Blue in Green 美容室

唐津の美容室です。店長カタミネの雑記になってて美容室じゃないみたいですね。(^^;)

初めてのテン泊縦走 脊振山~猟師岩山 (2日目)

2013-02-22 | 登山



雨の登山。
しっとりとした風景が見れて大好きです。







風の音でなかなか寝付けず、起きたら8時半!
外は冷たい雨。
すっかり雪は解けていました。
んが、写真の反対側にある前室のペグが抜けてます。
そこには濡れないようにレジ袋に入れた靴があったんですが・・・
レジ袋の口を結んでいなかったので風でめくれて靴がびちょびちょ。
水が溜まっていますね。あはははは。







朝飯はフリーズドライの味噌汁2個とレトルトごはんを煮込んで猫マンマ。
朝食用にパンを買ってたけど、重いご飯を食べて少しでも軽量化をせねば。
すごく美味しかった♪







撤収開始。
テントの形に雪が残っています。
背が高いので対角線上に寝ていたので、その部分だけ雪が解けてる!
てことは…やっぱり断熱出来てないな。







濡れたテントを衣類圧縮袋に入れてパッキング。
そうしないとザックに入りきれません。
それをナフコで100枚680円で買ったレジ袋に入れてザックに入れます。







さて、水没した靴を何とかせねば。
タオルで拭いても乾かないしなー、、、
おっ、閃いた!
レジ袋の裏と表にテーピングテープを貼って滑り止めにして、
足にかぶせて靴を履いたら完璧です。いわゆるパーフェクトじゃないですか!
すごい!ゴアを超えた防水力だよ!
水を吸ってやたら重い靴ですが、これでフツーに歩けます。






11時46分。さあ出発です。







この天気のおかげで何一つ乾かなかった。
すべてが濡れたまま&湿気を吸ったままでの撤収なので重い。
食料分軽くなってるはずなのに、昨日より重いんじゃないの?







ここだけ地面が露出してる。
火星っぽくて好きな場所です。







登山道に雨が流れ込んで川になっています。
ドロドロで滑る滑る。







椎原(西)峠。
ここから300メートル下に水場がありの看板。
次はここで水を補給しよう。







雨とガスで幻想的な雰囲気です。







木が雪を護ってるようです。







滑り落ちないように慎重にトラバース。







鬼ノ鼻山の分岐。
時々コンパスで確かめながら到着。







視界が開けてきました。







晴れてると絶景らしいのですが、ガスで真っ白。







1時47分。
出発から2時間。
昼食はソロなんだけど、アベックラーメン2人前。
食べてると、カッパのフードから、木々の枝先から雨水がラーメンにぽたぽた入ります。
PM2.5が気になりますがかまってられません。







小さな急須(5号サイズ)でお湯を沸かし、コーヒーを淹れる。
時間が遅くなってるので、コーヒー片手に出発。







ここからが面白い。
デカイ岩の小ピークが連なっていて、何度も稜線を登り降り。







雨で岩が滑りやすい。ビブラムソールは5・10のステルスラバーを見習ってほしい。
えいっやっ!と岩によじ登ると背中の装備が枝に引っかかり押し戻される。
何度もバランスを崩してヒヤッとしました。







3時。
猟師岩山に到着。







3時10分。
小爪峠に到着。
やっと下山開始です。
ここから後80分で到着の予定。







適当な枝を拾い、折って長さを調節。杖がないと滑って降りれません。
三点支持で身体を支えながら下山。
今からお前は俺の相棒だぜ!







このルートが谷筋なのは地図を見て思っていましたが、
雨で谷筋の危険度が上がる事に思い至ってなかった自分を責めたい。
椎原峠で下山しとくべきでした。
雨のがれ場がずーっと続きます。






ロープで懸垂降下。
バランスを崩して振り子のようになり、左の大きな岩で踏ん張ると、、、
グラッ、ゴロン、ドッカンドカンと「キンタロー。」の顔よりも大きな岩が落ちていきます。







道が、どこが道なのかわからないくらい荒れてる道が、、、川になっています。







しかし、自分には心の友のレジ袋を足に履いています。
ザブザブ入っても完全防水、心強い。








道が倒木で遮られているところが何箇所もあり、心と体力が削られて行きます。
背中のザックがあるのでなかなか進めません。
またいだり、四つん這いになったり、自衛隊の訓練か?!







