こんにちは、工房らくぜんです。
そして私は菅原高幸、一関市で細々と仕事してる きもの職人ですよ。
工房らくぜんは岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら の工房です。
きものやがきものを作っているんですよー。ひゃっほう!!
と言う訳で
桜の振り袖が水元(糊洗浄)から上がってきましたよー(パチパチ)
はい、これは左袖の部分です
これも、ほら、
ん~、やさしい雰囲気です。
雪輪から花が溢れてこぼれ落ちるイメージ。
全体的には淡~く、雪輪はリズミカルに配置されています。
さて、それではいよいよ
仕上げ作業に入ります。
仕上げは桜の花にしべを描いて行く作業です。
我々職人は「においを入れる」といいます。
まずはこの様に
花の中心に向かって
しゅっ、しゅっと、かき消すように線を引いていきます
一つ一つは小さくても活きよく凛として咲いている花ですから
へにゃ、ってならないように注意します。
しゅっ、しゅっ、しゅっ、全部引いたら今度は
金泥をちょい、ちょい、と置いていきます。
ほら、こんな感じ。
しっかりかっちり線も金泥も置くけど
絶対に雰囲気が堅くなってはダメです。見えすぎてもダメ。
花の柔らかさを損なわないように、別に見えなくたって良いんです。
言われないとわからないくらいがちょうど良いですね。
さりげなく、何気なく、あくまで匂いですから。
はい、出来ました。
こんな感じで全部の花に手を入れていきますよ。
以前、臥龍梅の帯のときにもご紹介した工程ですが、
花の描き方、種類や大きさによって入れ方は異なります。
勿論職人によっても全然違ってきます。
私はもっともっと勉強して、もっと上手く綺麗に描けるようになりたいです。
腰痛いとか言ってる場合じゃ無いですね
そうそう、皆様にご心配おかけしているぎっくり腰ですが
おかげさまで だいぶ良くなってきました。やほほ。
歩き方もすっかり人間らしくなりましたよ
いっちょ今年はガンガン運動して、バリバリ仕事ドキドキワクワクふがふがギャー
えーと、真面目に頑張りたいと思います。