ええ、そうなんですよ。
時間をつぶすためにね、ファニーななやまで飲ってたんですよ。
ボルス社のジェネバーから始まり、オルメカ、グサノロホ、ブラック・デスと来たところで、店の表が光ってるやないですか。
なんやお迎えでも来たんかなぁーと外にでたら、、、
あーた!花火ですよ、花火!
なんでもな、七山のバスケットチームだって、小学生の。
そんで、ちらって端っこを見たら中学生がタバコを吸いよったんよ。
そう . . . 本文を読む
一昨日、死体を見た。
眼窩は両方とも窪み、頭の反対側から掃除機で吸い込まれたように、顎は何か、その空の向こうにある蜘蛛の糸、を指しているようだった。
この身体がどんな声をしていたか30年ぐらい前の記憶を、崖と家ににはさまれた薄暗い土間の湿度の高い草の匂い、あるいは加齢臭だったのか、掘り起こす。
生まれつきなのかどうかはまったく気にならなかった。初めて合ったときから、最後に合ったときまで両目に瞳 . . . 本文を読む