臨済宗南禅寺派圓通寺

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大乗仏教の戒律

2022-07-25 | 仏教

大乗仏教の戒律
〇白隠禅師は「枕元に薬があれば必ず病人だ」といっている。健康なら薬はいらない。戒律も同じ。
 「禅では、最後は戒律も捨てる」これがポイントで結論。
  • 六波羅蜜は大乗仏教だけ。一口に大乗仏教といっても多くの宗派がある。
  • 鑑真(688~763)は聖武天皇の要請を受けて唐から5回目の渡航でようやく来日し、日本に正式な授戒会を伝えた。鑑真は『四分律』の専門家とされ、これは上座部の戒律と全く同じ。在家信者には「八斎戒」または「五戒」が説かれます。これは上座部仏教の信者と変わりない。
〇上座部(スリランカ)の祭日
  • 毎月満月の日・ポヤデーは、肉屋、魚屋、酒屋は休み、魚市場も休み。レストランも飲酒は禁止。この習慣は大乗仏教国にはない。
  • 祖母が言っていた「お盆には虫を殺してはいけない」

〇禅の戒律は「十重禁戒」と呼ばれます。禅では、戒は本来、自分に備わっているというのがその趣旨です。
上座部では「ダーマは自らに備わる規範」。これと同じ。
  • たとえば「不殺生戒」では、生き物を殺さないだけではなく、生き物の命を活かす努力を求められます。その上に慈悲のこころに気付くことが大切です。
  • 日常生活において生き物を殺さずに生活するのは不可能です。私たちは生き物の恩恵の上に生かされています。
  • 信仰心の篤い方に「人の物を盗むな」という必要はありません。正しい生活を送っている人に「何々するな」という必要はありません。そのように正しい生活には戒律は必要ない。でも最初から軽く考えてはいけない。
  • 止悪修善、悪いことはしないで良い行いをする、口で言うのは簡単ですが、実行するのは難しい。

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