だんだん水量も増え、川を渡っているとスネ辺りまで水が来ます。
足に履いた心の友のレジ袋も水没。







激流で足をすくわれ転倒。
身体を点検。オーケー!まだ全部動く。
痛いのは気にしないことにするが、相棒が川に流されて行く。
あっという間に相棒は見えなくなった。
お前のことは忘れないぜ、相棒!
悲しみにくれる間もなく、四つん這いで川を渡る。

このあと嫌というくらい川に手をつきながら何度も川を渡る。
写真を撮る気力も削がれています。
すごく綺麗な「ザ・谷底」な風景もありましたが、カメラを持ち上げることはありませんでした。







やっと谷底から脱出。







5時1分。
小爪峠登山口に到着~!!!
小爪峠からここまでのコースタイムは80分なのですが、111分もかかってしまいました。







で、ここからバス停までの15分が長い長い!
気が緩んだのか体中が痛い。
特に足は全部の筋肉が千切れそうです。
雨に濡れ、泥にまみれ、川でゆすがれ、全身まさにボロ雑巾。
でもココロは清々しい。
5時間半も歩いたので達成感がひとしおです。

迎えに来ていた車にザックを放り込むと、亀仙人から甲羅を外したようなお年寄りのポーズで身体が固まってて笑えます。

嫁が車で待っていると、バスの運転手さんがなんでずっとここ居るとね?
旦那が山に登ってるので迎えに来たと伝えると、
こげんな雨ん日に登山ね。何時から行っとらすとね?
昨日からです。
…は?、、、遭難届けば出したがようなかねっ!
と言われたようです。
あはははは。

これで、鳥栖の基山から二丈の十坊山まで2泊3日のテント泊縦走に向けていい経験ができました。
いつになるかわからないけど、いつの日か挑戦しなければ!

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7 コメント

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いいね! (Aoyan)
2013-02-22 21:03:29
俺も気候が良くなったらいこう。山頂はあんまり興味ないけど、森のなか泊まり歩きたいなぁ。
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Unknown (ゆきりん)
2013-02-22 22:24:52
山にのぼり、きれいな景色もあるけど、寒くて危険なこともあったんですね。大変そうだけどなんかおもしろくかいてあってよかったです。
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Unknown (近所でした。。。)
2013-02-22 23:35:59
中盤にかけて脈拍上げて読みました。。。

辛いときは心の友が必要ですね。それとレジ袋は持って歩こう。

無事に帰られて何よりです。
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Unknown (デルフィー)
2013-02-23 20:22:19
読んでて、見ててハラハラドキドキ・・・
プラス30分位で到着できて良かったですね~

一人で泊まったとは凄いですねぇ~
恐がりな人にはムリです。。
心の友より、連れが居ないと~
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よかったよ! (カタミネ)
2013-02-25 10:16:14
Aoyanさん
帰って体重計に乗ったら、1.5キロ以上やせてた。
けっこう食べてたのになあ。
ULで森の中泊まり歩くの最高やろうね!
タープ泊したいよ~

ゆきりんさん
面白かったですか? うれしいな~
体験するともっと面白いですよ~!
九州の低山なので、わりと何とかなります!

近所でした。。。さん
脈拍あがりましたか(^^)
実際は、4時過ぎるとかなり暗くなって(カメラのピントが合わないくらい)泣きそうでした。
メガネは体温で曇ってよく見えないし…。
でも、心の友のレジ袋と相棒がいなかったら今回のハイキングは悲惨なものになっていたでしょうねぇ。
今でも相棒のことは思い出します。いいやつだったな。
ほんと無事でよかったです。

デルフィーさん
プラス30分が永遠のように長かったです。
もう歩けん、ビバークするしかないと何度も考えましたよ。
ホントですね、連れがいると心強かったでしょう。
なかなか時間が合う人がいないので仕方ないんですが、一人は慣れると楽でいいですね。
ははは、反省してないなー(^^)
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Unknown ()
2013-02-27 16:19:01
サラリと書かれていますが、かなりの修羅場でしたね! トラブルも重なったみたいですし・・・
写真、楽しませていただきました。火星の写真が一番のお気に入りです。
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そうなんです! (カタミネ)
2013-02-27 22:23:02
康さん
トラブルと言うか、自分の予想力の無さの人災ってかんじですかね~(^^;)
痛い目にあって身体で覚えるタイプなんでしょうね。ははは。
火星の写真いいでしょ!ありがとうございます!
実際に行くと、ほんとに別世界な感じがして素敵ですよ~(^^)
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