前編で仕事に於いて『出た結果』を『自分のせい・原因』とする視点での思考・分析が必要だと書いた……。
何故なら、自分以外の原因で出た結果ならば……幾ら分析しても自分にフィードバック出来る情報はゼロだからである。
何時ぞやの電通の東大出身の女性が自殺に追い込まれてしまった件があった。
当然……電通側のブラック振りに原因の全てはある。
残念だと思ったのは……『自分はコレだけ出来る❗』という情報と同様に『自分にはコレだけ無理だった❗』という情報も同じ価値を持つのだということを彼女に気付いて欲しかった事だった。
昨日書いた……教員を辞めた女性の場合とは反対に……電通の彼女は『自分には出来ない事があった❗❗』という情報を大切にし『逃げる事』を選択して欲しかったと残念だったのである。
新入社員全員が……彼女の様に……企画文書を何度も何度もダメ出しされた訳じゃなかったのだから……。
ひょっとしたら自分には無理かも?という情報を重視してくれていたら?……と有能な人材の死が悔しかった。
貴女ね?……自分の理想に向けてまだ何も試して無いじゃん❗❗という昨日の教員の女性に感じたニュアンス。
同じ一年目の電通の女子社員に感じるニュアンスはまるで、逆である。
東大をクリア出来る頭脳の人が……企画という仕事もその学力偏差値のレベル通りこなせるか?と言えばNOである。
『必ずある答え』を一早く見付け出す受験脳という才能と企画という『無い答えをゼロから作る能力』では『必要とする才能の質』が全く違うのである。
『良い会社に入る能力』と『その会社が必要とする能力』は必ずしも一致しないのである。
『世の中オーディション』に合格を目指すには先ず『自分を知る事』……。
例えば、然り気無い事でも、無理なく自分が出来る事?そういう所に自分の才能は隠れている。
自分の才能を以てして……仕事と向き合う
最初の段階で『感じる違和感』には『努力が効く事』と『努力では何ともならぬ事』がある……って事だと思う……。
努力なんてモノではどうにもならないのが『才能』なのである。
世の中が大好きな『努力教』……は才能あっての話だという事ですからね。
自分の才能の土俵の上で演ってる人は
努力という言葉なんて必要としない。
総ては『探求心』に引っ張られて演りたくて演ってる事に過ぎないのである。
『コレだけ出来る❗』と同様に『コレだけ出来なかった❗❗』という情報を得ていく事は自分の才能に近付く為の必須の手続きと知っておきたい。
『世の中オーディション』は絶対に人材を見誤らない。冷徹に厳格に……情実に流れる事なく日々選考しているのである。