「ピアノで奏でる日本の抒情歌」という楽譜集に「琵琶湖周航の歌」がきれいなアレンジで載っていた。
これって旧制高校寮歌だ、おとうさん(義理の家族のほう)に聴かせてあげたら喜ぶかなと2階の家族に話しかけたら「さぁ??」という返事しか返ってこなかった。
家族に聴かせてあげるっていうのは、唯一の特技ピアノ演奏のささやかな活動として認めてもらえない感じはする。
対外的に活動してないと「ピアノ弾けるのにもったいない」って大抵責められる。
ピアノ弾いていたら2階の家族に「リサイタルでもするの?」って言われたことあるけど、あれは冗談?それとも意地悪な嫌み?
サークルで「自分がピアノ弾いておうちリサイタルすると、家族が喜んでくれる」と話す人がいたけど、音楽の本来の楽しみ方だなと羨ましく思った。その方は、ものすごいテクニックの持ち主とかそんなのではない。
♪♪♪
「琵琶湖周航の歌」
それでも決行してみた。
先日、育てた家族がお嫁さんと来て三世代集合、なだ万弁当やGODIVAのアイスを食べた時。
ふつうに「クラシック音楽愛好家」(私の超苦手なタイプ)なおかあさんが少しだけ一緒にくちずさんでくれた。
育てた家族は、よくは見なかったけど「無関心」オーラを出しており、他のメンバーからのリアクションも殆どなかった。

おとうさんは「琵琶湖~」はボート部の歌だと言って全然喜ばなかったけれども、そこをきっかけにして昔話が始まり、おかあさんのほうもつられていろいろ話し出し、二人ともみんなに聞いて貰うのを楽しんでいるようだった。
聞くほうにも興味深い、昔の話だった。
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実家の家族は、旧制中学に合格した途端に学制が変わってそのまま高3まで六年間の一貫教育を受けたという幸運な学年だ。
その学校には校歌のほかに応援歌と凱旋歌があり、YouTubeにあったので見せたら、嬉しそうに歌っていた。ちょっとだけ。
私が通った高校も元々旧制中学で、寮歌みたいな短調の曲が歌い継がれている。
何十年ぶりかの学年全部の大同窓会の案内に「最後に全員合唱します」と歌詞も載せてあった。
とても良い歌なんだけど、地元ホテル宴会場にておじさんおばさんが声張り上げるのもなあ😁と思った。
青春も、友達も、私にはなかったから同窓会には参加しなかった。
実家の家族は「我が青春に悔い無し、人生にも悔い無し」。それを自慢気に話すのはやめて。

琵琶湖周航の歌
テンポ遅めですが、よかったら歌ってくださいね。
一番と二番の間
三番と四番の間
間奏長いです。
https://youtu.be/45xbPsRqauk