みなさんこんにちは
岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら です。
小さな呉服屋ですが、自前の工房で着物を制作しているんです
さてさて、地震が起きたり色々ありましたが、
本当に色んな事が起こりましたけど、
波に宝尽くしの訪問着、ちゃんと仕事を進めておりました。
いよいよ仕上げの作業です。
ドライ洗浄と水洗でワックス糊と糸目、余分な染料が綺麗に洗い流されてきました
ほら!
おお、いい感じです。
糸目で描いた青海波も綺麗に出ました
宝物もこの通り
うん、よし。
ここに見えているのは「打ち出の小槌」と「鍵」
願いを叶えてくれる打ち出の小槌、鍵は「開く」とか「あける」とか、または富の象徴でもありますね
あとは松竹梅とかです。
このまま出来上がりにしても良さそうなもんですが、一手間入れます
金線を引くのです
金粉を糊で練って、糸目を引くのと同じ要領で細く丁寧に引きます。
こうする事で小さな宝物達が全体の雰囲気の中でピリッと利いてきます
豪華さも出ますね。
ほら、綺麗。
こんな感じで宝物達にお化粧していきます
で、出来たのがこちら。
うん、よし、綺麗に出来ました。
写真で見るとあんまり変わったように見えないけど
このぐらいがちょうど良いんです。
この訪問着は全体の雰囲気が優しい感じになることが大事なんです。
さあ、
仕上げも出来たので、いよいよ落款を押しますよー。
あー、緊張する。
位置と上下を確認して、何度も確認して、
うりゃ!
ぎゅうぅぅ~っ、と 押します。
そおっと上げます。
ドキドキ・・・
よし、大丈夫、ちゃんと押せました。出来上がった!
良かった! 本当に良かった!
ようやくここまで来た。これで私の作業はとりあえず終わりです。
ここからは仕立て屋さんの仕事ですね
仕立て屋さん、どうかよろしくお願いします。
仕上がりがすごく楽しみです
仕立て上がりが早く見たい。
落ち着かない気持を抑えつつ、次の品物の下図に取り掛かります
遅れを取り戻さなくちゃ!
バリバリ描きますよー。
「工房らくぜん」は小さな工房ですが、だからこそ出来る事が沢山あります。
どんなものでもお客様のご要望に合わせて全て一からデザインしています。
毎日腕を磨いておりますので、どうぞお気軽にご相談下さい。
誠心誠意、一所懸命取り組ませていただきます!!