 13:37:54 | Weblog






約束は 互いの意志で交わしたもの

契約などのように 自署押印の形式を

踏まえたものでもない

互いの善意と信頼から成り立つもので

胸の奥に 鍵をかけてしまいこむ






確か 約束したはずと記憶を辿っても

互いの 記憶が曖昧で明確な答えを

導き出せないと 

険悪な ムードになりかねない

或は どちらかが 折れて

主張を引っ込め 互いの信頼を繋ぎ止める





約束が 感情の絡むものなら

約束の反故は 

互いの心情への裏切りとなり

修復が 難しかろう





紙面に明記して 押印することが

しらけた 関わりだと躊躇するのも

より親しい間柄では 

当然の感情と思うけれど

親しい間柄なればこそ 冷静な判断を

呼応する 紙面への 記載押印は

躊躇すべきではない



ダイヤモンドリリー
花言葉 また会う日を楽しみに、
箱入り娘、繊細でしなやか、忍耐
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つれづれに・・

2018-10-18 18:25:36 | Weblog






楽しみは 少しずつがよい

悲しみは 足早いがよい

怒りは 小さいがよい

親しみは 多いがよい

別れは 遠いのがよい





愛は 静かなのがよい

涙は すこしでよい

掌は あたたかなのがよい

夢は 途方もないのがよい

物腰は 柔らかなのがよい





友達は 多いがよい

親友は 少なくてよい

知り合いは 多くても少なくても

気にしない





知り合いに 声かけられて

名前を 思い出せないとき

ばつの悪い 気まずさが

長引くようなら 

どうでも良かった人だと 

思い切れば 

消えてしまうから それでよい




自分中心に 生きていて

申し訳ないのは

愛されて 愛にこたえられないこと

愛には 愛でこたえたい

優しさには 優しさでこたえたい


オキザリスの花
花言葉 決してあなたを捨てません、心の輝き
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ある葛藤・・

2018-10-18 11:42:37 | Weblog






あなたが 見つけた宝物

私が 見つけた宝物

その違いは 何だろう





あなたの優しい微笑みが

何処かへ向けられるのを知ると

わたしの心は 半狂乱で

その手違いを 責めたくなる





・・が けっして 

真向こうから

責めたりはしない

時間をおいて やんわりと・・





私の熱い もの思いが

何処かへ 向いて発信するなら

あなたは 耐えて

目を瞑る




互いの心の 葛藤が

何処かへ 消滅するまでの

そのぎこちなさが

たまらない




そんなものさ と

冷ややかに

何処かで 誰かが

観察している 

気がするのだけれど




いつも・・


けいとうの花
花言葉 気取り屋、色褪せない恋
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