YouTubeを聞きながらごそごそしていたら
竹内まりやの「駅」が流れてきた
昔 いい歌だと記憶した覚えがある
まさか こんな思いになるなんて
もう50年以上前の場面が 頭から離れなくなってしまった
もし あの時 ・・・
もしかしたら 私の人生は変わっていたかも
今頃は 寿司屋のおかみさんを引退して
料理上手なおばあちゃんになっていたかも
なんて
ありえない ありえない
と 言いながら 4回も聞き返し 涙が出そうになった
今日は病院の予約日
検査があるので9時15分までに行かないといけない
アーアー 通勤時間と重なる と 少々憂鬱
案の定 電車は混んでいた
電車に一歩足を踏み入れた途端 いちばん乗車口に近い席に座っていた人と目が合ってしまった
サラリーマン風の男性はすぐさま席を立って 私に席を譲る動作をした
躊躇しながらも開けてもらった席に座った
正直 嬉しかった
立った男性が私の前の床に置いたかばんには 500mlのお茶のペットボトルが2本入っていた
終点駅で「ありがとう」と声を掛けた
男性はチラッとこちらを見て 足早にホームを駆け降りた
連休中にどさくさに紛れて借りた3冊の本の中の1冊
返却期限が近付いても手付かずの状態
そのまま返そうかとの思いもあったが 返却期限を2週間延期してもらった
まあ 語彙力を付ける為に丁度良さそうだなんて思いながら読み始めた
読み進めていくうちに
1999年生まれの作者 宇佐見りんさんに 何故 70も過ぎたおばあさんの心を鷲掴みするような文章が書けるのだろうと・・・
本はあっという間に読み終えた
読みながら私が私の人生にリンクして思ったこと
P52を読んで 何も悩みがないみたいと言われていた頃の私には戻れないんだろうな
P78 そうよね 家を出る勇気とお金があればまた違った人生・・・
P100 本当に本心はこうかも 言えるものなら言いたい
P156 本当にそうかもしれない
ベランダで洗濯物を干すたびに 綺麗な透き通った鳥の声がしていた
何の鳥だろう 声はすれど 私の前に姿は見せなかった
隣の隣の家の屋根の上で餌を加えた 鳩より少し小さい鳥を発見
近くに巣があるのだろう
そういえば その屋根には 最近 同じ感じの鳥がよく止まっていた
そして よく 鳴いていた が 鳥の様子はよくわからなかった
それが 我が家のガレージの屋根の端に飛んできた
よく見えた 胸がえんじ色の鳥だった
調べてみると イソヒヨドリ だと確信できた
わざわざ 私に見てもらう為に飛んできてくれた気がした
次の日は トイレのリフォームをしたので職人さんの出入りが激しくて 玄関を開けていることが多かった
夕方 玄関の窓枠に鳥が止まっていた
そーっと玄関のドアを開けようとしたが 鳥は飛び立ち洗面所に入った
窓を開けて追い出そうとした
多分 出たと思った
風呂に入ろうとしたら いた
おとなしくしている
網を持ってきて捕まえようとしたが 一瞬の隙を狙われて 台所を通り抜け食堂の出窓に止まった
ゆっくり近づき 網で確保する
どこかで綺麗な透き通った鳥の声が聞こえる中 外に離した
親鳥と会えますように