すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

桜の振り袖 仕上げ作業~

2011-02-13 13:31:14 | 友禅

こんにちは、工房らくぜんです。

そして私は菅原高幸、一関市で細々と仕事してる きもの職人ですよ。

工房らくぜんは岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら の工房です。

きものやがきものを作っているんですよー。ひゃっほう!!

  

と言う訳で

桜の振り袖が水元(糊洗浄)から上がってきましたよー(パチパチ)

はい、これは左袖の部分です

Dsc_0440

  

これも、ほら、

Dsc_0441

ん~、やさしい雰囲気です。

雪輪から花が溢れてこぼれ落ちるイメージ。

全体的には淡~く、雪輪はリズミカルに配置されています。

  

さて、それではいよいよ

仕上げ作業に入ります。

仕上げは桜の花にしべを描いて行く作業です。

我々職人は「においを入れる」といいます。

まずはこの様に

Dsc_0450

花の中心に向かって

しゅっ、しゅっと、かき消すように線を引いていきます

Dsc_0444

一つ一つは小さくても活きよく凛として咲いている花ですから

へにゃ、ってならないように注意します。

しゅっ、しゅっ、しゅっ、全部引いたら今度は

Dsc_0453

金泥をちょい、ちょい、と置いていきます。

Dsc_0455

ほら、こんな感じ。

しっかりかっちり線も金泥も置くけど

絶対に雰囲気が堅くなってはダメです。見えすぎてもダメ。

花の柔らかさを損なわないように、別に見えなくたって良いんです。

言われないとわからないくらいがちょうど良いですね。

さりげなく、何気なく、あくまで匂いですから。

はい、出来ました。

Dsc_0456

こんな感じで全部の花に手を入れていきますよ。

  

以前、臥龍梅の帯のときにもご紹介した工程ですが、

花の描き方、種類や大きさによって入れ方は異なります。

勿論職人によっても全然違ってきます。

私はもっともっと勉強して、もっと上手く綺麗に描けるようになりたいです。

腰痛いとか言ってる場合じゃ無いですね

そうそう、皆様にご心配おかけしているぎっくり腰ですが

おかげさまで だいぶ良くなってきました。やほほ。

歩き方もすっかり人間らしくなりましたよ

いっちょ今年はガンガン運動して、バリバリ仕事ドキドキワクワクふがふがギャー

えーと、真面目に頑張りたいと思います。

  

  

コメント
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